一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

アルカリ土壌の中和方法 

登録日: 2007年04月05日 最終回答日:2007年06月07日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.22005 2007-04-05 04:50:46 カイリョウクン

毎回参考にさせていただいてます。
アルカリ性の土壌を改良して環境基準に適合する土壌にする工法を探しています。
酸性域から中和する工法に比べて、提案されている対応策が少ないことがわかりました。
そのような中、
1:硫酸バンドによる中和
2:炭酸ガスによる中和
3:(造園などで使う)矯正材を用いた改良
の三点は確認できました。
他に代表的な工法があるでしょうか?
よろしくお願いします。

総件数 6 件  page 1/1   

No.22823 【A-6】

Re:アルカリ土壌の中和方法

2007-06-07 12:16:14 よしだ

製品名はドクターペーハーです。造園用と土木・汚泥用があります。商用系になりそうなので、このページで記載してよいのか事務局に問い合わせましたが返信がありませんので取り急ぎ記載します。詳細はHP
http://www.inter-farm.co.jp/
からお問い合わせください。

追記です:滋賀県の場合、滋賀県土木交通局(H18年7月1日付)で「滋賀県建設副産物処理基準」が策定されています。
これによると、セメント、石灰処理土はアルカリ溶出対策を検討するようになっております。手段としてはpH調整または覆土とされています。

No.22803 【A-5】

Re:アルカリ土壌の中和方法

2007-06-05 17:35:39 よしだ

アルカリ土壌中和剤メーカーの者です。
10年前に造園向けの中和剤を開発し販売しています。
中和反応は酸+アルカリ=塩類生成となりますので、硫酸などの酸による中和では土壌中の塩類濃度が高まり植物に有害な土壌になってしまいます。弊社の製品は中和反応により生成される塩を難溶化するため土壌の電気伝導度がほとんど上昇せず、造園や法面緑化で実績をあげています。
一方、杭汚泥や浚渫土などでセメントや石灰処理された強アルカリ性向けの中和剤も開発を終えたところで小規模ながら実績をあげています。こちらは塩類濃度が増大するので、すぐに植物を植えないことを条件で、安定したpHを維持する中和剤です。
昨今、建設汚泥の再生利用制度(自工事現場内利用など)において自治体がpH基準を設ける動きが進んでいます。このような時に利用されています。
固化処理直後のアルカリ土壌は水酸化カルシウムの影響で多大な中和剤を添加する必要がありますが、数週間放置することで炭酸化が進行し中和コスト縮減につながります。中和曲線試験など無償で実施しておりますのでご興味あればご連絡ください。
製品中の重金属類の含有など厳しい品質管理を実施しておりますので、対象土壌が汚染されていなければ土壌汚染対策法を充分クリアする中性化処理土が得られます。

回答に対するお礼・補足

連絡ありがとうございます。
今までの土木工事は、埋め戻しはシメ固まったもので在ればよいというものでしたが、近年、発注者の意向で、アルカリ性ではない土壌を使うように指示を受けております。アルカリ土壌を中和するのに適した薬剤が2種類あるのを現場の経験者からきいております。
2種類ともリバウンドは無く、土対法の基準を上回ることはないとのことです。更に、植栽にも適した土壌とのことです。私の会社でも実験を行い、どちらの薬剤がどのような土質に適しているかを調べる段取りを進めています。現場の土質は均一ではないものですから。もしよろしければ商品名などを教えていただけるとうれしく思います。

No.22161 【A-4】

Re:アルカリ土壌の中和方法

2007-04-14 16:03:25 ゼネコン担当者S

建設工事では、地盤の安定を確保するためにセメント系の固化材をよく使用します。通常は、現地周辺の井戸調査を実施してから地盤改良します。懸案のセメント処理土は、何が問題なのかよくわかりません。地下水に溶けだしているという場合には遮水壁で地下水との接触をしないようにします。中和というのは聞いたことがありません。中和による他の影響がむしろ心配です。中和したい目的が若干見えないところがありますが先に進みます。植物にはアルカリに強いものがあり、最低の覆土厚を確保すれば生育に特に問題はないと思います。植物の根からは微量の有機酸が出ており、数十年もすれば表面は中和が進み、根がさらに深部へ入って行くでしょう。芝などは酸性でないと生育しにくいようですが、ハーブやネギはアルカリを好みます。園芸用のピートモスで無理矢理中和しようと思うと莫大な量のピートモスが必要です。ここは時間と距離というファクターを加味して考えられた方がよいと思います。

回答に対するお礼・補足

丁寧で解りやすい回答、ありがとうございます。
中和の目的は、現場施工時の土壌の植生への影響を考慮したものです。
流動化処理材などのセメント系固化材をはじめ、建設発生土の再利用による埋め戻しなどを1970年代以降進めてきていました。
ここにきて、その当時の埋め戻し土を一時掘削して、植栽もしくは他へ流用する事項が徐々に増えてきております。(躯体の撤去、改修などに伴うもの)
ここで問題になるのが六価クロムの溶出のほかに、アルカリ土壌への影響です。
アルカリ土壌でも、許容範囲内であろうpH5〜8位なら矯正材である程度対応できます。
しかし、pH11,12くらいになると、大掛かりな対応が必要になってきます。
従来の現場での対応では時間とお金がかかり、せっかくの施工をしても、リバウンド現象が生じます。
以上のような背景があり、今回、従来工法のピックアップ、及び経験された方々の工法の勉強をしたく、質問させていただきました。

No.22027 【A-3】

Re:アルカリ土壌の中和方法

2007-04-06 16:34:42 くろ

アルカリ化した原因が述べられていないのでわかりませんが、原因によっては、一旦、中和しても再度アルカリ成分が溶出してくる場合があります。
そのような場合には炭酸ガスは不向きです。炭酸ガスは今溶けているアルカリを中和したらそれでお終いです。
アルカリがじわじわ溶けだしてくるような場合には、やはりじわじわと酸を作るような資材が必要です。
sumiさんの紹介された硫黄華は知りませんでしたが、パイライト(硫化鉄)を使ったことがあります。

回答に対するお礼・補足

早速の連絡ありがとうございます。
セメント系固化材などを使用した材料での埋め戻し土を掘り起こし,植栽することを考えています。
調べたところ、アルカリ→酸への土壌性状の変化を考えた薬剤・工法はまだ問題点が多々あることがわかりました。
私の経験・技術、共に欠けているため、今回質問させていただきました。
確かに、くろさんが言われるとおり,酸性土壌に矯正後、リバウンドしてアルカリに戻る経験談は聞いたことがあります。
思っている以上に難題だと気づきました。

No.22026 【A-2】

Re:アルカリ土壌の中和方法

2007-04-06 15:48:07 くろ

初めは、浸出水処理とか植生の問題で困られており、単に土壌のpHを中性域にしたいだけかと思いましたが、“環境基準に適合する土壌にする”とは、アルカリで溶出した有害成分を不溶化したいということですか?

回答に対するお礼・補足

書き方が間違っていました。
ごめんなさい。
今回は中性域にすることのみを考えております。
不溶化、封じ込めなどの対策は、今回はかんがえていません。

No.22012 【A-1】

Re:アルカリ土壌の中和方法

2007-04-05 18:11:38 sumi

硫黄華を施用する方法があります。

回答に対するお礼・補足

早速の連絡ありがとうございます。調べてみます。

総件数 6 件  page 1/1