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環境Q&A

汚泥消化(自己消化)について教えてください。 

登録日: 2007年04月12日 最終回答日:2007年04月16日 水・土壌環境 水質汚濁

No.22111 2007-04-12 11:48:46 初心者

はじめて質問致します。
現在、沈殿槽から引き抜いた汚泥を汚泥消化槽(自己消化)にいれ曝気をかけています。
汚泥消化の仕組みについて、有機物を与えない状況で曝気をかけると共食いしBODを減らすものだと認識しているのですが、もう少し詳しく知っている方がいれば教えてもらえないでしょうか。よろしくお願いします。

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No.22187 【A-5】

Re:汚泥消化(自己消化)について教えてください。

2007-04-16 12:51:32 papa

5日間でSSが40%も減少するようなら、99%以上の確率で流失していると思います。脱離液はおそらく水処理へ戻る構造と思いますので、そういったみかけの減少を処理場では「汚泥循環」と呼んでいます。
脱離液は溶解性のBOD濃度が高く糸状性細菌の基質となりやすくバルキングの原因となりやすいのでご注意下さい。
どういう方法をとっても乾重量ベースでは余剰汚泥の減量はできないことを前提に処理運転を計画することをおすすめします。

No.22152 【A-4】

Re:汚泥消化(自己消化)について教えてください。

2007-04-13 21:05:32 papa

このような質問が立つのはいまだ水処理の基本原理が理解されていないことに尽きると思います。
aqua-playさんの回答にあるとうり、少しくらい曝気したところで正味の汚泥量は変わるはずもないことは当たり前です。それにもかかわらず汚泥が消滅するような研究を延々とやっている国公立大学の先生がけっこうたくさんおいでになります。
湿ベースで減量しようとすれば、沈降・浮上により中間水を引き抜くなどの操作により重力沈降の2倍程度まで濃縮でき量は約半分になります。常圧浮上、遠心分離などの機械濃縮を行えば重力沈降の4倍程度まで濃縮ができて量は約1/4になります。脱水機で脱水すれば更に量は少なくなります。いずれの場合ででも乾ベースでは汚泥量(固形物量)は変わらないので正味の汚泥が減量したわけではなく見かけの量が減ったことを汚泥減量(実は減量したのは水分のみであることはおわかりいただけるおもいますが)と理解しているわけです。

回答に対するお礼・補足

皆さん親切なご回答ありがとうございます。
自社の設備には好気性の自己消化槽が何槽かあり、6年以上稼動しています。自己消化槽の滞留時間は5日間くらいあります。実際、消化槽の入口と出口のBOD、SSをコンポジットで1週間測定した結果(滞留時間は考慮しています)、40%程度減っていました。コンポジットの測り方も正規の方法とは言えないので数字だけ見て判断できないと思いますが、仮にこの数字が正しいとして、5日間くらいの滞留だと減ることはあるのでしょうか?やっぱり水分だけなのでしょうか?BODが減るのは餌がなく死んでしまうのかなと思うのですが、SSが減るのはなぜなんでしょうか?

No.22123 【A-3】

Re:汚泥消化(自己消化)について教えてください。

2007-04-12 19:48:08 aqua-play

>沈殿槽から引き抜いた汚泥を汚泥消化槽(自己消化)にいれ曝気をかけています。

とのことですがその後の工程はどうなるのでしょうか
一般的には汚泥消化槽の曝気一定時間を止め上澄水をもどして底部の汚泥をバキュームで
汲取り系外搬出でしょうかね

当方も試したことがありましたがほとんど減らなかった記憶があります
たぶんかなり長い日数、曝気しないと減らない気がします

今は曝気しないで嫌気状態にして上澄水のみもどして新しい汚泥追加としていれ、その操作を
繰り返して上澄水がとれなくなった時点で汲み取りしています

余剰汚泥発生量と貯留タンクの容量にもよりますが
汚泥は嫌気で真っ黒になり臭いもない状態にまでなります。

No.22119 【A-2】

Re:汚泥消化(自己消化)について教えてください。

2007-04-12 17:46:58 papa

生物処理における汚泥の生成過程にちょっとした思い違いがあるようです。
1 前回答にあるように「共食い」というのは全くの誤解です。
2 微生物の呼吸によって得られたエネルギーは熱として放出されるよりも、ATPとして生合成のエネルギー源として使われる方がずっと多いことが知られています。つまり、このエネルギーを使って生物が増殖(汚泥が生成)することになります。(このことが生物処理と呼ばれるゆえんです)
3 汚泥槽を曝気するといっても、ふつうは散気装置の効率の良いものはほとんど使えないので、酸素の供給よりも撹拌動力に使われる分がほとんどです。但し、汚泥の嫌気化進行を抑制し臭気発生防止には役立ちます。
4 上記に述べたように、多少の減量化にはなりますが、電力費の無駄使いにしかならないようなことを「汚泥消滅」などと宣伝して、水処理の素人に意味不明の装置を売っているところはあります。

生物処理で生成した余剰汚泥は速やかに系外に除去されることが必要です。水質浄化プロセスで好気性汚泥生物の役割は、呼吸によって獲得したエネルギーにより水中に分散・溶解した汚濁物質を分離しやすい形のバイオマス化することと理解してください。
(嫌気性消化の意義はちょっと違いますが)

No.22114 【A-1】

Re:汚泥消化(自己消化)について教えてください。

2007-04-12 12:19:45 レス

>現在、沈殿槽から引き抜いた汚泥を汚泥消化槽(自己消化)にいれ曝気をかけています。
>汚泥消化の仕組みについて、有機物を与えない状況で曝気をかけると共食いしBODを減らすものだと認識しているのですが、もう少し詳しく知っている方がいれば教えてもらえないでしょうか。よろしくお願いします。
>
 ホントに少しだけ・・・

 貴方を鍵のかかった部屋に閉じ込めます。

 新鮮な空気を与え、心地よい温度にしておきますが、食べ物は一切もらえず、水だけで一週間すごします。体重はどうなるでしょう???
 これが自己消化です。
 共食いでは有りません。辞書ぐらい引きましょう。

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