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環境Q&A

酸素溶解効率測定方法について 

登録日: 2007年11月30日 最終回答日:2007年11月30日 水・土壌環境 水質汚濁

No.26052 2007-11-30 09:03:33 ZWlaa1e

初めて質問させていただきます。
散気装置の能力を調べたく酸素溶解効率を測定しようとしています。
1.実験装置の容量について
2.散気装置の設置の基準(水深)について
  また計算式について
3.電気伝導率の妨害について
疑問があり、質問させていただきます。
以下に詳細を記します。

以前「溶存酸素について 」という質問で
>「総括酸素移動容量係数」(KLa)がQの趣旨に沿うようでしたら
>「下水試験法」(社)日本下水道協会
>に測定方法があります。溶存酸素計と若干の実験装置があれば測定可能です。
との回答があったのですが
若干とはどのような装置でしょうか?

こちらで調べたところ
1×1×2mHの水槽
φ500×3300mmの水槽
で行っているものがあったのですが
大きさに決まりがあるのでしょうか?
または現在どちらが主流なのでしょうか?

またほとんどの文献で酸素溶解効率Ea(20,5)として
水温20℃、散気水深5mにおける酸素溶解効率
を出しているのですが
なぜ5mなのですか?
下水処理場が大抵5〜6mの装置で処理を行っている
という文献がありましたがこれと関係あるのでしょうか?
それと
Ea(20,5)=Ea(20)×(5/H)^0.72
で水温20℃、散気水深5mにおける酸素溶解効率を算出しているのですが
このHは自分が設定して取り付けた散気装置の水深でよろしいでしょうか?

文献には明記されておらず、
散気装置を設置した水深も記述なかったので
結果の数値データより推察することができなかったので
質問させていただきました。

他に電気伝導率を測定している文献があり
「EC値は実験中大きな変化はなく、溶存酸素測定に支障はないと判断できる」とありました。
支障がないなら測る必要はないと理解しました。
ただどんな支障を考えられて実験したのかな?
と疑問がありまして質問にあげさせていただきました。

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No.26063 【A-1】

Re:酸素溶解効率測定方法について

2007-11-30 21:27:02 風林火山 (ZWl8e32

 曝気機(散気装置)の酸素供給能力と微生物の酸素消費速度とどこかで混同してませんか?
 今、手元に下水試験方法が無いので記憶だけで回答しますが若干の実験装置とはマグネチックスターラー、溶存酸素計、記録装置、三角フラスコだけで1×1×2mのような水槽なんか出てこなかったと思います。
 下水試験方法に載っているのは溶存酸素を5mg/l以上に設定した活性汚泥の酸素消費速度(移動速度)を時間に沿ってグラフ化するものだったと思います。
 機器の能力を調べるのならむしろ、下水道設計指針を読まれるほうが良いでしょう。
 記憶違いならすみません。

回答に対するお礼・補足

さっそくのご回答ありがとうございます。
知識が浅いもので、もしかしたら混同しているかもしれません。
まず私がしたいこと説明させていただきますと
曝気機(散気装置)の酸素供給能力の方を測りたいと思っています。
酸素供給能力の指標として酸素溶解(移動)効率を使おうとしています。
総括酸素移動容量係数を求めてから
酸素溶解効率を求めようとしています。
グラフで言うと通気量と酸素溶解効率の関係を描きたいです。

教えていただいた試験装置は
下水試験方法の第6章、第9節に「酸素利用速度」の試験方法として記載ありました。
ただ当方としてはまず水道水を用いた非定常状態にて物理的な性能を評価する数値を出したいと考

えております。
その後、教えていただいた酸素消費(利用)速度を利用した定常状態で評価できればと考えていま

す。

下水道設計指針についてですが
下水道施設設計指針と解説がありましたので参照したところ、設計上はこういう形状、能力が望ま

しい、という内容はありましたが、その能力を測るにはこういう方法があるといった記述は見つけ

られませんでした。
もしかしらた別の本なのかもしれません。

ご丁寧な解説をありがとうございました。
おかげで知識も付き、自分の考えをまとめられてきました。

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