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環境Q&A

土壌ガスの定量下限値 

登録日: 2008年03月12日 最終回答日:2008年03月16日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.27247 2008-03-12 08:43:27 ZWla060 細長い山口

現在現場にて第一種特定有害物質(11成分)やBTEXの土壌ガスによる現場分析を行っています。

土対法では「分析に当たっては、土壌ガスに含まれる調査対象物質の濃度の定量が可能であり、かつ、定量下限値が0.1volppm以下(ベンゼンの場合は0.05volppm)である方法をもちいる」とされています。

@この場合機械によって定量下限が上記以下であれば0.01volppmでも0.001volppmでも良いのか?

A仮に機械精度が良く定量下限が0.001volppmだとしたら、0.001volppmの濃度が検出された場合ボーリングの対象になるのか?

以上二点を教えてください。

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No.27278 【A-6】

ZWla75c 悩める調査員

2008-03-16 10:13:31 ひまなので (ZWl955

>良い質問と良い回答なので感心させていただいております。

ZWla75c (オーイ底質汚染セミナー関係者)
→底質汚染のリスク管理
ZWla75c さらに調べてみました
ZWla75c (ボラ鱸アナゴ)
ZWla75c ミミズと友達
ZWla75c (わすれ貝)
ZWla75c 枯れ葉散る夕暮れ
ZWla75c 私見ですが
ZWla75c (初心者)→匿名
ZWla75c 床土耕土水仕舞
ZWla75c (水土まなぶ)
ZWla75c 調べてみました
ZWla75c 底泥カンゲキ
ZWla75c 土や地下水を美しく
ZWla75c (民法570条にいう「瑕疵」)
ZWla75c (油汚染は土対法知らない方が良い)

()表記のハンドルは現在
河川環境保全、環境は子孫からの預かり物、善意無過失責任
土地の瑕疵担保責任、東京湾を美しく
などと変更されています。

関連
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=26415
『都合が悪いらしく消去されました』

こちらに書き込みますがいつ消されるか。A-30,31
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=29379

No.27277 【A-5】

Re:BTEX土壌ガスの定量下限値

2008-03-16 09:46:46 悩める調査員 (ZWla75c

良い質問と良い回答なので感心させていただいております。

逆に質問させてください。

>現在現場にてBTEXの土壌ガスによる現場分析を行っています。

とのことですが、
トルエン (toluene)・エチルベンゼン (ethylbenzene)・キシレン (xylene)
の値はどうお考えでしょうか?

以前にもBTEXの質問がありましたが、回答が付かなかったようです。
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=17315
よろしくお願いします。

No.27268 【A-4】

Re:土壌ガスの定量下限値

2008-03-13 21:41:25 たそがれ (ZWla61d


>@この場合機械によって定量下限が上記以下であれば0.01volppmでも0.001volppmでも良いのか?

H15年環境省告示第16号 
第2 測定方法 1.分析方法
「分析に当たっては、土壌ガスに含まれる調査対象物質の濃度の定量が可能であり、かつ、定量下限値が0.1volppm以下(ベンゼンにあたっては0.05volppm以下)である方法を用いる。」
したがって、良い、と考えられます。


>A仮に機械精度が良く定量下限が0.001volppmだとしたら、0.001volppmの濃度が検出された場合ボーリングの対象になるのか?

同告示 第2 測定方法 6定量及び計算
「定量下限値は、ベンゼン以外の調査対象物質については0.1volppm、ベンゼンについては0.05volppmを定量下限値とし、これらの濃度未満の場合を不検出とする。」

したがって原則、対象にならない、と考えられます。

土壌汚染対策法は法解釈、調査方法等、もともと一義的に割り切れないものを無理に割り切ろうと決められたものだと思います。(行政指導等の入り込む余地もあるようですが)

一方、法対象外の調査であれば正確に汚染を見つける目的も大事でしょうし、経済的な部分もありますので一概には決められないと思います。

回答に対するお礼・補足

珠さん、たそがれさんへ

ありがとうございました。
珠さんが書かれたように同告示 第2 測定方法 6定量及び計算に
「定量下限値は、ベンゼン以外の調査対象物質については0.1volppm、ベンゼンについては0.05volppmを定量下限値とし、これらの濃度未満の場合を不検出とする。」とありました。
通常バイブルとして活用しています『土壌汚染対策法に基づく調査及び措置の技術的手法の解説』にも上記と同様の記載がありました。
勉強になりました。

No.27263 【A-3】

Re:土壌ガスの定量下限値

2008-03-13 12:28:32 (ZWla258

上記お二方と別の視点で

@機械によって定量下限が上記以下であれば0.01volppmでも0.001volppmでも良いのか?

1)仮に定量下限を変更したとします
2)その定量下限で報告書を提出
3)・土壌汚染対策法を熟知してる人から見たら
 「何故定量下限が違うのだろぉ?」
 ⇒その点をツツイテくる可能性があります。
 ・土壌汚染対策法を熟知してない人が見たら
 「表層ガスの定量下限は0.001なんだ・・・」
 ⇒その人の中の定量下限は0.001となり次の報告書でも、その精度を求めるようになるかも・・・


A0.001volppmの濃度が検出された場合ボーリングの対象になるのか?

