一般財団法人環境イノベーション情報機構
嫌気的条件下での有機態窒素
登録日: 2003年01月15日 最終回答日:2003年01月18日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染
No.1543 2003-01-15 16:39:47 ti
嫌気的条件下では有機態窒素・アンモニア態窒素はどのように変化するのですか??好気的条件の場合は調べられたんですけど…。また、地下水では亜硝酸態窒素の汚染が問題になっているみたいですが、好気的条件下では亜硝酸態窒素は硝酸性窒素に硝化されるのになぜ亜硝酸態窒素の汚染が広まるのですか??嫌気的条件下でも亜硝酸態窒素はアンモニア態窒素に変えられるんですよね??
ど素人の質問ですいません。誰か教えてください。
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No.1568 【A-2】
Re:嫌気的条件下での有機態窒素
2003-01-18 10:06:01 sumi (
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鳩さんのお答えの通りなのですが、念のため。
嫌気的条件下でも、亜硝酸態窒素がアンモニア態窒素に変えられることは、無い ものと普通考えられています。
No.1547 【A-1】
Re:嫌気的条件下での有機態窒素
2003-01-15 22:46:43 クルックー(鳩) (
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好気的条件とは簡単に言うと周りに酸素がたくさんある状態のことを言います。好気的条件での硝化のメカニズムは、調べられたそうなのでその式を眺めてみると・・・。反応が進むにつれて窒素についている酸素の数が増えていっていると思います。
NH3→NO2→NO3
さて、地下水は、一般的に嫌気状態です。理由は、土壌中の鉄等の金属の存在(酸化により消費される)と、空気中から供給がないからです。
この嫌気状態では、好気性菌ではなく嫌気性菌が活動します。(好気性菌がこの環境で生き残れないからです。)つまり、反応は好気的条件と全く逆になります。
N2←N2O(NO)←NO2←NO3
ただ、この後半の段階、窒素となる反応が前半より遅い(律速)ので、結果的にはNO2が地下水中に溜まるようになります。
以上の硝化・脱窒の反応は、廃水処理等で現在利用されています。
自然系で硝化・脱窒の反応を紹介しているHPがありましたので見てみてください。
http://www.ies.or.jp/mini/mini_hyakka/50/mini50.htm
「湖沼における窒素の循環」
http://www-jm.eps.s.u-tokyo.ac.jp/2002cd-rom/pdf/b006/b006-011.pdf
http://www.aist.go.jp/NIRE/publica/news-99/news-99-06.pdf
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