一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

合併処理槽の運用 

登録日: 2007年03月29日 最終回答日:2007年04月04日 水・土壌環境 水質汚濁

No.21906 2007-03-29 11:55:44 夢桜

私はある会社の排水処理設備の運用に携わるものです。
2年程前から合併処理槽の排水水質のリン濃度が上昇し、合併処理槽を設置している業者さんに勧められ
ポリ塩化アルミニウムを投入する方法でリンの濃度を下げる凝集剤投入装置を
従来の合併処理槽に追加設置する事で回避する設備を採用しました。
ところが設置後、運用を進めていくにあたり、今まで順調に推移していたBOD、ph、窒素濃度が
上昇傾向になってしまい、ph、窒素濃度は管理限界近くの数値まで上昇してしまいました。
そこで特に気になっているph上昇についてなのですが、合併処理槽の曝気槽へ
ポリ塩化アルミニウムを投入する事によってphが投入前より上昇する原因として
考えられる事は何があるでしょうか。ポリ塩化アルミニウム自体は3-4程度の酸性で
ある為、phが下がりこそすれ上がることは現状有り得ないと思うのですが・・・。
もし、何か考えられる事があればお教え頂きたく宜しくお願いします。
備考)ポリ塩化アルミニウムを投入後、合併処理槽の検査で透視度が低下しています。

総件数 7 件  page 1/1   

No.21975 【A-7】

Re:合併処理槽の運用

2007-04-04 00:16:28 風林火山

リンは嫌気下で汚泥から吐き出され、好気下で汚泥に取り込まれるという性質があります。
リンが増えたということは今までのバランスが崩れ、嫌気側に傾いていったので放出されて濃度が高くなった可能性があります。
上がるはずのないpHが上がった。消去法で考える処理過程で何か問題があったとしか考えられない。だから処理障害という表現があったのだと思います。
ですから凝集剤の投入量を見直す前に各槽のDOなど上部、中部、底部で測定して見るとかして、今までと何が違うのかを調べられたら良いと思います。
この型の浄化槽は質問者もご存知の通り、もともとリンの除去率は高くありませんので、無理に凝集剤を入れなくとも良いのでは、と個人的には思っております。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。

前の質問に「いろいろな情報を・・・」と言った文面があったと思います。
しかし、恥ずかしながら そういった各槽のDOと言った詳細の情報は
現在まで採っておらず、排水口のみの計測程度であった為、なかなか
原因を掴めないと言う状況下にあります。

その為、今回の様な掴み所のない質問になったのではないかと今更ながらに思います。

No.21942 【A-6】

Re:合併処理槽の運用

2007-04-02 19:32:03 aqua-play

>沈殿槽、ばっ気槽、消毒槽、が連なり消毒槽の上澄みだけを排水している
>沈殿槽、ばっ気槽ともに2つあります

から多分、処理方式は「沈殿分離接触ばっ気方式」だと思います

流入→沈殿分離槽2つ→接触ばっ気槽2つ→沈殿槽→消毒槽→放流
   ↑←−−−−−−汚泥返送−−−−−−↓
    

貴方が沈殿槽と書いているのは沈殿分離槽のことだと思います沈殿槽は別に
消毒槽の前にあるはずです

その浄化槽では凝集剤自体は直接の燐・窒素を除去する能力はありません
凝集により水中の有機性SS(浮遊物質)除去することによってBODを下げ
それにしたがって比例的に有機物に含まれている燐・窒素が下がるのが原理
です

それで既存浄化槽が設計BOD20mg/l以下となっていますが、燐・窒素まで考慮
にいれるとなると凝集でBOD10〜5mg/l以下にしないとさがらないと思います。

あと、凝集剤により沈殿したBOD・窒素・燐を含んだ汚泥は「汚泥返送」により
最初の沈殿分離槽貯まる様になっていますが、ここに汚泥が多量に貯まっていま
せんか凝集剤を使用すると既存浄化槽よりたまりが早いので汲取清掃は欠かせま
せんしそうしないとせっかく除去したものが又戻ってしまいます。

>凝集剤の濃度と添加量は、1日の排水量とリンの濃度を考慮し、添加量を出して
います。

具体的にどんなことか分かりませんが、実際には最終ばっ気槽の水を汲んで実験
室等で凝集剤の濃度やpHを変えて何回かテストして最適値を決定するのがふつう
で、それをジャーテストと言います。
http://www.pref.ishikawa.jp/tedori/konwachi.html

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。

設置届を確認した所、接触ばっ気方式(沈殿分離タイプ)と言う事でした。
汚泥の汲み取りについては、現状年1回だったものを年2回程度に増やそうと
考えていワす。丁度、この質問を書き込む ほんの少し前に汲み取りをしたので
今後の動向を確認して行こうかと思います。

No.21937 【A-5】

ありがとうございます

2007-04-02 17:27:47 夢桜

いろいろご助言ありがとうございました。
私の質問が明確ではないため、ご迷惑をおかけしました。
再度、合併処理槽の処理方法、管理業者への問い合わせ等をして、
もう少し明確にさせたいと思います。
それでもわからない時は、再度 質問をさせて頂く事もあるかとは思いますが
その時は、宜しくお願いします。

