フッ素の発色妨害??
登録日: 2008年01月23日 最終回答日:2008年01月30日 水・土壌環境 水質汚濁
No.26684 2008-01-23 02:41:15 ZWl9cd み
試料を分取→発色させた時、たまにですが分取量が多い方の発色が妨害されているようで、青く着色してはいるのですが透明になっており、吸光度も分取量が少ない方が高くなったり、マイナスの値になったり…ということがあります。
流出量、フラスコ内温度は調整してあるのですが…
2005年にも同様の質問がされていましたが、回答がなく、締め切られていたので「もしかしたら解決策が見つかったのでは?」と思い質問をさせていただきました。
何か御存知の方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いします。
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No.26802 【A-5】
Re:フッ素の発色妨害??
2008-01-30 23:08:25 たそがれ (ZWla61d
アルカリなのにフェノールフタレインの赤がすぐ消える・・・
どうもこのケースはなべちんさんの考察が当たっていそうですよ。
塩素イオンと硝酸が共存している場合、残留塩素が生成されるみたいです。要するにアルフッソンが脱色されるということです。より酸化力の強い過塩素酸も40ml入れますが水が多いのと温度の関係で作用しないみたいです。担当者は蒸留液を中和後、残塩がでたものは亜硫酸ソーダで還元すると改善される、と言っています。
これからは硫酸銀も使ってみようかと思います。
新しい情報があったら教えてください。
回答に対するお礼・補足
たそがれさんへ。
お礼が遅くなり申し訳ありません。
残塩のチェックはいつがいいのか?と考えていたところだったので、助かりました。
ありがとうございました。
残留塩素で脱色されるということだったので、次亜塩素酸を加えて蒸留してみました。
少量でも放置しておくと脱色されてしまいましたが、ハイポを加えることで改善されました。
硫酸銀でも、やってみようと思います。
No.26758 【A-4】
Re:フッ素の発色妨害??
2008-01-29 15:06:09 なべちん (ZWl77b
流出液に塩素(イオンではなく、俗に言う残留塩素)が含まれると退色するようです。
検液中の塩素イオンから何かしらの作用で生成され、流出液にトラップされるようです。
メカニズムはわかりません。
ただ、それを防ぐ方法として、蒸留フラスコに硫酸銀を添加することで塩素イオンをマスキングして、塩素の生成を抑えることが可能です。
サンプルが限られるため場数が乏しく、成功例を集めています。
上手くいったら御報告ください。
回答に対するお礼・補足
なべちんさんへ。
お久しぶりです。
毎回、いろいろな情報をありがとうございます。
残留塩素が含まれているとそんなことが起きるんですね!!
ちょうど、残留塩素を含む検体がありますので試してみます。
あまり期待しないで(?!)待っていてください。
No.26704 【A-3】
Re:フッ素の発色妨害??
2008-01-24 22:05:54 筑波山麓 (ZWl7b25
>しかし、流出液が無色になりNaOHをいれるのですが変色が見られず、フェノールフタレインを入れると赤くなります。また、蒸留後フラスコを机に置いておくと無色になることもあり、フェノールフタレインを入れると赤くなります。そのため、他の検体と比較するとフェノールフタレインの添加量が多いのですが、それも何か関係があるのでしょうか?
