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環境Q&A

ミジンコの退治方法をご教示下さい 

登録日: 2007年02月26日 最終回答日:2007年03月01日 水・土壌環境 水質汚濁

No.21387 2007-02-26 11:52:18 風林火山

質問が長くなりますがご容赦を・・・
市内の同業他社に勤める知人が管理を任されている農集排(310人槽、計画水量87m3/日、現在水量35m3/日のJARUS1型 沈殿分離、接触曝気式)において、昨年6月に大量のミジンコが接触槽と沈殿槽(終沈)で大量発生しました。よく目にするタマミジンコではなく、白っぽい米粒形で同定を外注したところハイナガカイミジンコと分かりました。

タマミジンコであれば水面付近を浮遊し、越流トラフから流出して行くのですが、このミジンコは浮遊することはなく、沈殿槽の壁面にしっかりと捉っています。また、接触材に付着した生物膜も剥離させ、なかなか新しい生物膜が付きません。

発生前1年間の放流水平均BODは15前後、CODは20前後、T−Nは21前後だったらしいのですが、発生してからはBODが常時20を超えるようになり、相談を受けた為、出来る範囲で協力する事となりました。

まず、接触曝気式では掟破りかもしれませんが夕方から翌朝迄曝気を止めるよう指示しました。水質の悪化を覚悟の上で嫌気の時間帯を作り、2週間程待つと3/4以上は死滅し、1リットルのメスシリンダー中に5匹程度まで減りましたがそれ以降は現状維持が精一杯です。沈殿槽では完全な嫌気に出来ないのでまだ沢山います。
沈殿槽においては沈殿汚泥を移送した後、次亜塩を投入し高濃度で死滅させた上、大量の河川水をポンプアップし、希釈して放流することも考えましたが環境上好ましくない為実行していません。

鯉や金魚を放し、餌として食べさせることも考えましたがアンモニア性窒素の濃度に耐えられるのか不安です。
知恵も無いのに安請け合いしてしまった自分に腹が立ちますが、反省は後でするとしてどなたかこのような経験をされた方、知識をお持ちの方がおられましたらご教示ください。

PS  
嫌気にして暫くは予想通り10日間ほど水質が悪化しましたが、嫌気時間を調整しながら現在も間欠運転を続けるよう言っています。
11月以降はBODは10以下で割と安定しています。
冬季の低水温という悪条件下では卵を産んだ後、死ぬかなと淡い期待を抱いていたのですがしぶといです。

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No.21425 【A-7】

Re:ミジンコの退治方法をご教示下さい

2007-03-01 07:39:29 aqua-play

>基準上限のpH8.5付近でよいのでしょうか?

pH8では効果がないです、確かpH9か10位にしないとだめだったです

基準は上限pH8.6なのですが、まあ仕方がないでしょう、500人槽以下は水濁法は適応されないし一時的だし

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。
質問の書き方が下手ですみません。
基準上限が8.6であるのは知っていますが安全を見越して8.5くらいにすればよいのかな、という意味で書いたつもりだったのですが、確かにこの文では上限を8.5と間違って覚えていると思われても仕方ありませんね。

pH9〜10ですか。papa様へのお礼でも書いたとおり、どれくらい発生しているか把握していないのでまずそれを聞いてから決めたいと思います。
またよろしくお願いします。

No.21412 【A-6】

Re:ミジンコの退治方法をご教示下さい

2007-02-28 11:15:40 papa

風林火山様同様に、二沈で魚を飼って返送ポンプに吸い込まれてしまったことがあって、それ以来魚の飼育は諦めました。
塩混流入水路には貝類が水路壁で生活してますが、退治するほどではないので適当に折り合いをつけてそのままにしてます。無理して退治しないほうがいいのかもしれません。越流トラフにはアオミドロ(抜群に水質のよい時に生えてきます)が生えて垂れ下がっていますが、これも無理して除去するようなことはしていません。
見学の子供達の第一声は、それを見て「きたなーい」ですが、よく説明をして生物処理の意義を考えてもらう材料と思っています。
貝類について、経験上は退治方法のよいやりかたを思いつきません。aqua-play様のようにやるしかないかと思います。
活性汚泥の固液分離障害が多かった頃設計された小規模施設は、固定床によって汚泥を保持してこの障害を回避するタイプが多く、このことが固定床に貝類などが発生する遠因になっていると思います。

