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環境Q&A

X線回折での遊離ケイ酸について 

登録日: 2007年06月15日 最終回答日:2007年06月25日 大気環境 大気汚染

No.23025 2007-06-15 12:58:45 ニンジン

X線回折にて作業環境中の遊離ケイ酸を測定していますが、同一作業場での定期測定で若干のばらつきがあります。隣の作業場の影響等も考えられますが、X線回折測定での妨害物質(正誤差を与える何か)みたいなのはあるでしょうか?ご教示ください。

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No.23275 【A-4】

Re:X線回折での遊離ケイ酸について

2007-06-25 12:55:05 Aerosol

作業環境測定の場合は、管理濃度が遊離けい酸含有率の関数なので、含有率がコロコロ変わると現場管理上、不都合です。
(質問はそういう趣旨かと見受けましたが、質問主はもう御覧になってないかもしれませんね。)

サンプリングの場所や方法で遊離けい酸含有率の測定値は変わります。
例えば、質量濃度の差というより、粉じんの粒径によって含有率が異なることが知られています。
そのためガイドブック法では、粒度分布をある程度揃えてから分析する方法が採られています。

また、"かー"さんの仰る通りX線強度は変わりますので、検量線の作成は測定毎が原則と、講習などでは指導しています。
実際にはこれは測定の頻度次第ですが、対照としてブランクフィルタなどを利用するのも有効かと思います。

No.23229 【A-3】

Re:X線回折での遊離ケイ酸について

2007-06-23 12:49:33 かー

>X線回折にて作業環境中の遊離ケイ酸を測定していますが、同一作業場での定期測定で若干のばらつきがあります。隣の作業場の影響等も考えられますが、X線回折測定での妨害物質(正誤差を与える何か)みたいなのはあるでしょうか?ご教示ください。

火鼠さんの仰るとおり、多少のばらつき程度であるならば十分良い値なのではないかと思います。
このケースでは(作業環境、ばい煙、採水に係わらず)機器分析よりサンプリングがデータに大きく影響しているのでは。
コンマ数%のばらつきのことなのか、程度は読み取れませんが、必要ならデータを蓄積して考えていくしかないのではないでしょうか。

自分の経験では、同じ鉱物を使っているのに作業場によって含有率が数%〜10数%と違ってくるケースもあります。
質量濃度としての差はないのでしょうか。
あるなら対象鉱物の飛散状態も違うのでしょうし、空気中に浮遊する他の粉じんとの割合も違ってくるので含有率も変化する、と個人的には思います。

あと、初歩的な意見で失礼になるかもしれませんが、X線による定量の際、どのような頻度で検量線を立て直されているのでしょうか。
管球、検出器、試料台(吸収補正法の場合)の使用状況で強度は刻々と弱くなっていきます。


No.23036 【A-2】

Re:X線回折での遊離ケイ酸について

2007-06-15 18:51:04 火鼠


若干のばらつきですんでるのなら、サンプリングがうまいのではないでしょうか?その遊離ケイ酸の試料はどのようにして、採取されているかわからないので、答えようがありません。X線回折は、結晶の反射を見ているので。過去と違うものが、多くなったら、吸収の度合が異なり、数値もかわるのではないでしょうか?プロファイルの俯瞰が大切ではないでしょうか?

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。火鼠さんのおっしゃるとおりですね。他成分の比率により、質量吸収係数が変わるのでそれを見ようと思います。

No.23035 【A-1】

Re:X線回折での遊離ケイ酸について

2007-06-15 17:01:42 Aerosol

「作業環境測定ガイドブック」は読まれましたか?
「鉱物性粉じん」の巻(最新版が妥当です)に遊離けい酸含有率の値への影響について載っています。
作業環境測定士ならば御持ちのはずですが...。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。参考にします。

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