ダイオキシンの毒性の有無の議論
登録日: 2007年08月31日 最終回答日:2007年09月06日 健康・化学物質 ダイオキシン
No.24640 2007-08-31 08:41:12 愛媛のアルコールランプ
数年前、ダイオキシンには毒がない!という内容の本が出版され、まだ素人だった(今でも素人ですが)私はそれを鵜呑みにしてしまいました。
今はPCBの環境動態について研究しており、DXNの毒性についても何報も文献をよみ、DXNの毒性はある程度認識しているつもりです。
そして、最近またそういう内容(ダイオキシンに毒性がない)の本が出版されているのをみて、なんでそんなこというのだろうかと不思議でたまりません。
ダイオキシンで死んだ人間はいないといわれていますが、
その個体が死ぬより怖い毒性をダイオキシンは持っていると個人的には思っているのですが。
そこで、ダイキシンには本当に毒性がないのか、
国環研のページ内で議論しようと思いました。
あなたのダイオキシンに対する考えを教えてください。よろしくお願いします
No.24754 【A-11】
Re:ダイオキシンの毒性の有無の議論
2007-09-06 17:01:37 環蛙”ii (
事故当時の通称「ダイオキシン」と、毒性評価された「ダイオキシン」とが同じかどうかが問題なのです。
被害者の方は、報道から「ダイオキシン」の影響と判断されており、今になって毒性はきわめて低いと言われると、被害者の苦労を否定することになり、到底受け入れられないでしょう。
詳細な比較、或いは考えられる不純物そのものの評価が必要なのですが、今となっては困難なのです。
A-10 さま
A-7 から「?」の内容がA-10最後の2行であることは容易に想像はできました。
しかし、A-6 は言葉の遊びを返してよい相手とは思えませんでしたので、つい、発言してしまいました。
No.24729 【A-10】
Re:ダイオキシンの毒性の有無の議論
2007-09-05 20:15:06 A−7 の匿名 (
結婚は両性の合意によってのみ成立するという憲法の規定から、『差別していない証』として結婚を迫ることについての「?」であって
http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/PCBKanemi.htm
に書かれていることを否定しているわけではない。
なお、ダイオキシン被害が無いと言う人にとっては「ダイオキシン被害者」は存在しない。
従って、「結婚」することはできない。
回答に対するお礼・補足
>>ALL
大変多くの返答ありがとうございます。
私が見ていない間に議論が活発化していて少々びっくりしています。
議論の一部にもありましたが、私は東京で行われていたダイオキシン国際会議(DNX2007)に参加していました。
ここでもダイオキシンの毒性について議論されました。
一般的にダイオキシンは催奇性ばかりクローズアップされていますが、急性毒性もあります。普通とは違う飢餓毒性なのですが。
またカネミ油症についての発表もありました。直接の原因物質はフランとPCBなんですが、ダイオキシン類の摂取のせいで、代謝機構に支障をあたえ普通のひととちがったOH-PCBが生成されていることがわかりました。毒性的にも大きな発見だった気がします。
すでにでていますが、ダイオキシンは他の毒物とは違った毒性を示すことのは明白です。
DXN2007でお会いした先生曰く
「奇形で生まれてこれただけまだいい。その数倍以上流産や形すらできない状態なのだから」
このスレには、良識をもった方々しかいないようですね。これらの毒性情報をどのように伝播していけばいいのでしょうか?
セベスの件ですが、その後10年間で男と女の誕生率が対象地区にくらべ変化しているという論文がありますよ。あしからず。
No.24722 【A-9】
Re:ダイオキシンの毒性の有無の議論
2007-09-05 15:42:07 加工屋 (
(このデーターは、 http://www.org-chem.org/yuuki/chemical/dioxin.html より引用しました。)
そして、2004年12月、ウクライナ共和国の大統領候補であったユシチェンコ氏が2mg程度のダイオキシンを食事に盛られると言う事件が起こりましたが無事回復しています。
また、1976年7月にイタリアのセベソで起こった農薬工場で推定130kgものダイオキシンが噴出する事故が起こりましたが、その後の追跡調査では病気の発生率・死亡率など特に異常は見られていません。
(詳しくは、ご自分で「セベソ ダイオキシン」で検索してみてください。)
上記の資料をみて。ダイオキシンの毒性について再度ご自分で考えてください。
回答に対するお礼・補足
http://www.bekkoame.ne.jp/~mineki/dxn2.html
これを読んでの感想をおねがいします。
No.24719 【A-8】
A-7 の匿名さんへ
2007-09-05 14:27:24 環蛙”ii (
急性毒性はなさそうだが、無害とは言えない。
大事なことは、実際に事件が起きて被害者がいること。
その原因究明の途中で、様々な要因説をマスコミが煽り立てたこと。
最近の研究結果から、カウンターバランス的に反動が出ていること。
再発防止のためには原因究明が不可欠だが、非常に困難であること。
No.24712 【A-7】
Re:?
