一般財団法人環境イノベーション情報機構
質問
登録日: 2005年12月06日 最終回答日:2005年12月10日 健康・化学物質 環境ホルモン
No.13670 2005-12-06 11:50:39 匿名
素人の質問で申し訳ないのですが、遺伝子組み換え食品は禁止すべきことですか?
総件数 9 件 page 1/1
No.13751 【A-9】
Re:質問
2005-12-10 00:28:39 きら (
その後、質問者からの連絡がないまま、多数の方が回答を寄せている(このQ&Aのコーナーでは、めずらしいですね)ということが、この問いに対して正しい答えを出すことの難しさを物語っている様に思います。
私の考えとしては、遺伝子組換食品は絶対に廃止・禁止するべきだというものではなく、遺伝子組換食品の長所は上手く取り入れ、悪いところは排除するべきとするものです。
また、安全性が確認されたとか、安全面の評価を厳格に行う等々については、「本当に安全なの?」、「どの様な方法で確認したの?」、「追試は行ったの?」、「リスクはどの程度なの?」という点について一つ一つを常に前向きに吟味する必要があると考えています。
過去に安全だとされていた物質が、今では使用禁止となっているものが多数あります。
PCB、フロン、アスベスト、小型のごみ焼却炉等がその良い例でしょう。
現段階では安全と思っていても、将来、どうなるかは誰にもわかりません。わからないなら、わからないなりに(というよりも、わからないこそ)現代科学の英知・情報を基に、「この程度であれば使用しても良い、これ以上であれば使用禁止」という線引きを行うべきだと思います。
後に、引いた線が間違っていたことがわかれば、訂正し、再度、線を引き直す。
この繰り返ししかないのでは。
現代科学は万能ではなく、欠点・リスクもあることを謙虚に認め、「正しく恐がりたい」と考えています。
No.13731 【A-8】
Re:質問
2005-12-08 18:21:40 なかよし (
遺伝子組換食品が2世代3世代に及ぼす影響について全く分からない現状では、否定的にならざる得ません。
そして、遺伝子が必ずしも正しく継承されるとも言えず、突然変異の危険性も有ります。起こらないとも言えない事象をどの様に考えるかが大変重要と思います。
No.13722 【A-7】
Re:質問
2005-12-08 12:14:56 君山銀針 (
>ただ現在の主流になっている、米国やドイツ資本の企業による除草剤耐性や害虫抵抗性(いわゆる第一世代)の
>遺伝子組み換え作物の販売戦略は、緑の革命の教訓が全く生かされておらず反対すべきだと思います。
というご意見に同感です。
遺伝子組み換え技術自体は中立的なものだと思いますが、その中身は様々です。
このうち除草剤耐性や害虫抵抗性は生産者側の利益を優先した組換えです。
除草剤に強い→つまりふつうは作物にも影響があるような強い除草剤を使っている という可能性が高いことになります。
参考 アメリカの農産物輸出にバイオテクが直面している問題 (抄訳)河田昌東さん http://www2.odn.ne.jp/~cdu37690/kaikeikensainhoukoku.htm
たとえば、生産者側の利益とは違う観点で設計されている農業生物資源研究所が研究している花粉症緩和米http://www.nias.affrc.go.jp/gmo/ などには皆さんはどうお考えになるでしょうか。(もちろん安全面での評価を厳格に行った上でですが)
No.13720 【A-6】
Re:質問
2005-12-08 10:54:35 水白 (
食品としての安全性は審査されているので、禁止する必要はありません。
http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/qa/qa.html
天然物質なら安全と言うわけでもありませんし。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/06/tp0618-1.html
遺伝子組み換え食品の使用表示は義務化されていますので、どうしても嫌なら買わないという選択肢もあります。
http://www.mhlw.go.jp/topics/0103/tp0329-2c.html
日本では遺伝子組み換えに対する行き過ぎた反発によって自治体や企業が二の足を踏み、
諸外国に比べてこの分野の開発が遅れているように感じます。