1)仮に深度方向での調査をしたとします
2)・深度方向の結果で検出せず
 ⇒客先「何故にやった?増額させたかっただけじゃ?」
 ・深度方向の結果で検出あり、基準超過なし
 ⇒客先「よかった、基準超過しないで・・・」
 ・深度方向の結果で基準超過あり
 ⇒客先「やらなくてイイのに勝手にやったから・・・」



確かに分析依頼する側としたら分析精度はいいに越したことないと思います。
でも土壌の現場VOC簡易溶出試験の定量下限値を0.001mg/Lなんてのを
信じちゃってる人間もいるのですよ
PIDもDELCDも検出器が新しいうちは0.001volppmも可能ですが
維持するにゃ大変だと思います
(もしかして8610なら余裕なのかな?)

そして以前こんな質問がありました
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=25077
商魂がみえみえだそうで・・・
大手はどうかワカリマセンが、ウチなんか・・・(泣

確かにVOCなんて自然由来じゃない物質で
検出されりゃ多少なりともある訳で
見落としてる部分で高濃度がある可能性も捨てきれないのも分かります。
(1mずれただけで高濃度なんてのも・・・)
しかし依頼側から見ると、汚染調査なんて掛かるお金ができるだけ少なくしたいのも確かです。

この辺を考慮しながらやってかなきゃいけない問題なのではないかと・・・


土質にもよりますが表層ガスで0.01volppm出てても
深度方向の土壌溶出かけても検出しないことの方が多くないですか?

No.27261 【A-2】

Re:土壌ガスの定量下限値

2008-03-12 22:58:00 筑波山麓 (ZWl7b25

>現在現場にて第一種特定有害物質(11成分)やBTEXの土壌ガスによる現場分析を行っています。
>
>土対法では「分析に当たっては、土壌ガスに含まれる調査対象物質の濃度の定量が可能であり、かつ、定量下限値が0.1volppm以下(ベンゼンの場合は0.05volppm)である方法をもちいる」とされています。
>
>@この場合機械によって定量下限が上記以下であれば0.01volppmでも0.001volppmでも良いのか?
>
>A仮に機械精度が良く定量下限が0.001volppmだとしたら、0.001volppmの濃度が検出された場合ボーリングの対象になるのか?
>
>以上二点を教えてください。

「細長い山口」さんへ。

「もも」さんが良い回答をされていますので十分かと思いましたが、私なりに補足的に説明を加えさせてください。

>@この場合機械によって定量下限が上記以下であれば0.01volppmでも0.001volppmでも良いのか?

テドラーバッグ捕集−GC/FIDで分析されているところも多いと思います。この方法では、「定量下限値が0.1volppm以下(ベンゼンの場合は0.05volppm)」は、かなり厳しい定量下限値です。かなりのレベルのノウハウが必要です。

一方、測定には不確かさがともないます。また、土壌ガスでは、サンプリング上のバラツキも相当あると思いますので、GC−MS測定等でも定量下限値を正しく設定し、かつ、サンプリング及び測定が適切に行われていないと、「仮に機械精度が良く定量下限が0.001volppmだとしたら、0.001volppmの濃度が検出された場合」などで、初回の報告値が「0.001volppm」であったのに、再度、試験を行ったら「0.001volppm未満」であったというケースもありえます。

したがって、「土対法では「分析に当たっては、土壌ガスに含まれる調査対象物質の濃度の定量が可能であり、かつ、定量下限値が0.1volppm以下(ベンゼンの場合は0.05volppm)である方法をもちいる」とされていますので、定量下限値を無理に「0.01volppmでも0.001volppmでも」にする必要はないと思います。

No.27251 【A-1】

Re:土壌ガスの定量下限値

2008-03-12 11:28:12 もも (ZWla01

土対法での土壌ガスの定量下限値はあくまでも、
「それ以上の精度が、ガス調査において必要である」ことを示しているのではないでしょうか。
機械の精度で、
より詳細なガスデータが得られるのは良いことですが、そのデータをどのように扱うのかは、
コンサルタントの腕次第だと思います。

ご存知と思いますが、土壌ガスの定量下限値は、「基準値」ではありません。
ボーリングの必要性についても、
その周辺のガス濃度のデータや、分析のピークの出方などから適切に考察すべきと思います。

法や解説書に記載されているのは、
「誰でもできるように、ある程度単一化しよう」という考え方で作成されたものですが、
それを鵜呑みにしたりしていては駄目ですよね。

調査の方法が、どのように決められてきたのか、
どうして基準値ではなく、定量下限値なのか、
そうしたことを理解されて、調査を進めるべきだと思います。

回答に対するお礼・補足

ももさんへ
ありがとうございました。参考にさせて頂きます。

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