一般財団法人環境イノベーション情報機構
ペンタクロロフェノール(PCP)の分解反応について
登録日: 2003年01月30日 最終回答日:2003年02月05日 健康・化学物質 環境ホルモン
No.1653 2003-01-30 00:24:24 ばな
PCPを白金電極(陽極・触媒)表面化で電気的に分解するとどのような反応がおきるのか、理論的に考えればわかるのでしょうか?
私は諸事情で大学で化学を殆ど学んでないので高校化学レベルの知識しかないのもので…。
あと、わかるという方で、もしよろしければ、具体的な生成物(中間生成物なども)がわかればお教え願えないでしょうか?最終的な生成物でも結構です。
他の論文でオゾンによる酸化だと最終的に蟻酸やシュウ酸に分解することは報告されてるみたいなんですが…。
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No.1723 【A-1】
Re:ペンタクロロフェノール(PCP)の分解反応について
2003-02-05 13:58:38 ちしゃ (
ペンタクロロフェノール(PCP)は過去に殺菌剤、除草剤として農薬登録
されていましたが、1990年に登録失効。
ヘキサクロロジベンゾダイオキシンを含むため問題となっています。
OECDではPOPsのひとつとして議論されています。
http://www.fsinet.or.jp/~k-center/hormone/sheet/072.htm
http://www.nihs.go.jp/ICSC/icssj/icss0069.html
http://www.mitsui-chem.co.jp/whats/020412b.pdf
http://www.pcb.jp/2002news/news200209.html
分解法を探してみたのですが、ばなさんが書いている電気的に分解する方法についてはネット上でも情報がほとんどみつからないようでした。
(もしご存じの方がいらしたら、どうぞお知らせください)
ネット上にあったのは微生物による分解についての情報でした。
分解菌としては、土壌中に一般的に存在するPseudomonas属、糸状菌であるCephaloascus属やTramates属、Trichoderma属、キノコの仲間のPhanerochaete属、Pleurotus属、Trametes属などが知られているそう。
ご参考にはならないかもしれませんが、下記にそういった情報をせめてあげてみます。
小麦ふすまを培地とした固体培養系において,代表的な農薬であるペンタクロロフェノール(PCP)をキノコの一種であるカワラタケを用いて分解した実験
(新潟大学 工学部・教授 谷口 正之)
http://www.toyota.co.jp/company/tec/josei/contents/eco02_03.html
トマト根圏共生糸状菌F. oxysporum を用いた有機塩素系化
合物PCP のファイトレメディエーション(本山,立沢*3,中村*4 )
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/pamphlet/annual/2000/pdf00/865.pdf
鉄(III)−腐植物質錯体による光フェントン反応によるペンタクロロフェノールの分解
http://www.aist.go.jp/NIRE/publica/news-2000/2000-09-1.htm
http://staff.aist.go.jp/m-fukushima/
(福 嶋 正 巳@産業技術総合研究所 環境管理研究部門)
あまりお役に立てず、申し訳ありません
回答に対するお礼・補足
いえいえ、わざわざありがとうございます!実は書きこんだ後自分でも調べていたらいくつか分かったことがありました。それはp-クロロフェノールが電解に分解するとジカルボン酸になるみたいです。
本当にありがとうございました!
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