このまま日本独自の遺伝子組み換え作物が生まれなければ、将来外国資本の企業によって
日本の食卓が内部からも支配されるのではと危惧しています。
ただ現在の主流になっている、米国やドイツ資本の企業による除草剤耐性や害虫抵抗性(いわゆる第一世代)の
遺伝子組み換え作物の販売戦略は、緑の革命の教訓が全く生かされておらず反対すべきだと思います。
No.13711 【A-5】
Re:質問
2005-12-07 20:52:49 きら (
先日(12月4〜6日)、「化学物質の内分泌かく乱作用に関する国際シンポジウム」があり、出席してきました。
その中で、化学物質が生態系に与える影響についても話合われました。
そこでは、環境ホルモンだけではなく、遺伝子組換えからバイオレメディエーション、ファイトレメディエーション、バイオリテラシー等々について、今後どのように対応すべきかが話題となりましたが、結局、結論は出ませんでした。
シンポジウムに参加した私の考えとしては、次の様になります。
まず始めに、同じ物質でも人によって耐性・反応が異なることがあります。
例えば、同じアルコール(酒類)でも、どんなに飲んでも平気な人もいれば、少し飲んだだけで顔が赤くなったり、気分の悪くなる人がいます。
遺伝子組換食品についても同様なことがいえる場合がある様に思います。
同じ遺伝子組換食品でも、食べて平気な人もいれば、拒絶反応、アレルギー反応を示す人が出てくる可能性があります。
次に、体内に摂取する量が問題になると思います。
アレルギー反応というのは、先天的なものだけではなく、後天的なものもあります。
後天的な例として、花粉症があります。
人間は、ある程度の量の花粉については耐えられるようになっていますが、許容限度を超えるとアレルギー反応(クシャミ・鼻水等)となります。
この許容限度は人によって異なります。ドラム缶サイズの人もいれば、コップサイズの人もいます。
一度、許容限度を超えてしまうと、連続して容器からあふれだし続けてしまいます。
同じ遺伝子組換食品を食べ続けると、いずれ何らかの症状が出るものと思います。
また、遺伝子レベルの影響は、何世代か後になって、あらわれてくるという事にも注意が必要だと思います。
最後に、遺伝子組換食品の是非を議論する前に、遺伝子組換食品による影響評価の方法を科学的根拠に基づき確立することが最重要課題であり、次にリスクアセスメント、予防原則に踏み込むべきだと思います。
No.13705 【A-4】
Re:質問
2005-12-07 14:43:01 君山銀針 (
http://www.bch.biodic.go.jp/bch_2.html
また人の健康への影響面では内閣府の食品安全委員会が、遺伝子組換え食品(種子植物)の安全性評価基準などにもとづき、厚生労働大臣などから意見を求められた遺伝子組換え食品等の安全性評価を行っており、その過程、考え方についての文書が公開されています
http://www.fsc.go.jp/senmon/idensi/index.html
http://www.fsc.go.jp/hyouka/iken.html#08
No.13702 【A-3】
Re:質問
2005-12-07 12:40:51 行政書士001 (
食用にできない特殊な食品も作られますが、有害な食品であっても混入しないようなシステムを作り管理していたら問題は生じないと思います。
でも、その将来は心配です。
No.13684 【A-2】
Re:質問
2005-12-06 18:13:56 オキシダント (
極論すれば既存の家畜・農作物だって、ほぼすべて品種改良が成されており、人為淘汰という選択の中で自然の遺伝子組み換えが起こっている訳だから、狭義の遺伝子組み換え生物だけが危険であるとか、安全であるとかということにはならないのでは…
禁止する理由は何もないと思います。
何をみんな恐れているんでしょう。さっぱり分かりません。
No.13674 【A-1】
Re:質問
2005-12-06 13:49:10 無鉄砲 (
●禁止する理由はありません。
●選ぶ自由を与えろという意見には同感できますが、選別(混じらないようにすること)に必要なコストをどう負担するかという問題があります。
●組換え作物の種子等を供給する企業が農民から収奪する構造がけしからんという問題も別途議論されるべきでしょう。
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