一般財団法人環境イノベーション情報機構
是正処置について教えて下さい。
登録日: 2007年03月14日 最終回答日:2007年03月19日 エコビジネス 環境マネジメント
No.21651 2007-03-14 09:31:00 ISOどうしよ
是正処置についてお伺い致します。
ISO14001の場合、不適合1件につき必ず是正処置を行わなければならないのでしょうか?
予防処置は、規格内に必要性を評価すると書いてありますが、是正処置には、そういった記載がないため疑問に思いました。
判る方いましたらおしえてください。
No.21768 【A-11】
Re:是正処置について教えて下さい。
2007-03-19 18:03:38 筑波山麓 (
私がISO審査員(補)を取得した会社が外資系であり、また、私の元上司が若い頃苦労してISOの国際免許を取得し、それこそ「ISO命」の方だったので、私もその薫陶を受けましたので(英文でISOの勉強をさせられました、また、英文でなければ理解できない箇所もあります)、興味を持ちました次第です。
私は、「ISO営業」さんの言が正しいと思います。「不適合」としたならば、「是正処置」を行うのが当然です。「是正処置」を必要としない程度の軽微な指摘ならば、「不適合」以外の指摘にすべきことです。
また、「なぜを5回繰り返せ………」は、是正処置ではなく、原因を追究するための手段です。なぜなぜを執拗に繰り返し、これ以上遡れないほど追究し、真の原因を追求せよということです。
とかく、追及が甘くなり、いい加減なところで妥協し、原因を根絶できず、同様な過ちを繰り返すことが多いのが現実ですので、この言は非常に重要なところです。
ISOの真髄を理解しないで、形だけ真似ようとする(猿真似、あるいはデッドコピーともいいますが)から、種々の弊害(金がかかるが、メリットが見えてこない)が生じるのではないでしょうか。
最後に、(ISO14001ではないですが)ISO9001の原点は日本のQCにあることをご存知ですか。欧米系の企業が日本のQCに敗北し、その教訓から日本の品質保証に対抗するために、米国のMIL−Q(第2者監査)を参考にし、英国(サッチャー首相)がISO(第3者認証制度)を発足させたと聞いております。したがって、ISOを欧米の考え方で我々とは関係ないと考えずに、真に理解し、更に発展・継承していくことが重要ではないでしょうか。
No.21709 【A-10】
ISO命様
2007-03-15 16:26:59 ISO営業 (
>一度起きているのですから規格の定義から予防処置とはいえないでしょう。
そうですか?顕在化していた不適合を修正・是正処置し、不適合で無い状態にしたのであれば、
そこから先は将来予測の範疇だと思いますが。
>例えば届出が漏れていた場合、完全な修正はできません。
行政に対して届出し、ゴメンナサイすれば「修正」は完了です。「修正」としては完璧なプロセスでしょう。
これ以上にやらなければならない事は無いと思います。
しかし上記では「是正処置」にはなりません。
「是正処置」とは不適合が起きた「原因」を除去するための処置だからです。
上記の例ですと「何故、届出が漏れたのか」ということを考え、
今後届出が漏れないようにする(再発防止)ことが「是正処置」です。
ISO命様が何をもって完璧とするのかが分からないのでなんとも言えませんが、
指摘された不適合の事象を不適合で無い状態に出来ればそれは「完璧な修正」でしょうし、
二度と同じ不適合が出ない様な対策を実施すれば「完璧な是正処置」だと思います。
何か難しく考え過ぎな気がしますが。。。
No.21706 【A-9】
Re:是正処置について教えて下さい。
2007-03-15 15:05:30 もぐらたたき (
>ISO14001の場合、不適合1件につき必ず是正処置を行わなければならないのでしょうか?
>予防処置は、規格内に必要性を評価すると書いてありますが、是正処置には、そういった記載がないため疑問に思いました。
>
>判る方いましたらおしえてください。
この問題は間違いなく紛糾すると思います。
何故なら「不適合」とは何かを定義できないと前にも後ろにも進めないからです。
予防処置が判るのに「是正処置」が判ることはあり得ません。
予防処置も是正処置も「不適合」を決めることが前提なのです。
特に14001の場合は法規制要求に違反した場合は不適合であると明確に判りますがでは法規制要求以外はどうなのかと問われるとたちまち右往左往が始まる。
その場合は9001の是正処置を考えれば明瞭なのです。
組織の要求、顧客の要求、契約内容、いずれにせよ要求を満たせないことが「不適合」であり要求は「決める」ことなのです。
決めたことを満たせていない場合は「不適合」ですが決めているのか居ないのか判らない場合は標準が決まっていないことがとても多いです。
その組織の標準は「文書化」されているのか「責任者の考え」なにか実際に行っている「行動」なのか…
また、是正処置は「再発防止」ですから「原因の除去」です発見した全ての不適合を除去する要求はありません。
応急処置と是正処置の違いも考慮した方がよいと思います。
No.21699 【A-8】
ISO営業様
2007-03-15 12:16:46 ISO命 (
処置は96年版の用語でした。
>これに対して「機械の更新を計画する」という対策を講じた場合は既に「予防処置」です。
一度起きているのですから規格の定義から予防処置とはいえないでしょう。
>環境における「特別採用」・・・どんな場面を想定されているのでしょうか?
>自分にはちょっと想像できないのですが。。。
ちょっと表現が悪かったかもしれませんが、例えば届出が漏れていた場合、完全な修正はできません。行政に謝って処置することは現実です。そういったものをイメージしました。
まあ、会社で働いているとさまざまな事象があり、最善を尽くしているのですが、<私の定義では>完璧な修正も完璧な是正処置もできないことは多いです。
ISO営業さんの定義なら是正処置かもしれませんが?
