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環境Q&A

水銀測定のバックグラウンドについて 

登録日: 2007年11月29日 最終回答日:2007年12月18日 水・土壌環境 水質汚濁

No.26040 2007-11-29 08:53:34 ZWlaa24 kate

JIS K0102 66.1の還元気化原子吸光法について
知見をお持ちの方、よろしくお願いいたします。

純水に硫酸、硝酸、過マンガン酸カリウム、
ペルオキソ二硫酸カリウムを加えた物を、約95℃の水浴中で
加熱したものと、加熱しなかった物では254nmでの
吸光度に違いが見られませんか?

同じ液性なのに加熱しただけでバックグランドが高くなる
理由が分からず、どうすればバックグランドを低下できるのか
困っています。しかも、検量線を作成する検液の液性は
実際の試料と異なるので、バックグラウンドも異なリ、
正しい濃度が算出できないように思います。

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No.26273 【A-2】

Re:水銀測定のバックグラウンドについて

2007-12-18 13:36:00 火鼠 (ZWl8329

もしかすると。いらない勘違いかもしれませんが。
温度を上げると、ブランクが高い?
水分の除去は完全に行えてますか?短波長は、OHの吸収が大きいですよね。原子吸光は?

回答に対するお礼・補足

水分による吸収では?というご意見、有難う御座いました。
測定は還元気化方式なので、水蒸気の発生量に違いが
あるのかもという疑いは確かに考えられますね。

実は、あれから色々実験をしたところ、直接的に影響を
与えているのは過マンガン酸カリウムである事が判りました。
過マンガン酸カリウムを入れなけば、加熱操作の有る無しでも
(測定時には液温を室温にしています)吸光度に差は
見られないのですが、過マンガン酸カリウムがこれに
加わわり、加熱→冷却でブランクの吸光度が高くなるんですよね。
(測定時には還元剤で還元しているのに)
いったいどういう現象が起きているのか不思議です。

皆さんの意見を参考に、引続き検討したいと思います。
有難う御座いました。

No.26043 【A-1】

Re:水銀測定のバックグラウンドについて

2007-11-29 12:46:50 EMBRYO (ZWl7f3a

空気中の水銀を吸収してしまうこともありえない話ではありませんが因子として存在する程度のものだと思います。
そもそも排水レベルの分析感度でブランクが数字になって出てくるというのも違和感を感じ、試薬ブランクが高すぎるのではないかとも思います。
最近の試薬は特級グレードでもあまり水銀は含まないと思いますが、有害金属測定用や精密分析用程度のグレードならそれほど高額ではないので、そちらを使用するほうが良いでしょう。特に過マンガン酸カリウムは水銀を含むのでサンプル、ブランク共に同じ量を加えます。
水道法の飲料水レベルの分析では加熱した場合としない場合とでブランクに差があったような気もしますが、そういえば同時に試したことはありませんでした。
加熱そのものより、そのときの試薬ブランクの違いによるものであったり、塩化スズ溶液の濃度、あとは酸濃度やあるいは液温などが水銀の気化に影響すると思うので、その辺のファクターがかかわってくるのではないでしょうか。液温なんかが怪しいとは思いますが。
水銀の分析法は、全量を検出しているのではなく、あくまで一定条件で気化したものの吸光度を測定しているわけです。その辺のファクターを考慮してください。

回答に対するお礼・補足

早速の御回答有難う御座いました。
液温の違いで水銀の気化の仕方が違うのでは?
という内容は参考になりました。
液温の条件をふった実験も実施してみたいと思います。

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