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環境Q&A

水面上にはどうして油膜ができるのでしょうか? 

登録日: 2003年03月04日 最終回答日:2003年03月06日 水・土壌環境 水質汚濁

No.1917 2003-03-04 13:49:05 doraemon

てんぷら油などを河川に誤って流出させると薄い油膜ができます。
油の流出事故の時に不思議に思ったのですが、天ぷら油は水よりもかなり粘り気のある液体なのに、水面上では薄く広がって、少量でもかなりの広がりとなります。
よく考えてみると不思議な現象なのでどなたか詳しく教えてください。参考になるサイトを紹介していただけるだけでも結構です。

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No.1937 【A-2】

Re:水面上にはどうして油膜ができるのでしょうか?

2003-03-06 18:35:34 福岡県 / 友樹

水は、極性があり、油には極性がないことはご存知ですか?電気の流れやすさ、とでも思っていてください。
石油のような油は、極性がありませんが、てんぷら油のような油には、極性がでてきます。
そして、この油が水と混じると、極性のある部分を水の用へ向け、極性のない部分を水と接触しないようにすると大変安定します。そのため、水にてんぷら油が混じると、
薄く広がります。(下図参照)
また、余談ですが、ある一定条件がそろうと、極性部分を外側に向け、無極性部分を内側に向け、”エマルジョン”(乳液)状になったりします。

_|||||||||||||_______空気__
 ○○○○○○○○○○○○○
                 水

※|てんぷら油の分子
 ○

回答に対するお礼・補足

ていねいなご回答をありがとうございました
詳しくわかってくるほどさらに不思議な感じがします
科学って本当に奥が深いんだと思いました

No.1927 【A-1】

Re:水面上にはどうして油膜ができるのでしょうか?

2003-03-05 16:38:51 LP

機械油のなかでもかなり粘度の高いエンジンオイルの比重は,水1.0に対して0.85くらいです。てんぷら油はこれよりも更に軽いと思われます。
大抵の油は比重が水より軽いため浮きます。

水と油は混じりあいません。
表面張力があると1箇所にまとまろうとする力が働きますが,表面張力は液体同士では発生しませんのでどんどん拡散していきます。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございました
油にも水よりは小さくとも表面張力があるはずなので、薄く広がる理由はまだよく理解できません。
ごめんなさい。

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