No.21697 【A-7】
Re:是正処置について教えて下さい。
2007-03-15 11:40:17 ISO営業 (
所属している組織の用語をこういった場で用いると誤解を招くばかりか、
混乱の原因になると思いますがいかがでしょうか?
ISO14001:2004の4.5.3項「不適合並びに是正処置及び予防処置」で出て来るのは、
「修正」、「是正処置」、「予防処置」の3つであると理解しています。
「処置(Action(s))」という単語も出ていますが、これは「是正処置」か「予防処置」、
もしくは「その両方」を指す「代名詞」であると考えるのが良いと思います。
したがって規格の中に単なる「処置」と言う単語は無いと思います。
所属する組織でどういう語彙を用いようがマニュアル等に定義していれば審査に関しての問題は無いでしょう。
では「是正処置」とは何かと言う事ですがこれは4.5.3 a)及びb)が該当します。
すなわち、「特定された不適合」に対して「修正」を行う事と「不適合の原因の調査とその対策」。
ここまでが是正処置です。
ISO命様の例を考えると、機械の管理メッシュを細かくする事で「不適合」の状態を解消でき、
その状態を継続する事が出来るのであれば、
その対策を取った時点で十分「是正処置」になっていると思います。
もしくは「その機械を使用しない」のも是正処置の1つです。
管理メッシュを細かくした状態を続けていても「将来的に」不適合の状態になってしまう事が「予測できる」、
これに対して「機械の更新を計画する」という対策を講じた場合は既に「予防処置」です。
ちなみに内部監査で指摘されている不適合を「正当な理由もなしに」、是正処置を行っていなければ、
間違いなく審査で指摘されると思ってください。
ただし「是正処置」に時間がかかるものについては「是正計画」を策定し、
それにしたがって実行中であれば指摘にはなりませんが、
それも計画の内容次第です。第3者的に見て計画の内容がまずければ当然NGです。
環境における「特別採用」・・・どんな場面を想定されているのでしょうか?
自分にはちょっと想像できないのですが。。。
No.21689 【A-6】
ISO担当部員ありがとうございます
2007-03-15 07:11:16 ISO命 (
二点発言します。
ひとつ、
なぜを5回繰り返せなんて言いますが、前段階の是正処置はひとつフェーズが上がると処置だったということもありますね。あなた様が考えている是正処置と私の想定している処置が同じということもあります。
例えば、老朽化した機械があり、完全に再発防止をするには機械を更新するしかない場合、運転条件の管理のメッシュを細かくするのは処置でしょう。この場合リソースがなければ是正ができないことになります。現実の企業はそういうのは多々あります。
ふたつ、
ISO担当部員様のおっしゃるとおり、カッコ内は、すべての文言にかかっています。しかしなにも処置も是正処置もしなければならないということではないと受け止めます。(処置が取れない事例も現実にはたくさんあります)私は処置をとらないという処置、是正処置をとらないという是正処置という判断もあると考えます。それもまた企業の現実です。
ついでに言えば、品質で言う特別採用というケースも環境にもあると考えます。
No.21687 【A-5】
Re:是正処置について教えて下さい。
2007-03-14 23:25:03 火鼠 (
不適合とは、なんでしょうか。自社で、ルールを決めて、外れたから不適合でしょ。?ISOは、国家の法律ではありません。自分でこれは、守るって、言ったのなら守ればいいだけ。守れないのなら、決めるな。それが、個人の自由、国家の法律を超えることは最初から、ISOはできません。そのこと理解してます。?なにか?勝手に、自分達でがんじがらめにしといて、なんか変だ〜?は。おかしくありません?自分らで、締めこんで身動きできなくなっただけじゃないの?
No.21684 【A-4】
Re:是正処置について教えて下さい。
2007-03-14 22:02:18 ISO担当部員 (
仰ってることは、よく理解できますし、その通りだと思いますが、是正処置は規格上ケースバイケースではありません。
規格では、不適合を特定し、修正して環境影響を緩和し、原因特定をして、再発を防ぐための処置をとる となっていますから、修正して再発防止、つまり是正処置は必ずしなくてはいけません。
予防処置はISOどうしよさまの書かれている通り“必要性を評価して”でいいのですが。
>(略)規格でも「とられた処置は、問題の大きさ、及び生じた環境影響に見合ったものであること(4.5.3)」と定めています。
そのカッコ内は、(修正、是正処置、予防処置などの)“とられた処置”に掛かってくる文言だと思います。
ISO14001規格を満足させるためには、是正処置をしないと審査登録上、規格に不適合になると思います。
No.21678 【A-3】
Re:是正処置について教えて下さい。
2007-03-14 20:19:12 環境担当者 (
No.21664 【A-2】
Re:是正処置について教えて下さい。
2007-03-14 17:39:31 ISO命 (
また現実問題として、処置ができるもの、できないもの、是正処置が必要なもの、必要でないもの、できないものがあります。
是正処置が不要なら不適合ではないということもありません。
また当たり前のことですが、システムに起因する不適合でなければ是正処置はできません。偶発的なものもありますし、また技術的に確立していないものもあります。
是正処置をすべきか必要かという判断は、規格にあるかないかということではなく、常識で考えて会社に社会に貢献するか、実効があるかという基準になるでしょう。もぐら叩きではISOと関係なしに己が困るでしょう。