No.21928 【A-4】

Re:合併処理槽の運用

2007-04-02 13:19:36 papa

硝化脱窒運転をしている場合は、処理水のアルカリ度がかなり低下しています。緩衝性が少ないのでPAC注入により明瞭にpHの低下がみられると思います。
硝化工程が処理障害になると、アルカリ度の低下が少なくなり、pHへの影響が判別しにくくなります。同時にPACのりん取り込みも減少して注入したPACはほとんど水酸化物となってしまいます。
質問の内容が具体的でないので正しい回答の確信が持てないのですが、おそらく硝化工程の処理障害により処理水のpHとアルカリ度が上昇し、りんの除去率が低下したのではないかと思います。
硝化細菌はPACのような凝集剤によっても障害を受けることがあり、そのほかの毒性物質にもかなり敏感です。
PAC注入によりpHが上昇したのではなく、処理障害により処理水のpHが上昇した状態にPACを注入して誤認しているのではないかと思います。
浄化槽でいう長時間ばっき(下水処理場ではオキシデーションディッチ)でも運転技術によっては凝集剤なしで1mg/l程度までは脱りんが可能と思います。
順調に稼働していた時点での凝集剤添加率、注入前後のpHとりん濃度・窒素成分の形態分布などを詳しく提示していただければ経験豊かな回答者の皆さんから更に適切なご回答が寄せられると思います。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございました。

言われている「硝化工程(殺菌)」と言うものはごく一般的な合併処理槽に
用いられている工程なのでしょうか。
[処理障害]と言う言葉がすごく気になるので設置業者に再度 聞きなおしてみます。
設置前の段階では、全く微生物には影響がないとの話だったのですが・・・

No.21926 【A-3】

Re:合併処理槽の運用

2007-04-01 18:30:16 ysato

凝集剤の投入過剰が考えますが、凝集剤のメーカーにその辺の資料があると思いますので、確認してください。
(その凝集剤が作用するpH値レンジの問題も考えられます。)

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。

pH値レンジと言う言葉がよくわからないのですが、検索で調べてみます。
メーカからの資料は、今頂いている資料を確認した上で
問い合わせてみます。

No.21915 【A-2】

Re:合併処理槽の運用

2007-03-30 22:39:33 風林火山

 会社の排水処理設備という言葉が引っかかるのですが、どんな水が入ってくるのでしょうか?
普通の合併浄化槽でし尿や生活排水(給湯室排水、食堂排水)しか入って来ないのか、工場の排水も処理しているような処理槽なのか分かりません。
aqua-play様のご指摘の通り、情報が少ないのでもう少し詳しく教えてください。
 

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。
aqua-play様への回答で少しでもはっきり伝えようと書いてみましたが、どうでしょうか。

さて、どんな水・・・なのですが、完全な生活排水のみです。
風林火山様の言われる工場排水は入っておりません。ただ、手洗い場の水も含まれている為
微量の油はあるかもしれませんが、塗装の様な仕事はしていないため
主としてでし尿や生活排水です。

No.21914 【A-1】

Re:合併処理槽の運用

2007-03-30 21:09:56 aqua-play

浄化槽を含む水処理メーカーのサービス担当の者です、書き込みを読みましたが得られる情報だけでは
答えが出ない様な気がします、できるならメーカー・形式、それがだめなら処理方式・処理能力・放流水質等

例として
@処理方式 :接触ばっ気方式・長時間ばっ気方式・接触ばっ気方式・回分活性汚泥など
Aメーカー・形式・浄化槽の構造: 
B処理能力 :500人槽 処理水量100m3/日
C放流水質 :設計20mg/l以下 それと通常時のBOD T-N(窒素) T-P(リン)の値
D凝集剤投入位置: 

それと凝集剤投入装置を追加した浄化槽の保守点検はどこでやっていますか
凝集剤の濃度や添加量はどの様に決定されましたか?

凝集剤PAC「ポリ塩化アルミニウム」を添加しているのにpHやBODが上昇することは、あまり考えられないので
浄化槽内の汚泥・微生物になんらかのトラブルがある可能性がありすます。

回答に対するお礼・補足

早速の回答ありがとうございました。
お返事遅くなり申し訳ありませんでした。

今は手元に資料がない為、そして勉強不足の為、以下の様な事くらいしか書く事が出来ません。
@ABについて
 沈殿槽、ばっ気槽、消毒槽、が連なり消毒槽の上澄みだけを排水している
200人槽(処理水量40t/日)です。その為、元々の設備には窒素・リンの
除去効果はないと設置業者を通してメーカから言われています。
Cについて
 放水水質は、BOD20mg/L以下だったと思います。その数値は守られている様でした。
T-Nは現在増加傾向にあり40mg/lくらいでT-Pは、5mg/L近くまで行っていたと思います。
Dについて
 ばっ気槽の最終槽です。沈殿槽、ばっ気槽ともに2つあります。

凝集剤の濃度と添加量は、1日の排水量とリンの濃度を考慮し、添加量を出しています。

回答を頂き、再度 微生物について確認をしたいと思います。

総件数 7 件  page 1/1