一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

沈殿物、懸濁物を含む排水試料の水銀分析 

登録日: 2006年12月22日 最終回答日:2006年12月23日 水・土壌環境 水質汚濁

No.19967 2006-12-22 01:47:52 環境計量初心者

JISK0102では、一般の重金属については複数の前処理法が規定されていますが、水銀の場合は1種類の方法が規定されているだけです(環境庁告示も同様)。JISに規定された方法のみで、様々な沈殿物や懸濁物を含む排水に対応できるとは思えないのですが、皆様は実際の分析作業でどうなさっているのでしょうか?企業秘密の部分もあるかもしれませんが、差し支えない範囲でご教示いただけないでしょうか?

総件数 2 件  page 1/1   

No.19988 【A-2】

Re:沈殿物、懸濁物を含む排水試料の水銀分析

2006-12-23 09:33:11 EMBRYO

>JISに規定された方法のみで、様々な沈殿物や懸濁物を含む排水に対応できるとは思えないのですが、
この部分は難しいですね
環境基準や排水基準など試験方法を昭和46年環境庁告示第59号付表1により行なうと法律で決められているものは、その範囲内で最大限の注意を払って行なっても水銀として測定できないものは仕方がないのかもしれません。
始めに認識しておかなければいけないことは水銀は他の金属よりも揮散する可能性が高いということです、強力な前処理を行なっても逆に水銀がロスして回収率が下がる可能性を考慮に入れなければなりません。
環告59号付表1によって試験を行なうこととされているような水試料は硫酸-硝酸-過マンガン酸カリウム存在下で加熱すればほとんどの水銀化合物は酸化されてイオンとなると思っていますし、それほどのロスも無いのでは、それ以外の液体試料なら下水試験方法や底質調査方法などの含有試験を参考にすればよいと思います。(自分は過マンガン酸カリウムを消費する有機物がおおかた分解できていれば十分だとは思っていますが)
あとはこんなところで人に聞く前に実際に自分で様々な沈殿物や懸濁物を含む排水に水銀標準液を添加してどの程度の強力な前処理で回収率が常に90%以上となるかを経験としてつかんでおけばよいと思います。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。
大変参考になりました。「人に聞く前に・・・」についても、今後、できるだけ心がけるようにしたいと思います。

No.19975 【A-1】

Re:沈殿物、懸濁物を含む排水試料の水銀分析

2006-12-22 17:17:33 火鼠

質問の、意図をつかんでいないかもしれません。水銀。砒素、等は簡単に気化します。分離は、吸収を上手くやると簡単に他の金属と分離できるからではないでしょうか?ただし、飛びやすいものは、それなりの対応が必要ですが、飛び易いのに、飛ばないひにくれ物はどこにでも、おりますから。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。
私の質問の説明が不十分だったかもしれません。公定法の前処理が有機物の分解を主眼としていて、様々な無機物の沈殿物、懸濁物に吸着されていたり、取り込まれていたりする不溶性の水銀のイオン化に対して有効かどうか疑問だったことが質問の背景です。

総件数 2 件  page 1/1