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環境Q&A

アルミ再生材について 

登録日: 2006年06月22日 最終回答日:2006年06月22日 健康・化学物質 有害物質/PRTR

No.17085 2006-06-22 12:04:52 アルミニューム

弊社ではアルミダイキャストの成形部品を作っていますが、アルミ再生材に不純物として、いろいろな物質が含まれていることを指摘されました。
定性分析をしたところ、鉛が含有するとのことですが、RoHS適用除外に0.4%までは不純物として許されるとの表記もあり、安心できるのかと思っています。
今後もコスト面より再生材で製作して行こうと思っていますが、毎回不純物としての含有物質や含有量が違ってくるのかと考えるととても心配です。
不純物としてどれくらいの了が含有されうるのか、わかる方がいらっしゃれば教えていただきたく、よろしくお願いします。

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No.17090 【A-2】

Re:アルミ再生材について

2006-06-22 21:45:12 todoroki

こんばんは、todorokiです。
指摘はその通りで、Pb(鉛)含有量は、RoHS適用除外の閾値である0.4%を超えてしまう危険性もゼロではありません。「アルミ再生材」はその名の通り再生しているので、前世(という言い方が正しいかどうかわからないけど)がどんな状態だったのかわからないからです。
たとえばisisanさんが言われるように、JIS A2011のような鉛含有量が規定されているような合金だけを持ってきて再溶解すれば、当然再生材にも閾値以上のPbが含まれます。JIS A6262などにも、快削成分としてPbが入っています。またアルミの再生インゴットには、ある程度以下のPb含有が、最初から許容されています。
ただ御社が通常管理されているように、@ 再生材の原材料となるインゴットを購入する際に、納入業者に成分分析表を添付させること A自社で再溶解した時、成分分析用にサンプリングしておくこと で、かなりのリスクを回避することができるはずです。それをされているなら、確率はホントに「0ではないが限りなく0に近いレベル」と思われます。他の皆さんはどうお考えですか?

回答に対するお礼・補足

回答どうもありがとうございます。
確かに、指摘されましたとおり、再生材だから心配だというのが最初の話題でした。2011や6262などのように少なからず含有しているものの、最低含有量であれば何とかなるかという判断もなかったとは言い切れません。

todorokiさんの言うように、再生材購入前での材料分析結果を添付させる方法であれば再生材での利用を続行することも可能かも知れませんので、引続き、検討するための参考とさせていただきます。

No.17086 【A-1】

Re:アルミ再生材について

2006-06-22 16:01:40 isisan

アルミは合金として使われることが多く,添加される可能性がある金属
としてはざっと挙げただけでも Cu,Mg,Pb,Zn あたりが考え
られます。
鉛は切削性能を上げるために添加されている可能性があります。
含めたくない成分があるなら再生原料から吟味しなくてはいけない
かも知れませんね。

手元の資料を見ると(少し古いですが)快削アルミである2011に
含まれる鉛の含有量は0.2〜0.6となっています。
多分ないとは思いますが,快削アルミの再生材100%で使用すると
もしかするとRoHSが危ないかも。

RoHSでは銅合金のうち最も鉛の多い快削黄銅よりもちょっと上の閾値
を引いていますから実質0.4%の閾値で問題ないと判断しているのかも
分かりませんけど・・・。

回答に対するお礼・補足

早速の回答ありがとうございます。
isisanの言うとおり、JISによると0.2〜0.6となっているようですので、RoHS適用除外の0.4%以下というのも怪しく思えてきました。
再生材の使用にこれくらいのリスクが有ることを上申し、今後の方向性を検討したいと思います。

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