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環境Q&A

JIS K 0102 38.1.2 全シアンについて 

登録日: 2007年12月26日 最終回答日:2008年01月02日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)

No.26371 2007-12-26 01:31:47 ZWlab3b 分析班

試薬調整について、お聞かせ下さい。

EDTA溶液ですが、記載どおりにNaOH溶液(20g/l)数滴では微アルカリ性にはなりません。
EDTA・2NaはpH 8程度にしなければ溶解しないと認識しており、pH計を用いNaOH溶液(50%)でpH調整し溶解させた後に定容しております。
上記調整試薬に加え、加温して溶解させpH調整した物、しない物とを比較操作しても特段変わりは無いようですが、皆さんどの様に調整してますか?
必ずやJIS通りに操作出来る物では無いとは聞かされておりますが知識不足と重々承知の上、質問させて頂きます。

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No.26422 【A-2】

Re:JIS K 0102 38.1.2 全シアンについて

2008-01-02 09:57:14 筑波山麓 (ZWl7b25

「分析班」さんへ。
「火鼠」さんの言われるとおり、「分析班」さんは『条件の変化をご自分で設定して、検討されているのですから。いい分析者ではないでしょうか』!。何事もJISその他の記載を鵜呑みにしないで、自ら確認されることはたいへんすばらしいことです。

最近は、知識・学力・経験その他のない方が多く環境分析の分野で仕事をされ、経験者の言うことを聞かないで自らの思いつきで試験方法を勝手に変えて行われる方を多く見受けます。また、逆に、自ら考えないで経験者の言うことをそのまま100%信じて実行される(100%頼る)方も見受けます。

また、昔は、多くの年配の方に、自らの経験を、又は教えられたことをそのまま100%信じて、文献その他の最新科学知識を帰りみない方が多く、誤りを訂正するのに苦労したのですが、人間と言うものの基本はいつの世も変わらないものだと妙に悟っている今日です。

さて、私なりの回答ですが、米国のSOPには、試薬にメーカー名、等級等が必ず記載されておりました。JIS規格品でも、試薬は製造メーカー・等級等によって、まったく同一というわけでなく、その性状に多少の差異はあるものです。JISの作製時に検討した試薬では数滴で微アルカリ性になったので、『NaOH溶液(20g/l)数滴で微アルカリ性』の記載となったのではないでしょうか(私の勝手な解釈です)。『数滴』でなく『微アルカリ性にする』を真意とすると解釈してください。

質問の内容から「分析班」さんの化学への知識その他は十分あるようですから、このような場合、他の「公定法・文献」等参考にすることをお勧めします。

古いですが、「衛生試験法・注解(1980年版)」の4.環境試験法(37)シアン化合物の項EDTA溶液の調整にも、「NaOH溶液で微アルカリ性とする」とあります。このように、他の公定法・文献をも参考にされるとJISの記載についていっそうの理解が深まると思います。

また、自分でSOP等を作成するときは、このような記述(数滴)を避け、『NaOH溶液で微アルカリ性とする』、又は試薬の製造メーカー、等級をハッキリと明示するように留意してください。


回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとう御座います。
精進いたします。

No.26398 【A-1】

Re:JIS K 0102 38.1.2 全シアンについて

2007-12-29 19:12:23 火鼠 (ZWl8329


>
>いいんじゃないですか?JISどうりには、ものはすすまないってわかっていれば。たとえば、モリブデン酸アンモンは、古くなった試薬は、アンモニア水をたらすと解けるなんて、JISには書いてないし。また、条件の変化をご自分で設定して、検討されているのですから。いい分析者ではないでしょうか?

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとう御座います。


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