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環境Q&A

生物多様性の認知度の低さ 

登録日: 2005年06月12日 最終回答日:2005年06月13日 自然環境 生物多様性

No.10932 2005-06-12 05:03:33 きのこ

環境省が行ったアンケート結果で、生物多様性の認知度は約3割で、生物多様性国家戦略に関しての認知度は6.5%でした。

この認知度の低さの原因は何なのでしょうか?
私は、原因の1つにメディアが大きく関与していると思うのですが、その関連性などは、どうやって調べたらよいでしょうか?

よろしくお願い致します。

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No.10953 【A-2】

Re:生物多様性の認知度の低さ

2005-06-13 14:36:24 君山銀針

このアンケート結果が示されている環境省の新・生物多様性国家戦略の実施状況の第2回点検結果に、環境省自身の分析があります。それによると「種の多様性、種間の多様性、生態系の多様性を含む生物多様性という概念が、人によって多様なとらえ方ができるから」とされています。
つまり「生物多様性」という概念自身が広範囲すぎ、ばくぜんとしているので、伝える方も受け取る方も何が問題なのかうまく把握できない・・と分析しているのではないかと思います。

なお、メディアの登場回数については、ヤフーなどのニュースサイトで「生物多様性」と「温暖化」などの用語で検索してみるとある程度わかります。
また国会図書館の雑誌記事索引 http://opac.ndl.go.jp/index.htmlなども有効だと思います。


回答に対するお礼・補足

ご意見・情報ありがとうございます。

私は「内分泌攪乱物質」いわゆる「環境ホルモン」という言葉が今や常識的に認知されている背景に、メディアが大きく関与していると知りました。
ですから「生物多様性」問題もメディアが大々的に取り上げれば、認知度は上がるのではないかと考えていました。
しかし、「生物多様性」という概念自身が複雑で理解されにくいという事を忘れていました。

頂いた、情報でメディアがどのように「生物多様性」について伝えているか調べてみます。
ありがとうございました。

No.10950 【A-1】

Re:生物多様性の認知度の低さ

2005-06-13 13:15:35 無鉄砲

気候変動枠組条約と生物多様性条約は、1年ずれて締約国会議(COP)を開いてきましたが、例えば、COP3と言えば、もう気候変動ですよね(誰も、どの条約のCOP3か聞かない)。これは、経済へのインパクトがどれぐらいあるかの違いだと思います。
生物多様性条約でも生物遺伝資源の利用に関する利益配分について規定するなど、経済条約の側面をもっているのですが、新しい生物遺伝資源を利用する産業の規模がまだ大きくないせいか、ちっとも注目されません。

回答に対するお礼・補足

経済へのインパクトの違いとは考えもしませんでした。貴重なご意見ありがとうございます。
経済へのインパクトが少ない分、メディアもあまり注目せず、メディアが取り上げない為、我々は情報を得る機会が減り、無関心になっていくのですね。
自分なりの勝手な解釈かもしれませんが、関連性が見えました。ありがとうございます。

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