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環境Q&A

担体利用活性汚泥処理の汚泥濃度測定について 

登録日: 2005年12月27日 最終回答日:2005年12月30日 水・土壌環境 水質汚濁

No.13995 2005-12-27 05:18:46 ekko

初めて質問させていただきます。
大学で下水道高度処理の高速化の研究をしています。

脱窒素菌を含む汚泥懸濁液に活性炭を添加し、生物膜をつくって処理速度を測定していますが、担体である活性炭を添加し、生物膜が細孔内に形成されると正確な汚泥濃度が測定できません。(汚泥濃度は汚泥懸濁液をろ過し、乾燥させて重量を量ります。)

速度を求めるためには正確に汚泥濃度を知りたいので、何かいい方法がありましたらアドバイスお願いします。汚泥の呼吸速度で求める方法があると聞いたのですが、ご存知のかたいらっしゃいましたらお願いいたします。

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No.14022 【A-5】

Re:担体利用活性汚泥処理の汚泥濃度測定について

2005-12-30 22:10:38 papa

クマムシさんのおっしゃるとおりですね。
>活性炭は固液分離のためよりは生物膜形成による汚泥濃度の上昇とスラッジの抑制、生物活性を高めるなどの利点があると仮定している・・
活性炭の外表面の面積は限られたものでしかないし、細孔を生物保持に使うとすると、物質収支が液相の拡散律速になってしまうので効率は懸濁状態より低下することは明らかです。脱窒に利用するには発生する窒素ガスの揮散する通路がありません。
現在の下水理装置で汚泥濃度を上昇させることができない理由は、簡便な機器で高濃度汚泥懸濁液の酸素供給と固液分離の両方を行うことが困難なためであるにすぎません。
仮定の利点は担体利用とは直接の関係がありません。
発酵工学・化学工学の知見を取り入れることをお考えになるといいと思います。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。
大変参考になりました。
今のところ研究のテーマを変更することは出来ませんが、教えて頂いた内容について検討していきたいと思います。貴重なアドバイス本当にありがとうございます!

No.14018 【A-4】

Re:担体利用活性汚泥処理の汚泥濃度測定について

2005-12-30 09:39:47 クマムシ

あまり実際の下水処理場のことはご存じないように感じられます。一度、実際の下水処理場を、じっくり観察することをおすすめします。
現場レベルでは、「担体」は使えない技術だということが解ると思います。

回答に対するお礼・補足

恥ずかしながら全く経験がありませんので・・・
紙面上の勉強では想像が難しいです。
川崎市の麻生処理場ではポリプロピレンを担体として用いているとお伺いしたのですが。とにかく下水処理場に足を運んでみようと思います。
貴重なアドバイスありがとうございます。

No.14009 【A-3】

Re:担体利用活性汚泥処理の汚泥濃度測定について

2005-12-28 18:37:25 クマムシ

>汚泥の呼吸速度で求める方法があると聞いたのですが、ご存知のかたいらっしゃいましたらお願いいたします。

『活性汚泥モデル』のことでしょうか?
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860180690/qid%3D1135761531/503-7627580-1749529



回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。
参考にさせていただきます!!

No.14002 【A-2】

Re:担体利用活性汚泥処理の汚泥濃度測定について

2005-12-28 16:11:30 papa

下水処理のような混合培養系では様々な種類の細菌が生存しており、増殖するための基質も様々ですから、乾燥質量のみで活性度を評価することはほとんど不可能です。
硝酸呼吸により脱窒をする菌種は多岐にわたり、脱窒菌としてまとめて評価することは不可能です。
設計上のパラメータはパイロットプラントや実施設運転により決めているものがほとんどです。
複合基質で混合培養するような系では、質量によるのではなく生化学的に評価することが適当であると思います。
「下水試験法」ではこのような目的のために、ATP活性、脱水素酵素活性、キノンプロファイルなどの計測方法が提供されています。
http://www.jswa.jp/04_publication/01_tosho/gaiyou.html#shiken

なお、担体利用は固液分離の点では有利ですが、それ以外にはあまりメリットがないせいか最近はあまり採用例がありません。技術開発の方向としては酸素移動の高効率化、重力沈降に依存しない固液分離システムなどのほうが将来性があると思います。
下水の生物学的脱窒脱りんは、反応装置的にはほぼ完成された技術と考えています。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。
ご紹介いただいた「下水試験法」で勉強してみようと思います。
活性炭は固液分離のためよりは生物膜形成による汚泥濃度の上昇とスラッジの抑制、生物活性を高めるなどの利点があると仮定しているのですが・・・どうでしょうか。

No.14000 【A-1】

Re:担体利用活性汚泥処理の汚泥濃度測定について

2005-12-28 14:24:47 クマムシ

>速度を求めるためには正確に汚泥濃度を知りたいので、何かいい方法がありましたらアドバイスお願いします。

担体の重量が解っているわけですから、汚泥の重量は測定できると思うのですが







回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。
担体には活性炭を用いており、水中での攪拌によって破砕される可能性があるかと思ったのですが・・・
検討させていただきます!
ありがとうございました。

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