一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

XRFでの検出限界について 

登録日: 2005年06月07日 最終回答日:2005年07月08日 健康・化学物質 有害物質/PRTR

No.10861 2005-06-07 11:57:01 はな

XRFについて、ほとんど初心者です。
RoHS関連の仕事に携わって間もなく、直接分析をやっているわけではないのですが色々と疑問があり質問します。

1.簡易分析として使用されているXRFですが、検出限界値はどのくらいとお考えでしょうか。
使用している機器(古いとか新しいとか・・・)にもよるかとは思いますが・・・。
2.樹脂試料の定量と金属試料の定量では、検量線を作成する際に何か違ったことをしていますか?
3.どれくらいの結果を受けて、ICPなどの精密な分析をしようと考えるのでしょうか?

以上、みなさまのお考えをお聞かせください。
よろしくお願いします。

総件数 2 件  page 1/1   

No.11398 【A-2】

Re:XRFでの検出限界について

2005-07-08 02:22:49 ポップス

>1.簡易分析として使用されているXRFですが、検出限界値はどのくらいとお考えでしょうか。
「重金属については数ppm」です。また、XRFは「簡易分析」法ではなく、立派な定量分析法として使えます。スキルを磨かれたし。
>2.樹脂試料の定量と金属試料の定量では、検量線を作成する際に何か違ったことをしていますか?
試料によるX線の自己吸収を考慮すれば十分です。

>3.どれくらいの結果を受けて、ICPなどの精密な分析をしようと考えるのでしょうか?
ICPも万能ではありません。XRFで十分対応可能です。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございました。
スキルを・・・ごもっともです。ただなかなか合金など金属試料中のPb、Cdなどの測定はうまくいかないようです(Sn合金中のCdとか)。
機器の問題ではなく使う側の問題の方が多いのかもしれないですね。

No.10905 【A-1】

Re:XRFでの検出限界について

2005-06-10 12:23:02 おやつ係

RoHSについては未だ規格が確定されていない部分があるので、主に客先の要求に従うことになるかと思います。
それを踏まえての回答ですが・・・

>1について
恐らく、数十ppmというレベルになるかと思います。
ですが、装置の性能の他に測定する元素によっても検出限界に違いがあるみたいです。
(私の会社のモノは測定対象により差があります)
よって、メーカーに問い合わせした方が確実かと思います。

>2について
こちらも装置の性能による違いがあると思います。
また、検量線を作成するための標準サンプルの問題もあると思います。
それも含めてメーカーへ確認した方が良いと思われます。

>3について
1,2で装置の性能を把握した上で、(要求があれば)主要な取引先へ確認した方が良いと思います。
ですが、XRFは定常時の簡易検査が目的で、ICP等の精密な分析は契約的な意味が強いと感じます。
参考ですが、某S社のカドミウムの場合、簡易測定で定量化できるくらいの含有量ではNGが確定になります。

充分な回答ではないと思いますが、参考になればと思います。

回答に対するお礼・補足

大変勉強になりました、ありがとうございます。

某S社・・・厳しい基準ですよね。悩みどころです。
メーカーと話すということが大事だとわかりましたので、
分析担当もメーカーと話をすると言ってました。
客先要求に応じて精密分析を行うとしても、
自社の閾値をどうするか、それが今の課題でして・・・。
経験から得られる勘(言い方がよくありませんが)のようなものも、
データを読み取る上で必要だったりする気がします。
XRFはあくまで簡易分析、精密な結果が欲しいならICPで・・・と思うのですが、
分析費用がけっこうかかるんですよね・・・。

お答えを踏まえて色々検討してみます。

総件数 2 件  page 1/1