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環境Q&A

沃素消費量の「220」の設定根拠について 

登録日: 2006年03月13日 最終回答日:2006年03月24日 水・土壌環境 水質汚濁

No.15589 2006-03-13 01:55:00 アースくん

よう素消費量の下水排除基準220mg/L未満の「220」はどのような設定根拠なのでしょうか?

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No.15767 【A-2】

Re:沃素消費量の「220」の設定根拠について

2006-03-24 22:58:30 papa

マッシー・ナナさんに続き間を取り持つつもりでの回答。
処理場にいる人でも220の根拠を知ってる人には会ったことがありません。ふつうの下水ではこの半分くらいで、よほどの還元性物質を流さない限り220を超えることはありません。
還元性物質による障害は、管路作業の酸欠や硫化水素による腐食、処理における送気倍率の上昇などです。
腐敗下水による硫化水素濃度の上昇のほか、除害施設におけるソービスなど還元剤の過剰注入、写真現像液などの還元性薬品、排ガス洗浄装置の亜硫酸塩流入など多くの原因があります。
通常のご利用では基準超過となることはまずありませんので、いちおうチェックして異常がなければあまり心配しなくともよいと思います。
回答になっていませんが、受け入れる側でもこの程度の認識です。

No.15766 【A-1】

Re:沃素消費量の「220」の設定根拠について

2006-03-24 22:23:24 マッシー・ナナ

どなたもコメントをしないので、間を取り持つつもりでの回答?です。下水の検定方法に関する省令では、沃素消費量の測定は「酢酸を用いて酸性として」と書かれています。今日、酸性域では亜硝酸が妨害することが知られていて、法令どおりに測定するには、1.保存するため一時的にアルカリにする。2.酢酸を加えて、PHを6.5〜6.7の弱酸性?に調整する。3.測定中にPHが変動する試料は緩衝液を加える。ことで再現性がある値が得られているようです。このほか、温度、測定中の放置時間によっても測定結果が左右されます。要するに、適当な試験法のようです。沃素消費量は、実際には下水中の還元物質の総和といったあいまい性格を持つと思われます。古い水道協会誌か下水道法の解説で、沃素消費量の下水排除基準値220mgの設定根拠を読んだことがあると記憶しています。定かではありませんが、下水の硫化水素濃度の基準として定められたと書かれていたと思います。ところで、沃素消費量220mgを硫化水素に割りもどしてみると、0.01モルのチオ硫酸ナトリウム溶液は硫化水素0.1704mgに相当しますので、沃素消費量220mgに対応する硫化水素濃度は、220/1.269*0.1704=29.5mgとなり、これも、いかにも中途半端です。ですので、220mgという数字がどこまで意味があるかは疑問があります。うーん、答えになってないですね。

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