一般財団法人環境イノベーション情報機構
CODは何故シュウ酸で適定しないのか
登録日: 2005年09月12日 最終回答日:2005年09月15日 水・土壌環境 水質汚濁
No.12321 2005-09-12 10:22:55 結城
CODの実験で検液に過マンガン酸カリウム溶液を加えて、余剰の過マンガン酸カリウムをシュウ酸で滴定しないのはなぜか?教えていただけると幸いです。
総件数 3 件 page 1/1
No.12358 【A-3】
Re:CODは何故シュウ酸で適定しないのか
2005-09-15 00:07:09 カンカン (
過マンガン酸が残留した状態で時間が経過すればするほど(また高温を保つほど)、有機物の酸化がどんどん進み、CODMnは高くなっていきます。
このため、30分間の加熱時間といっても、機器や人によって微妙に違ってきますから、CODMnは再現性を得るのが非常に難しい指標と言われています。
唯一の救いは、30分間加熱後に、シュウ酸溶液を加えて過マンガン酸を全て還元してしまえば、その時点で酸化反応は止まるということです。従って、シュウ酸溶液を添加するタイミングだけでも気を付ければ、再現性は多少向上します。
つまり、過剰のシュウ酸を加えてから逆滴定するのは、有機物の酸化反応をきっかり30分間で停止させる意味合いがあると思ってください。
シュウ酸を加えずに、過マンガン酸がいつまでも残留する状態で(滴定操作を行うまで)放置すれば、その間も酸化反応が進み、最後に滴定した試料ほどCODMn値が高く出るという、ますますヘンな結果が得られる事でしょう。
何故こんな方法がいつまでも公的な規制に用いられているのか。多用されているのか。資料は色々出回っていますので、是非勉強しておくように。
回答に対するお礼・補足
細かい指示までありがとうございます!
CODMnはシュウ酸で反応を止めないと本当に
変な値が出ますよね。
是非とも勉強させていただきます。
No.12323 【A-2】
Re:CODは何故シュウ酸で適定しないのか
2005-09-12 22:44:27 JK (
色が見えにくいという話もあります。
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1508664
回答に対するお礼・補足
そういう理由もあったのですね!
シュウ酸で適定するとCODでは無くなってしまう。ということをすっかり忘れていました。
ありがとうございます!!
No.12322 【A-1】
Re:逆滴定
2005-09-12 22:36:25 JK (
だそうです。
回答に対するお礼・補足
ありがとうございます。
とても参考になりました!!
総件数 3 件 page 1/1