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環境Q&A

窒素・リン自動分析計 

登録日: 2005年07月14日 最終回答日:2005年08月03日 水・土壌環境 水質汚濁

No.11509 2005-07-14 04:35:21 まえだ

ブランルーベ社の窒素、リン自動分析計U型システムを使用しています。
リンの定量で困っているのでどなたか知恵を貸していただけませんでしょうか?

全りん・りん酸態りんの定量の際、ベースがどうしても、まっすぐになりません。ゲインも4程度です。メーカーに言われる、洗浄(次亜や塩酸での)を行ったり、チューブを交換したり、エアコンの影響をなくしたり・・・などど、色々行ったつもりです。他になにかいい方法はないでしょうか?
海水のりんを測定しているため、濃度が低く、ピークも小さいので、ベースの影響を大きくうけてしまい、困っています。

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No.11779 【A-1】

Re:窒素・リン自動分析計

2005-08-03 18:37:02 soraran5

某官庁で海水の化学分析を担当するものです。

文面だけでは分からないことがいくつかあり、適切な答えになっているかどうか自信がありませんが、ありがちな原因と対策を紹介します。

ベースラインが安定しない主な原因は、
(1) フローが乱れている
(2) 光源ランプの寿命が迫っている
のどちらかであるのが普通です。

(2) の場合はベースラインがまっすぐでないばかりか、しばしばノイズをかぶったような状態になります。これならばランプを取り替えれば解決です。
(1) にはいろいろなケースが考えられます。気泡分節された連続フロー方式であろうと思っていますが、まずは気泡の間隔が揃っているかどうか、気泡が一瞬バックするようなことはないか、確認してみます。気泡の間隔が不揃いであったり、脈流を生じていたりするなら、それを解消することが先決です。
・適量の界面活性剤(リンの分析ではラウリル硫酸ナトリウムなどが適切)は添加されていますか? 多すぎても少なすぎてもフローは乱れやすくなります。
・チューブが不必要なまでに長くなっていませんか? 系全体の抵抗が大きいと、フローが乱れやすくなります。
・気泡を入れるためのシリコンチューブ(秤量ポンプのエアーバーで押さえるところ)が劣化していると、気泡の大きさ・間隔が揃わなくなります。秤量ポンプのガイドレールに潤滑油が付着するほど油をさすと、チューブに油が付いてこれまたフローは乱れやすくなります。

以上、的はずれでないことを祈りつつ。

>全りん・りん酸態りんの定量の際、ベースがどうしても、まっすぐになりません。ゲインも4程度です。メーカーに言われる、洗浄(次亜や塩酸での)を行ったり、チューブを交換したり、エアコンの影響をなくしたり・・・などど、色々行ったつもりです。他になにかいい方法はないでしょうか?

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございました。知らないことも多く、とても参考になりました。早速検討してみたいと思います。

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