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環境Q&A

分析廃液の処理 

登録日: 2006年10月16日 最終回答日:2006年10月18日 水・土壌環境 水質汚濁

No.18952 2006-10-16 07:09:41 匿名

いつも拝見させていただいております。

弊社では新規に工場(製麺工場)を新設し、品質管理および工場排水の自主管理のために実験室を設けることになりました。

担当することになった工場排水の試験ではBOD、SS、pH、ノルマルヘキサン抽出物質含有量、沃素消費量、COD(Mn)、T-N、T−Pなどを予定しています。実験の際に発生する過マンガン酸カリウム廃液やヘキサン廃液などはどのように処理していますか?重金属を含む廃液の場合、フェライト法などが有効のようですが、それほど廃液の量が多くないためそのまま産廃業者に引き取ってもらったほうがいいでしょうか?それともポリタンクにためて処理し、下水排除基準を確認した上で下水に排水するほうがいいでしょうか?

よろしくお願いいたします。

総件数 4 件  page 1/1   

No.18979 【A-4】

Re:分析廃液の処理

2006-10-18 10:30:48 みっちゃん

>分析廃液の処理方法を伺いたいのです。>
 このような場合に必要な諸元は、ラボが独立した事業場になるか否か、排水量が如何程か、下水道接続箇所が別途か否か、です。
 よほどの規模のラボでなければ指定数量(通常50立米)を越える事がないので軽く考えがちですが、排水の性質と業種からは下水道にとっては大変危険な水を排水する事業場です。
 除害施設も此の程度の排水では安定した自動化処理を行うのは困難なことが多く、経済的にも処理装置の汚泥などの処理を考えると、重金属や有機溶剤、その他試薬などは、有る程度の種別毎にタンクに一時貯留して産業廃棄物処理や回収するのと比べて大きな差が有るとは言えません。
 また、排水経路が合流しているとすれば、基準以上の数値が出る事により工場本体の操業停止などのリスクを負うことになります。
 一般的には単純な酸、アルカリ排水のpH調整で済む廃液以外は除害装置により処理して下水道に排除しますが、その他の薬液排水は処理せずに貯留持ち出しが基本です。
 有機排水は殆ど考慮しませんが、場合によっては製麺工場の有機排水除害施設に混合して処理します。
 御注意いただきたいのは、混合処理する場合に、発生汚泥に重金属等が混合しますと、汚泥処理費が幾何級数的に増加します。そのような事案を防ぐためにも殆どの場合には混合処理はリスクが高い乱暴な方法と言えます。水処理は、基本的に、個別、種類別、分類し、個々の性格に応じて適正に処理するのが一番安全です。
 個々の薬品に関しての区分、処理法などは、試薬のMSDSをご覧になって一つ一つ御自身で確認するのが必須の義務です。分析廃液の処理方法っていったいいくつあるか、試薬を数え上げるだけで何文字になるか?自分で努力しない方に説明するに、試薬一つの前処理だけでも無理でしょう。そんないい加減な事も出来ませんし。
 最初に『量と地区が不明では・・・』の意味が分かりませんか?
 最低限のデーターと、お調べになった結果を踏まえて質問が出来ないなら、教えてgooか、2チャンネルあたりで聞かれるべきでしょう。
 下水処理場の汚泥に本来混入するはずのない種々の重金属等が混入する原因は、自然由来、家庭排水からの混入もありますが、処理したつもりの悪質な排水の混入、責任感と市民的な義務の放棄、技術者としての能力のなさによる原因が少なくない事を追記しておきます。

回答に対するお礼・補足

みっちゃん様
ご指導ありがとうございました。

No.18960 【A-3】

Re:分析廃液の処理

2006-10-17 11:53:42 papa

食品加工の品質管理上の分析廃液としたら、ほとんどの下水道管理者の指導は、みっちゃん様のご回答と同じだと思います。

回答に対するお礼・補足

トム ジンノ様、みっちゃん様、papa様
ご返答ありがとうございました。質問の際の説明が不十分でした。すみません。
私が担当するのは排水の水質を管理するラボです。品質管理上の分析はほかの担当者が行います。製麺工場のほかに温泉旅館や小売店舗(いずれも下水地区ではなく浄化槽処理)などをやっておりまして、そこからの排水も含めて自主管理することになりました。
試験方法はJIS0102を想定しております。BOD、SS、pH、n-Hex、沃素消費量、COD(Mn)、T-N、T−Pを試験する予定ですが、その際の分析廃液の処理方法を伺いたいのです。ラボは下水地区にある製麺工場に設置します。(学生のころも同様の実験をしていましたが、廃液処理が最終的にどのようになっているかまではわからなかったもので)

よろしくお願いいたします。

No.18957 【A-2】

Re:分析廃液の処理

2006-10-17 09:43:19 みっちゃん

>>工場(製麺工場)を新設し、品質管理および工場排水の自主管理のために実験室を設けることになりました。>
>実験の際に発生する過マンガン酸カリウム廃液やヘキサン廃液などはどのように処理していますか?重金属を含む廃液の場合、フェライト法などが有効のようですが、それほど廃液の量が多くないためそのまま産廃業者に引き取ってもらったほうがいいでしょうか?それともポリタンクにためて処理し、下水排除基準を確認した上で下水に排水するほうがいいでしょうか?>
>
 トム ジンノ 殿 余計なことですが質問者は下水道放流との条件を提示されて居ります。
 質問者殿 匿名でもよろしいのですが、量と地区が不明では余り良い助言は出ませんよ、お互いに隔靴掻痒になります。そんな答えでよろしければ・・・
 1000字では説明しにくいですが、一般的に貴方の提示されている業種ですとpH調整で済む排水は処理装置を経て排水いたします。重金属やヘキサンは産廃業者に引き取らせたほうが、種々の意味でいいでしょう。
 ラボは一般的には処理施設(除害施設)を設置する様に指導されます。しかしラボの人間は分析などには詳しくても、処理装置を正常に運用するセンスが乏しい事が多いようです。投資と運用費用を計算されれば良いのですが、正確な工事・運用費用を貴方に計画出来ますか?水処理メーカー工事費の査定とか、出てくる運営費(ランニングコスト)なぞもっといい加減ですよ。まあ提示される水の水質、水量がいい加減ですから出てくる結果はそれ以上いい加減にならざるを得ないのですが・・・
 設備の管理が悪くて遺漏したら、工場の生産に影響を与えてしまいますよ。御社の業種でしたら基本的に有機物以外は外部処理でお考えになるのが基本です。
 もし御社が私の考えている以上の規模がお有りになって的外れな回答でしたらすみませんでした。先に謝る失礼をお詫びいたします。

No.18955 【A-1】

Re:分析廃液の処理

2006-10-17 08:33:01 トム ジンノ

製麺工場では公害防止条例で茹で、蒸煮設備を使用して、日量50m3以上排水する場合には特定施設の設備届けを所轄官庁に提出しなければなりません。
各地域で河川、湖沼への放流基準が決められております。(例:BOD20mg/l COD20mg/l ss30mg/l n-Hex10mg/l等)
重金属の排水等は、厳禁ですので産廃処理業者へ依頼すべきと考えます。
(麺工場ではあまりでないのではないでしょうか)

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