回答に対するお礼・補足

再度の回答ありがとうございます。
何でも駆除ありきではなく、水質をキープしつつ、影響の無い範囲で微小生物と共存していくとうpapa様の考え方は大変に参考になります。
サカマキ貝に関してはどの程度発生しているか把握していないので駆除が必要か、共存でよいのかは分かりません。
ミジンコにしてもサカマキ貝にしても最終的には本人と委託者との協議で方針を決めるしかないのでしょうが、ミジンコに関しては乗りかかった船ですし、一掃にむけて努力をしたいと思います。
またアドバイスがあればお願いします。

PS
それにしても、「きったねー」「くっさー」は小学生にとって、言わずにはいられない全国共通の「魅惑」の言葉のようですね。

No.21408 【A-5】

Re:ミジンコの退治方法をご教示下さい

2007-02-28 08:05:37 あお

JARUS−V、W型での話ですが、
以前、JARUSでサカマキガイをメインに機能障害対策を検討していました。

色々と短期的には効果があるのですが、
結局は、接触ばっ気槽を活性汚泥併用型の運転にすることで、
ある程度抑えていたと記憶しています。

それ以外にも、JARUSの方でいろいろと知見は持っていると思いますので、
JARUSの管理研究班に相談してみてはいかでしょうか?

もし、しばらく困難な状況が続くようでも、
JARUSへの問合せ結果があれば、それなりにお客さんへも説明しやすくなるだろうし。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。
ハイナガカイミジンコに関しては、JARUSに何度か電話でアドバイスを求めたと言っていました。
しかし、他社の私に相談してきたということは適切なアドバイスが無かったのかもしれませんね。
曝気を止めるよう進言した時にちょっと驚いていましたが、JARUSから同じような指示を受けていれば驚くことは無かったと思いますから。
サカマキ貝についてはまだ問い合わせはしていない筈ですので、電話するよう進言します。
また、思い当たる節があればよろしくお願いします。

No.21406 【A-4】

Re:ミジンコの退治方法をご教示下さい

2007-02-27 21:54:52 aqua-play

農集を含む中・大規模の合併浄化槽を30年近くやってきましたがミジンコには
少々こまったことはありましたがイトミミズ・サカマキ貝にはほとんど困った
ことがありません、最近サカマキ貝が大量発生したJARUS3型を引継ましたが
きちっと汚泥管理(引き抜き等)・DO管理してやるとほとんどいなくなりました

JARUS S型にも1カ所サカマキ貝が発生しましたが、これは小規模なので
ネットでも出ていますが消石灰の散布でpH上ることと間欠運転でDO管理
これで大分少なくなりました、現在水質が悪化するほどいません

JARUS3型とJARUS1型は嫌気ろ床と沈分タイプで嫌気の部分が
あるのでうまく循環させると浮遊性のミジンコは発生しにくいと思います

>計画水量87m3/日、現在水量35m3/日
とあるようにミジンコはなぜか低負荷時に発生しやすい様に思えます
やはりDOの関係でしょうか
サカマキ貝が発生したJARUS S型も実水量が計画の1/3程度
の低負荷でした。

回答に対するお礼・補足

再度の回答ありがとうございます。
消石灰でアルカリ浴ですか、なるほど。
消石灰なら金額的にも負担にはならないですね。
一度、アドバイスしてみます。基準上限のpH8.5付近でよいのでしょうか?

私が管理する処理場では1池の処理能力1500m3に対し、流入量300m3程度だった時期に浮遊性ミジンコが大量に発生した記憶があります。
低負荷とDOはやはりワンセットなのでしょうね。

