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環境Q&A

脱水ケーキに残留している凝集剤 

登録日: 2005年09月06日 最終回答日:2005年09月10日 ごみ・リサイクル 産業廃棄物

No.12231 2005-09-06 04:32:04 kurio

自分は山砂採取業者につとめているのですが、
砂を洗浄する際に発生する脱水ケーキを今度、
農業に利用しようと考えています。

そこで質問なんですが
脱水ケーキを凝集する際に使用している凝集剤(pacとハイモロック)がどれだけの量がケーキに残留しているかが知りたいです。

また脱水ケーキを土として使用した場合に、残留している
凝集剤が分解を経て、最終的にどのような作用を作物等にもたらすかについてもご教授願えないでしょうか。

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No.12302 【A-2】

Re:脱水ケーキに残留している凝集剤

2005-09-10 09:00:04 cal

高分子系凝集剤の植物への害については、
下水道協会(だったかな?)の出している、
「再生と利用」という雑誌のバックナンバーで
見た記憶があります。
ネットで目次が見れるようになっているようですので
チェックしてみてください。

高分子系凝集剤が分解してできるアクリルアミドが
毒性を発揮する、と言うようなことが書いてあったと思います。

もし文献までたどり着けなければ、凝集剤の原体メーカーに聞いてもいいかもしれませんね。


ただ、お話の内容ですと、
汚泥は上水汚泥に近いような性状の無機汚泥と思われます。
下水汚泥などの有機汚泥は肥料効果を期待して農地に
まくこともあるようですが、
お話の汚泥では効果がないように思われます。

農地への不法投棄といわれないようにご注意下さい。

回答に対するお礼・補足

お返事ありがとうございます
「再生と利用」について調べましたらバックナンバーに
高分子凝集剤についての特集が載っている号が見つかりました。今後探して読んでみようと思っております。

アクリルアミドが毒性を持っていることは調べられましたが、高分子凝集剤が分解されることは未確認でした。

上水汚泥と比べ、肥料効果は期待できませんが、細かい粒形が揃っている為、腐葉土等と混ぜればつかえるのではないかとのことで畑への転用を考えています。

農家への販売までにはクリアーしなければならない問題が非常に多そうですが、がんばってみます。

No.12261 【A-1】

Re:脱水ケーキに残留している凝集剤

2005-09-08 13:35:12 クマネエ

回答というか,気になる点があります。

産業廃棄物処理について
砂を洗浄する際に発生する脱水ケーキは産業廃棄物の汚泥に該当するのではないでしょうか。これを農業用に転用するとき,排出事業者としての処理責任上問題はないのでしょうか?農家へ譲渡される時の状況によれば,廃棄とみなされることもあるので,行政へ相談されたほうが良いと思います。

凝集剤の残存濃度は,実測データを持っていませんので,申し述べません。

凝集剤が農作物に及ぼす影響で,アルミニウムについては,一般に次のような影響があります。

酸性土壌における作物の生育阻害の主な要因は、アルミニウムイオンによる根の伸長阻害である。アルミニウムイオンが、細胞壁、細胞膜、および生体物質と結合することによって、根の伸長が阻害される。

回答に対するお礼・補足

お返事ありがとうございます
現時点でケーキ畑は自社の土地内で行おうとしていますが、
農家へ譲渡される時は、産廃法に引っかかる恐れがありますね。その件に関しても調べてみますね。

ハイモの残存濃度については、絞り水に含まれている量以外の物が、ケーキに残存しているそうです。

お返事を頂いた後に、アルミニウムイオンと根の関係について調べてみたところ、土が酸性土壌になるとアルミニウムイオンが溶出するとのことで、ケーキはアルカリ性なので、雨等によって酸性になるまでは溶出の心配はなさそうですね。
PACについて詳しく調べてみようと思います。

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