ウィキペディアより、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%BF%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%B3
「pH <8.3 の酸性側で無色、pH>10.0 の塩基性側で赤紫色を示す。なお、pH>13.4では、さらに構造が変化し、無色となる。」
http://www.kiriya-chem.co.jp/q&a/shijiyaku.html
のサイトより、「フェノールフタレインはpH10付近で使う指示薬です。NaOHなどの濃度が高いとピンクが再び無色になってしまいます。普通の滴定に使う濃度ではこのようなことは起こりませんが、濃度が高いとOH-が中心の炭素に結合して、トリフェニルメチルカルビノールが生成します。この化合物はベンゼン環どうしの共役が無いので無色になります。pH14以下の呈色反応は平衡反応で速いですが、pH14以上の無色になる反応は、フェノールフタレインとOH-との2分子反応ですから、ゆっくり進みます。高濃度のNaOH水溶液にフェノールフタレイン溶液を加えると、最初はピンクになり、徐々に色が消えていくのが観察されます。トリフェニルメチルカルビノールは不安定ですので、溶液を薄めていくと、分解して再びピンクになっていきます。」
とありますので、NaOH量、フェノールフタレイン量を適切にするようにご注意ください。
回答に対するお礼・補足
筑波山麓さんへ。
回答ありがとうございました。
NaOH量が増えると無色になるんですね。ちょっと驚きました。
これからは、ウィキペディアも活用して勉強していこうと思います。
No.26692 【A-2】
Re:フッ素の発色妨害??
2008-01-23 23:56:33 筑波山麓 (ZWl7b25
>試料を分取→発色させた時、たまにですが分取量が多い方の発色が妨害されているようで、青く着色してはいるのですが透明になっており、吸光度も分取量が少ない方が高くなったり、マイナスの値になったり…ということがあります。流出量、フラスコ内温度は調整してあるのですが…
ということですから、「負」の妨害であろうと考えられます。
ランタン・ALC吸光光度法では、試料中に塩素イオンが多量にあると、流出液に多量の塩化水素が混入し、流出液が酸性化し、ケイフッ化水素酸が揮散し、収率を低くします。また、ランタン・ALC−フッ素複合錯体は、pHに比例しますから、流出液のpHが許容範囲外であれば影響します。
塩素イオンそのものは、流出液中に多量に存在すると「正」の妨害となります。詳細は、JIS解説を参照ください。
そこで、まず流出液のpHを確認してください。pHが許容範囲外であれば、吸収液のpHをコントロールしてください。
次に、流出液中の塩素イオン量を確認してください。多量に存在するのであれば、蒸留液中に硫酸銀粉末を塩素イオンの当量だけ加えて塩素イオンを除去してください。
以上の操作で妨害が除去できず、原因が全く不明でしたら、ランタンとALCのモル比を1:2(通常は1:1)にして発色操作を行ってください。感度が幾分低下しますが、妨害元素の影響を減らすことができます。これと試料を数段階にわたって希釈・発色操作を行い、流出液中濃度(測定濃度×希釈倍数)が一定になったものが「真値」であろうと考えられます。
回答に対するお礼・補足
筑波山麓さんへ。
詳しい回答ありがとうございました。
アルカリに保ちながら蒸留操作を行っているので、pHは許容範囲内だと思われます。
しかし、流出液が無色になりNaOHをいれるのですが変色が見られず、フェノールフタレインを入れると赤くなります。また、蒸留後フラスコを机に置いておくと無色になることもあり、フェノールフタレインを入れると赤くなります。そのため、他の検体と比較するとフェノールフタレインの添加量が多いのですが、それも何か関係があるのでしょうか?
塩素イオン量の確認はまだ確認していなかったです。さっそく、調べてみます。
蒸留時、試料→二酸化珪素→リン酸・過塩素酸 と加えるのと、二酸化珪素→リン酸・過塩素酸→試料 とするのではやはり、妨害物質の生成量等に違いがあるのでしょうか?少し気になったので、これも確認してみようと思います。
No.26686 【A-1】
Re:フッ素の発色妨害??
2008-01-23 19:35:14 火鼠 (ZWl8329
青く発色している?
フッ素の測定は。青を測ってないとおもうのですが?赤でないですか?フッ素は、金属の影響強いのですが?その辺大丈夫??JISの備考のところ、読みましたか??
回答に対するお礼・補足
すみません。
ランタン・ALC錯体は赤で、ランタン・ALC-ふっ素複合錯体は青と書いてあるので、青の発色でよいと思われますが…
JIS等参考になるようなところで、手元にあるもおは全て読んでわからなかったので質問したんです。
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