建材中アスベストの分析
登録日: 2006年12月05日 最終回答日:2006年12月06日 環境一般 調査/研究
No.19663 2006-12-05 05:19:53 YASU
現在,JIS A1481に基づく建材中アスベストの分析を行いつつあるのですが,エックス線回折の結果,明らかに0.1%を超えるクリソタイルが含有すると思われる試料であっても,分散染色法ではクリソタイルらしき物がほとんど検出できず,困っております。
実際にアスベストの分析に携わっておられる方で,同様な経験をされた方は居られますでしょうか。
また,分散染色法による分析で,特に注意すべき点があればご教授ください。
よろしくお願いいたします。
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No.19687 【A-4】
Re:建材中アスベストの分析
2006-12-06 15:27:22 火鼠 (
回答に対するお礼・補足
逆にいうと「温度が低いと色が出にくくなる」ということですね。貴重な情報をどうもありがとうございました。
No.19677 【A-3】
Re:建材中アスベストの分析
2006-12-05 22:14:51 ミノー大好き (
具体的に何%ですか?X線の定性分析だけで、0.1%付近のものを判定できますか?定量分析をいきなりやっていませんよね?
どういった根拠で明らかに0.1%を超えるのですか?
>実際にアスベストの分析に携わっておられる方で,同様な経験をされた方は居られますでしょうか。
サンプルは何でしょうか?
・吹付け材?
・スレート板?
・成型板?
・Pタイル?
・ヒル石?
顕微鏡で模擬サンプル(自分で作製して0.1%クリソタイル含有とか1%クリソタイル含有)で確認試験を行ったことがありますか。
「分散色が検出できない」繊維は副屈折はありますか?(天然鉱物っぽい?)形状は?
>また,分散染色法による分析で,特に注意すべき点があればご教授ください。
サンプルによって・・・・・・
浸液成分の一部が揮発して屈折率が変わるらしいですよ。ですので、定期的(週一位?)に標準物質で色を確認しましょう。
とにかく、詳しく状況を・・・・・
低温灰化装置はありますか?
回答に対するお礼・補足
どうもありがとうございます。
> 具体的に何%ですか?・・・・
エックス線回折による定性と定量分析を「いきなり」やっています。実際の値付けはやっておりませんが・・・。その結果,定性分析で明確なクリソタイルの回折パターンが得られ(0.1%以下のサンプルで,定性分析の結果明確な回折パターンが見られることはあり得ません),ピーク面積から0.1%相当以上(0.1%の標準試料のピークと比較して明らかに大きいピークが得られた)であると判断された,ということです。
> サンプルは何でしょうか?
吹き付け材です。
> 顕微鏡で模擬サンプル・・・
この経験はありません。もちろんクリソタイルのみの模擬サンプルで確認したことはありますし,旧基発188号に基づく分散染色法で1%程度のサンプルの確認試験を行ったこともあります。
> 「分散色が検出できない」繊維は・・・
もしかしたら語弊があったかもしれません。繊維状物質があるのに分散色がない,という意味でなく,そもそもクリソタイルらしき繊維状物質が顕微鏡でみつからない,という意味のつもりです。ですから,副屈折の有無や形状は確認できません。
たとえば「有機物を含まない吹付け材」というサンプルに限定したものでも何でも結構ですので,分散染色を行う際の気を付けている点があればぜひご教授ください。自身の作業手順と比較したいのです。
低温灰化装置はあります。
No.19668 【A-2】
Re:建材中アスベストの分析
2006-12-05 20:11:15 火鼠 (
回答に対するお礼・補足
どうもありがとうございます。
産地によって分散色が非常に見にくいものがある,ということでしょうか。実際に見比べたことがなかったので,「産地によって色合いが変わる」ということであり,「分散色が見にくくなる」とは思っていませんでした。
温度や光分解については,知識としてはもちろん知っていますし,石綿標準物質(カナダ産だったと思います)の分散色は確認できているので大丈夫です。もし温度によって分散色が見にくくなったご経験をお持ちなら,ぜひ何度くらいだったかおしえて下さい。
No.19664 【A-1】
Re:建材中アスベストの分析
2006-12-05 17:24:48 isa (
そのケースなら、もう一回顕微鏡試して、それでも無ければ含有せずで終了では?
また、ほとんど検出できないというのは?
分散色が検出できないということですか?
繊維状粒子が見つからないということですか?
回答に対するお礼・補足
早速のレスポンス,どうもありがとうございます。
「ほとんど検出できない」は,「分散色が検出できない」という意味で用いました。かといって,浸液を間違えているとか,そういう類のミスではありません。
もちろんJIS通りにやっているので,ご指摘の通り,このケースですと再度プレパラートを作り,顕微鏡で確認し,なければ「含有せず」で良いということになります。
本当はクリソタイル繊維が含まれているにも関わらず,見落としている可能性を心配し,投稿させて頂いた次第です。
顕微鏡に関して,こういう点を抑えておかなければ分散色が見にくくなる,とか,浸液の混ぜ方や量などにコツがないか,とか,実試料だと石綿繊維に他の粒子が付着してしまうため検出しにくい,といった,分析上のテクニックがあれば是非ご教授ください。
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