一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

PRTRのシアン分析について 

登録日: 2005年05月10日 最終回答日:2005年05月13日 水・土壌環境 水質汚濁

No.10518 2005-05-10 01:16:27 埼玉大阪

PRTRのシアン分析についてです。
無機シアン化合物(錯塩及びシアン酸塩を除く)はどのように分析すればいいのかを教えていただきたいと思います。
よろしくお願いします。

総件数 2 件  page 1/1   

No.10555 【A-2】

Re:PRTRのシアン分析について

2005-05-13 20:34:07 循(じゅん)

疑問点については、ごもっとものことと思います。
排出量の把握方法として省令(施行規則)第2条に5つの方法が示されておいます。
工場排水に含まれる物質であり、かつ的確な方法で濃度を把握できる物質であれば、実測した濃度と実排水量の積から排出量としていることと思います。
工場排水を実測して「無機シアン化合物」、「錯塩」及び「シアン酸塩」などと細かく分析していれば、それを使えばよいと思います。

ただし、お尋ねのシアンについては排水基準(全シアン)が定められており、シアンを取り扱う事業所であれば事業者が自主的に測定しているものと思います。
では、この測定値(全シアン)とPRTR対象物質「無機シアン化合物(錯塩及びシアン酸塩を除く。)」の取り扱いはどうすればよいのでしょうか。

国は把握の方法等を示した事業者向けマニュアル「PRTR排出量等算出マニュアル」を発行しました。
このマニュアルの中で、特別要件施設からの排水の把握の方法として「水濁法(下水道法)に基づく実測データを使用する」方法を示しております。

PRTR排出量等算出マニュアル 第U部 解説編
1. 届出対象事業者・届出対象物質の判定手順の解説
ここのU-33ページから始まる(1-5 特別要件施設の判定)という章中で
(留意事項)という囲み記事のEにその取り扱いの留意事項が示されています。
(一部引用)
「E マンガン及びその化合物(物質番号311)等※については、下水道法、水質汚濁防止法等の水質測定項目としては「溶解性」のものに限定されており、対象物質の範囲と他法令における測定項目の記載にズレがありますが、このような場合は、「溶解性マンガン」についての測定結果をそのまま用いて、「マンガン及びその化合物」の排出量を算出して差し支えありません。(なお、国においてサンプリング調査等を行い、一定の係数を設定することを検討中です。)
・「無機シアン化合物(錯塩及びシアン酸塩を除く)」(←「シアン化合物」) 」
(ほかの物質は省略)

これは「特別要件施設」について書かれている章ですが、一般の事業場においての排出量の把握方法に利用しても差し支えないこととされているようです。

環境省 PRTRインフォメーション広場
http://www.env.go.jp/chemi/prtr/risk0.html
「事業者の皆様へ」
ここに「PRTR排出量等算出マニュアル 第3版」というものがあります。

回答に対するお礼・補足

ご丁寧に回答していただきましてありがとうございました。PRTRについてよくわかりませんでしたが、理解することができました。ありがとうございました。

No.10536 【A-1】

Re:PRTRのシアン分析について

2005-05-11 23:47:06 循(じゅん)

>PRTRのシアン分析についてです。
>無機シアン化合物(錯塩及びシアン酸塩を除く)はどのように分析すればいいのかを教えていただきたいと思います。
>よろしくお願いします。

どのような分析を想定されているのでしょうか。

工場排水に含まれるシアンの分析ですか?
 「排水基準を定める省令の規定に基づく環境大臣が定める排水基準に係る検定方法」
に定められた方法によりシアンを分析します。
二 シアン化合物 日本工業規格K〇一〇二 三十八・一・二及び三十八・二に定める方法又は規格三十八・一・二及び三十八・三に定める方法


それともPRTRデータのシアンについての解析ですか?

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。
工場排水のシアンの分析です。ご回答いただいた方法は全シアン化合物の分析方法になると思うのですが、全シアンの方法では錯塩及びシアン酸塩は含まれることもあるのではないかと疑問に思ったのです。あと全シアン化合物=無機シアン化合物なのでしょうか?

総件数 2 件  page 1/1