一般財団法人環境イノベーション情報機構
PCBの簡易分析について
登録日: 2006年05月08日 最終回答日:2006年05月15日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染
No.16384 2006-05-08 09:51:29 調査や
スクリーニング調査として土壌のPCB簡易分析を行おうと思っています。各社からいくつかの簡易分析(エンバイオテック ラピッドテスト、バイエル L2000DXなど)が出ていますが、どれがお勧めでしょうか?
特に重視したいのは、以下の項目です。
@定量は半定量程度でもいいが、公定法の基準(実質0.0005mg/l)程度の感度が望ましい。
A現場で判断可能な迅速法(1時間程度以内)が望ましい。
その他、実際に使用した方の感想などありましたら、お願いします。
以上、よろしくお願いします。
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No.16483 【A-2】
Re:PCBの簡易分析について
2006-05-15 18:03:50 海月 (
筑波山麓さんの仰るように、簡易分析キットは単価が高いため、検体数が多くなければコストばかりが掛かってしまいます。
実際に使用したことが無いので「思ったこと」になってしまいますが、要望されている感度と測定時間ですが、土壌試料で簡易分析キットで公定法程度の感度を出すのは難しいかと思われます。(下限値云々ではなく、キットの仕組み(測定原理)にもよりますが、どれだけ夾雑物や他の類似化合物に影響されないかといった部分で。)
精製を行なわないでオンサイトで判別可能な方法であれば尚更だと思います。基本的に速い測定で高感度(公定法程度)というのはあまり望めません。
簡易キットを用いて、ほとんど検出されなければいいですが、高濃度で検出されたときはもちろん、中途半端に検出されるとどの道公定法で分析しなければなりません。その中途半端な線引きをどの程度にするかはそれぞれですが。
と、考えたときに、測定感度があまりよくなく、公定法分析しなければならない検体数が増えてしまう方法よりは、多少時間を掛けてでも感度の良い方法をお勧めします。
回答に対するお礼・補足
ありがとうございました。
現状では簡易な方法は、精度とコストからいって割に合わないようですね。
個人的にはラピッドテストが簡便性と安さでいいかなと思っていますが、精度の点は疑問です。どなたか、使用したことがある方はいらっしゃいませんでしょうか?
なお、環境浄化技術の2005年8月号P11にて、ELISAの評価を行っており、GC-ECDと比較して高い相関があるとしていました。
No.16463 【A-1】
Re:PCBの簡易分析について
2006-05-13 21:30:32 筑波山麓 (
PCB簡易分析のキットは、1分析あたりの単価が高く、スクリーニング程度にしか使用できないので、あなたの言われるような多くの社のキットを使用・比較したデータは、研究機関かキットの製造メーカー以外に、所有しているところは皆無に近いでしょう。
私も、カタログを複数とりよせ、スクリーニングその他で使用できないか検討したことがありましたが、単価が高く、それでいて証明書に記載できない、また、自分のところで公定法の分析ができるのに、わざわざ金を払ってスクリーニングのために使用する意味を見出せず中止した記憶があります。
以下のサイトは、山科則之(Yamashina Noriyuki)さんが個人的に開いているサイトです。
http://www.pcb.jp/PCB_quickguide3.html
ここで、簡易分析について、ネット上で各メーカーのホームページを紹介しております。まず、あなたの所有のカタログとこのネット上で入手できるデータから判断し、あなたの要求にあいそうなキットを2〜3に絞った上で、再度、それらのキットについて「EICネット」上で使用した感想を聞いてみられたらどうでしょうか。
それでしたら、回答できる方があるかも知れません。
回答に対するお礼・補足
貴重なご意見、ありがとうございました。
おっしゃるとおりもう少し情報を整理して、再度検討したいと思います。
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