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環境Q&A

活性汚泥曝気槽のpH低下について。 

登録日: 2008年03月10日 最終回答日:2008年03月15日 水・土壌環境 水質汚濁

No.27232 2008-03-10 08:11:17 ZWlaf48 やま

状況
回分式 16時間曝気
曝気槽で硝化反応と思われるpH低下が見られます。
BOD-SS負荷が0.1程度ですので、低負荷であります。
DOは1前後で管理しております。

質問
硝化反応が早すぎる様な気がしますが、このままの管理でよいのでしょうか?

DOをもう少し下げた方がよいのでしょうか?

間欠曝気がよいのでしょうか?


教えてください。

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No.27275 【A-2】

Re:活性汚泥曝気槽のpH低下について。

2008-03-15 14:17:43 papa (ZWl998

No.27214の内容と併せても情報が少し足りないと思いますので一般的な回答とします。
下水道をご利用いただいているようでしたら、この程度の原水濃度なら、工程排出負荷削減を行い、事業所所在地の自治体条例による排除基準まで希釈放流としたほうがよいケースがあります。下水排除基準をご確認ください。
回分式は装置の公称性能はともかく、汚泥膨化の際の流出リスクが大きく、下水排除、河川放流のいずれであっても注意深い運転が必要です。定期的な汚泥流出によって汚泥調整が成り行きで出来て、流出の結果として適正負荷となり処理機能が回復することが多く、監督官庁側ではあまり芳しい評価でないことがあります。一般的には処理水排出時間帯が始業前であることが多く、非意図的汚泥流出を認知しないまま余剰汚泥発生量が少ないとか、汚泥転換率が低いなどと誤認されていたケースに遭遇したことがあります。
食品加工業では終業時にいちどきに排出があるケースが多く24時間1サイクル運転がリーズナブルという排出タイミング特性ですが、調整槽や沈殿池の容量を十分にとって連続式にすることをお勧めしてきました。
下水ではBOD/N比が5前後で汚泥生成に対してもともと窒素過多ですので硝化は不可避ですが、事業所廃水では必ずしも過多というわけではないので、pHの低下が直ちに硝化であるとは判断できません。事業所廃水では硝化については、pHではなく原水と処理水の形態別窒素の状況を確認する必要があります。
また、汚泥負荷や汚泥転換率についても基質が様々なので一概に高低を判断できません。
COD/BOD比についても難分解多糖類を含む廃水、処理水ではBOD5mg/lでCOD100mg/lというようなケースもありましたので、CODからBODを推定するということも、原水・処理水について事業所ごとの特性データを把握する必要があります。
SS由来のBOD・COD上昇であるならろ過処理によって安定した処理水を作ることが可能ですが、回分式では設備的に困難があります。
DOをどの程度に設定するか、間欠曝気にするとかの検討をする前に、処理の全体像を把握して適切な操作方法を検討する必要があると思います。

No.27235 【A-1】

Re:活性汚泥曝気槽のpH低下について。

2008-03-10 23:38:30 風林火山 (ZWl8e32

 4つ前のスレッドNo27214と同じ処理施設での質問ですよね。
 食品会社なので流入BODやSSが高いのはやむを得ないですがそれにしても放流CODが120以上とは高すぎますね、未処理に近いような数値と思います。

 回分式を管理した経験はないので的を得ているかどうか分かりませんが私見を言わせていただきますと、1サイクル24時間は長すぎませんか?
 1日2〜4サイクルでも良いと思います。硝化が早すぎるとのことですが曝気時間が長すぎて過曝気のような気がします。
 
 もう少し状況を詳しく教えて欲しいのですが、水質の悪化は最近起こった突発的なものですか、慢性的なものですか?
 やま様が管理を引き継いだばかりで過去の状態がわからないのなら仕方ないですが、水質の良かった時を知っているのならその時の数値を教えてください。またその時のサイクルやSS負荷などはどうだったのでしょう?
 情報が多いほど皆さんから的確な回答が帰ってきますので思い出せる限りのことを書いてみてください。

 
  
 

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