一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

土壌汚染対策法による調査方法の問題点? 

登録日: 2006年04月08日 最終回答日:2006年04月14日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.15999 2006-04-08 12:04:46 ケンコン

状況調査において一部対象区画(900u)で基準値を超過した場合には、単位区画(100u)毎に個別に超過物質について再調査を行うものとなっています。
しかし、特に第二種特定有害物質によくみられるのですが、一部対象区画調査で基準値を超過していたのに、個別で分析してみたらどれも超過していないことがあると聞きます。
特に最初に基準値の1.1〜1.2倍程度に超過している場合にこのような事例があるようです。
土壌は、大気や水質の試料と違い、汚染物質が試料中に均一に存在しにくいことが原因と個人的に思っておりますが、このようなケースの場合、汚染の有無の判断はどうしたら良いのでしょうか。
また、同様に深度調査の場合も、表層5cmと深度0.5mとも超過しないケースも出てくると思います。
行政の見解やこれまでの事例があれば教えてください。

総件数 2 件  page 1/1   

No.16098 【A-2】

Re:土壌汚染対策法による調査方法の問題点?

2006-04-14 09:21:39 ジオドクター

>状況調査において一部対象区画(900u)で基準値を超過した場合には、単位区画(100u)毎に個別に超過物質について再調査を行うものとなっています。
>しかし、特に第二種特定有害物質によくみられるのですが、一部対象区画調査で基準値を超過していたのに、個別で分析してみたらどれも超過していないことがあると聞きます。
>特に最初に基準値の1.1〜1.2倍程度に超過している場合にこのような事例があるようです。
>土壌は、大気や水質の試料と違い、汚染物質が試料中に均一に存在しにくいことが原因と個人的に思っておりますが、このようなケースの場合、汚染の有無の判断はどうしたら良いのでしょうか。
>また、同様に深度調査の場合も、表層5cmと深度0.5mとも超過しないケースも出てくると思います。
>行政の見解やこれまでの事例があれば教えてください。
>
>
はじめまして。
上記の事例についてですが、私の取り扱った事例では「汚染なし」に該当しました。諸事情により不溶化処理は行いましたが・・・
土壌中の汚染物質の不均一さ、土壌のpHによる溶出の有無により個々ででないケースは良くあります。5地点混合はあくまで概況ですので、詳細(100m2に1地点)
の調査において基準超過がなければ汚染なしとの判断で良いと考えます。ただし、その場合でも、5地点で超過しているので不溶化などの処理はお勧めしています。

No.16002 【A-1】

Re:土壌汚染対策法による調査方法の問題点?

2006-04-08 19:30:08 ハングリー

5点混合ですから、仮にそのうちの1箇所が基準の4倍濃度、4箇所がほとんど濃度ゼロだったとすれば、混合した試料の分析結果は基準以下になってしまいますよね。
つまり、逆に5点混合であるがゆえに汚染を見逃すことにも繋がっています。課題の多い法令であることは確かですね。

ご質問内容について;
まず、最初に試料採取をするときに、コア径を大きくして各試料を多めに確保しておきます。採取した試料のそれぞれを半分残すようにして、それから5点分の等量混合をします。これで、混合試料が基準を超えた場合は、残しておいた試料を個別に分析試料とします。
それで、当初に試料採取していない単位区画(4箇所)は改めて試料採取し、計9箇所分の分析をします。
このようにしておけば、貴殿のおっしゃるような事象はだいぶ減ることになると思います。それでもご質問のような事象が発生した場合、あとは行政の判断ですね。
行政側も、ここまで調査機関がしていたら、「やり直せ」と一喝しにくいと思いますよ。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。
非常に参考になりました。
この方法も一案として相談していきたいと思います。

総件数 2 件  page 1/1