No.21394 【A-3】

Re:ミジンコの退治方法をご教示下さい

2007-02-27 13:03:03 papa

>接触曝気式では掟破りかもしれませんが夕方から翌朝迄曝気を止めるよう指示しました。
掟破りではなく、掟どうりの正統的なやりかたと思います。適切なアドバイスと思います。
発生前の水質は??ですが、ミジンコが発生して以後は基本的に水質改善傾向のようですので、一時的な解体状態に困惑することなくアドバイスを実行していただくことが適切と思います。
生物処理では食物連鎖が長くなるとミジンコのような甲殻類が繁殖してくることを低負荷の処理場では何度か経験しました。
ゾウミジンコ、サカマキガイ、イトミミズなどの繁殖を経験したことがあります。ばっ気停止の窒息死か、餌となる汚泥堆積箇所の清掃くらい対応策がありませんでした。
二沈に網篭をいれて魚に食べさせるという方法にtryしたことありますが、魚の生育はきわめてよいのですが、ミジンコの減少につながりませんでした。
とりあえずは兵糧攻めということで、濾床汚泥の強制剥離回収や沈殿池内の汚泥堆積箇所の徹底清掃など根気よくやることで対応したらいかがでしょうか。(規模の小さい浄化槽の沈殿池は池内構造物の占有比率が高いので)河川水を流入させてサカマキガイの大量発生したところもありましたので、河川水利用にはご注意ください。
チョウバエやユスリカなどなら、孵化抑制ホルモン剤などが使えます。
http://www.earth-bio.co.jp/business_02d.html

こういった生物が増殖してくることは、処理操作としては困ったものですが、処理場がより自然環境に近くなったことと考えて、生物処理は環境にやさしい処理であることが実感できます。

回答に対するお礼・補足

早々の回答ありがとうございます。
papa様のような達人でさえ、窒息死や清掃で対処していたと聞いて何故か安堵しています。
私もイトミミズ、ミジンコに悪戦苦闘した経験があり、微小生物の大群には若干のトラウマがあります。
くだんの知人はもう1箇所同じJARUS1型(400人槽)も担当しており、そちらはサカマキ貝の対処に追われているようです。
ミジンコはあと暫く一進一退が続くと思われますので、サカマキ貝を先に駆除するよう進言しますが、こちらは何か必殺技があるのでしょうか?

No.21391 【A-2】

Re:ミジンコの退治方法をご教示下さい

2007-02-27 11:55:56 みっちゃん

 溺れる者の、藁程度の話として聞いてください。

 沈殿槽にタッピーと鯉の稚魚を放流する。

 実際に生きている施設見た事はあるのですが・・・

 そこでは、接触曝気槽に鯉まで泳いでいました。

回答に対するお礼・補足

早々の回答ありがとうございます。
私の本来の業務は日量1500トン程度の下水処理場(OD法)の維持管理です。
処理場に見学に来た小学生に見せるため、数年前まで60匹程度金魚を終沈で飼っていた経験があります。
返送ポンプに吸い込まれ、OD槽に引っ越しした金魚がMLSS濃度3000程度の汚泥の中でも30cmの大きさまで育ったことも見てきました。
ただ、その時は硝酸性窒素まで硝化が進み、有害なアンモニア性窒素は0.2程度しかありませんでした。
今回はアンモニアが10以上残っており、試しに数匹放してもすぐに死ぬとかわいそうなのでまだやってません。
行き詰ればそうするしかないのかなと思っていますが、その時は曝気を元に戻してアンモニアを硝化させてから放そうと思います。そうなると、食べるのが早いか、増えるのが早いかの競争になるのでしょうね。
また案がありましたらよろしくお願いします。

No.21388 【A-1】

Re:ミジンコの退治方法をご教示下さい

2007-02-27 07:03:54 aqua-play

私もそれでいいと思います。
ミジンコは短時間で駆除はできないと思います
それに沈殿槽だけ次亜塩でやっも、たぶんすぐに元にもどってしまうと思います
やはり間欠運転で長期間様子を見るしかないですかね

当方はカイミジンコは経験がないですが浮遊するミジンコなら
固形塩素で家庭用単独浄化槽で使用するのを袋ごと下に少し穴あけて
何本か沈殿槽表面に等間隔につり下げで試したことがありましたが
結構有効でした。

微生物や環境に影響なくミジンコ駆除だけに有効な薬品が何か
あればよいですね。

回答に対するお礼・補足

早々の回答ありがとうございます。
aqua−play様と同様、私も浮遊性のミジンコの対処経験はあるのですが今回のミジンコは初めてです。
最初はミジンコの仲間であることすら分からず、「何だ?この虫は」と思っていました。
一般的にはミジンコは愛すべきもの、可愛いものというイメージがあるため、育て方、増やし方を書いたホームページは沢山ありますが、私たちのように邪魔な存在と考える人に向けた駆除方法を書いたホームページはほとんどありません。
それならば経験者に教えを請うしかないと思い、投稿した次第です。
またよろしくお願いします。

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