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環境Q&A

酸素循環について 

登録日: 2003年06月26日 最終回答日:2003年06月27日 地球環境 地球温暖化

No.2729 2003-06-26 05:50:37 中島

アマゾンにおける開発者は、熱帯雨林を伐採して、それに代わる「管理林」を植えることにより、大気中の酸素レベルを上げようと計画しているようです。

そこまではいいんですが、

この管理林は20年ごとに伐採され、おもりをつけたプラスチック容器の中に密閉された後に海洋底に捨てられる。

らしいのです。
いったいこれはどういうことなのでしょうか。
また、有効なんでしょうか?

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No.2752 【A-2】

Re:酸素循環について

2003-06-27 10:40:46 LP

補足です。

海底も大陸プレートの一部ですので非常にゆっくりと動いています。
海嶺と呼ばれるところで大陸プレートは誕生し,海溝という深い場所で地殻に落ち込んでいます。

木材が地殻に取り込まれれば厚い岩盤に封じ込まれることになりますので,木材の中の炭素や水素は大気中の酸素を反応することはありませんから地中の石炭や石油と同じ状態になります。
プラスチック容器は木材が地殻に閉じ込められるまで飛散漂流しないようにするための容器だと思います。プラスチック容器も岩盤の高圧縮・高温中におかれれば木材と一緒に炭化します。

自然にまかせると現在熱帯雨林だったところに倒木が積み重なり海底になってやがて地殻に取り込まれて炭層になるというのに何億年も費やしますしその途中で分解してしまう量も相当あります。人為的にやることによって途中の無駄な分解(による酸素消費)を省くことができます。

回答に対するお礼・補足

たびたびありがとうございます。
なるほど、プラスチックも木も一緒に炭化させてしまおうというわけですね。
自然が数億年かけて行った炭化作用を人為的に短期間で行おうと。
はじめ、プラスチックはゴミになるんじゃないのと思いましたが、
高温高圧化では分解されますね。
そうなると塩素を発生しないポリエチレン容器が望ましいのかぁ〜

No.2736 【A-1】

Re:酸素循環について

2003-06-26 13:12:58 LP

育った樹木を切り出して販売するなり活用すれば,めぐりめぐって廃棄物となったときに,焼却や微生物による分解にまかせると酸素を消費してしまいますので分解の生じない深海に投棄し,炭素を固定化するのが狙いだと思います。

地球上には酸素はもともとなくて,動植物が化石として地中に取り込まれた(石炭・石油など)ため余剰した酸素が大気中に存在するという考え方もあります。

環境中の酸素のすべてがそうしたことにより生成されたかどうかはわかりませんが,現存する酸素の生成には十分関係があると思います。
そのはたらきを人為的に効率よく行おうとするものです。

回答に対するお礼・補足

お答えいただきありがとうございます。
ただ…第一段落の話は分かるんですが、それ以降の話がちょっと分かりません。(;_;)
動植物が化石として取り込まれたことと、プラスチック容器に封入して沈めた木を同じように扱えるのですか?
海底でプラスチックが分解されて木の中の炭素が海底で取り込まれるのなら話は別ですが。

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