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環境Q&A

濁度の吸光度について 

登録日: 2007年05月15日 最終回答日:2007年05月17日 水・土壌環境 水質汚濁

No.22555 2007-05-15 08:31:18 tan

 現在、濁度の測定をしています。
 装置は分光光度計(波長660nm)、20mmセルを用いて、測定方法は
JWWA Z 108:2004 水道用資機材−浸出試験方法で行っています。
 標準液はwakoで購入したポリスチレン系の濁度標準液 100度を使用しています。
規格が濁度 0.2度以下とあり、濁度標準液を使用して0.1〜0.5度で検量線を引こうとしましたが上手く引けませんでした。

検量線の濁度と吸光度の関係は次の通りです。
0.1度  0.001
0.15度  0.001
0.2度  0.002
0.3度  0.002
0.4度  0.002
0.5度  0.003
あまりにも、小さな値しか出ませんでした。

試しに、濁度標準液 100度の吸光度を測定しましたが
0.467しかありませんでした。
これでは、100度から0.2度を作っても、500倍に薄めるわけですから
吸光度が小さいに決まっています。
そもそも、この方法で0.2度前後の吸光度測定は可能なのでしょうか?

どなたか詳しい方いらっしゃいましたら、教えていただけないでしょうか。

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No.22595 【A-2】

Re:濁度の吸光度について

2007-05-17 20:01:46 yone

tan様。

> あれから水道協会に問い合わせたところ3種類ある測定のうち定量下限は
比濁法:0.1度、透過光測定法:0.05度、積分球式光電光度法:0.05度
と言われました。

ちょっと信じられない下限値ですね。
それは別として、微粒子を測定した経験から
・希釈水はフィルターでろ過している水を使用すること。(1μmのメンブレンフィルターで十分です。) → 貯め水は不可。
・メスフラスコの共栓摺り合わせ部分からは微粒子が出てくるので、透明摺りやプラスチック製のメスフラスコが良。
・メスフラスコ、ピペット等は乾燥したまま使用すると微粒子が出てくる。
 → 次亜塩素酸ソーダを加えた純水中に浸漬し、使用前にろ過した純水で良く洗浄して使用する。乾燥させない。

低濁度の測定では、微粒子の測定と同様に、希釈水とガラス器具からの微粒子の増加が影響すると思われます。
以上、参考までに。

回答に対するお礼・補足

yoneさん、有難うございました。

定量下限は納得いきませんが、それでもその方法でやるしかないので
何とか進めてみます。
水やガラス器具はとても参考になりました。
本当に有難うございました。

No.22557 【A-1】

Re:濁度の吸光度について

2007-05-15 23:13:59 yone

>試しに、濁度標準液 100度の吸光度を測定しましたが
>0.467しかありませんでした。
>これでは、100度から0.2度を作っても、500倍に薄めるわけですから
>吸光度が小さいに決まっています。
>そもそも、この方法で0.2度前後の吸光度測定は可能なのでしょうか?

結論は不可能です。
カオリン・ホルマジン濁度での測定ですが、透過光濁度では50mmセルを用いても5〜50度が測定範囲になります。
濁度1度以下を計測するには、積分球式濁度計や散乱光式濁度計又は透過散乱式濁度計が必要となります。


回答に対するお礼・補足

yoneさん有難うございました。

 あれから水道協会に問い合わせたところ3種類ある測定のうち定量下限は
比濁法:0.1度、透過光測定法:0.05度、積分球式光電光度法:0.05度
と言われました。
だから、分光光度計を使用した透過光測定法でも十分測定は可能だそうです。

 濁度標準液 100度を作っているメーカーに問い合わせたら、10mmセルで
波長660nmの時、吸光度は0.2〜0.25と言われました。
測定方法には20mmセル使用とありますが、それでも0.1度を測定する為に
1000倍に薄めると、吸光度はかなり小さくなることが分かるので
今回の結果は測定ミスではない?のかもしれません。

 予算の関係で、積分球式濁度計は購入できないので
とりあえず、測定は100mmセルを使用しようと思います。

 それにしても、測定方法は日本水道協会が出しているのに
上手く行かないのはどうなんでしょうか?
操作でも間違えているのでしょうか・・・?

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