2007-09-04 23:10:47 匿名 (
???
No.24708 【A-6】
Re:ダイオキシンの毒性の有無は被害者に聞いて下さい
2007-09-04 21:49:38 被差別ダイオキシン被害者 (
最近のニュースです。
<「ダイオキシン被害今も」 国際会議前にフォーラム(中日新聞)>
・ベトナム戦争の枯れ葉剤被害に詳しい医師らとともに「被害は今も続いている」と訴えた。
・差別を恐れ被害を隠している。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007090101000667.html
<ダイオキシン被害、すべての患者救済を・市民がフォーラム>(日経ネット)
・鼻血が止まらず亡くなった中学生の女の子もいる。多くの未認定患者の実態が明らかになっていない
・約40年前から苦しんでいる。未認定者を含めすべてを救済してほしい
・台湾の人たちは差別を恐れ被害を隠している。世界共通の問題に協力していきたい
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070901STXKG044601092007.html
ダイオキシン被害が無いと言う人は「ダイオキシン被害者と結婚してくれますか?」
本当の事を見てください!
本当の事を聞いて下さい!
No.24707 【A-5】
削除
2007-09-04 20:28:55 万田力 (
No.24683 【A-4】
「毒性」と言われましても・・・・2
2007-09-04 01:02:19 環境管理部員 (
TCDDによるヒトの生殖健康影響に関しては,1976年に北イタリアのセベソ一帯が工場爆発で高用量のTCDD曝露をを受けた後の住民の健康状態調査や,ベトナム戦争中の枯葉剤散布によって曝露を受けた住民や戦争従事者の健康影響調査をもとにした疫学データが多く発表されている.しかし,生殖に影響があったとする報告となかったとする報告が混在しており,明確な結論は得られていない.
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私としては、
結論を急ぐべきではない。
結論が出ていないのに、さも定説であるかのような、思い込みの激しい説はネグレクトする。
「、」「。」のかわりに「,」「.」を使うべきではない。
と、思います。
No.24682 【A-3】
「毒性」と言われましても・・・・1
2007-09-04 00:57:13 環境管理部員 (
ここに一冊の本があります。
http://www.jssp.co.jp/f_q_chemrev/kikan_50.html
”内分泌かく乱物質研究の最前線”となっておりますが、2001年なので多少内容は旧くなりかかっております。(例えば本の中でビスフェノールAの低用量での影響は”否定的ながら、なお不明”と言う書き方をしていますが、今日では否定されています)
その中のダイオキシンについての概説を引用させて貰いますと
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ダイオキシン(2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ジオキシン:TCDD)
TCDDによるEDs作用は非常に多く報告されている.Nodlandらはクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)を用いたレポーター遺伝子アッセイで,アリール炭化水素レセプター(AhR)を介しE2誘導性CAT活性が阻害されることを,また,TianらはTCDD投与によって,マウスの卵巣,子宮のER−RNAレベルが有意に低下する事を報告している.このように,TCDDには抗エストロゲン作用があることが示唆されるが,一方Mannは,TCDD投与によって,実験動物ではエストロゲン様作用に加えて抗エストロゲン様作用もみられることを示している.GlayらはTCDDの子宮内曝露後のラット雄性出生仔に,精子数の減少,ペニスサイズの減少,思春期の遅れが認められることを報告している.また雌性出生仔では陰核裂,膣の糸状造がみられ,卵巣重量が低下していることを報告した.
No.24643 【A-2】
Re:ダイオキシンの毒性の有無の議論
2007-08-31 22:53:14 せんせい (
http://www.eic.or.jp/ecoterm/index.php?act=view&serial=3412
http://www.eic.or.jp/library/prof_h/h030403_2.html
ここにある情報は義務教育から高校卒業程度の知識があれば理解できる範囲にあります。
環境中の動態は環境省HPで詳細資料が入手できます。
したがって論議の必要はないでしょう。
回答に対するお礼・補足
すばやい返答ありがとうございます。
この情報ですべてひとが理解することができれば、そもそもそのような本が出版されること事態なかったのではないでしょうか?
国のダイオキシン行政についてもどのように考えられているか教えていただけますか?