焼却処理に使用する助燃剤の量について
登録日: 2004年12月02日 最終回答日:2004年12月03日 ごみ・リサイクル ごみ処理
No.8663 2004-12-02 07:43:56 研究生
はじめまして.大学で廃棄物処理の研究をしている学部生です.
ごみの焼却処理のLCA・LCCを行っていて分からないことがあって質問させていただきました.
あまり分別していない焼却ごみと,PETボトルなどのプラ類を分別して収集した焼却ごみの差を考えたいのですけれども,ごみの分別の仕方で焼却するごみの組成が変化しますよね.
PETボトルを分別することによってごみが燃えにくくなり助燃剤を増やさなければいけないといったことをよく聞きますので,それをLCAでも考慮したいと考えました.
私は単純に,プラ類の割合が減ってその他の割合が増えることになって,発熱量が下がると考えました.
そこで,発熱量が下がることによってごみが燃えにくくなり,
助燃剤の量を増やさなければならないと考えたのですが,発熱量に応じて助燃剤の量を計算できないでしょうか?
それとも,もっと他の要素も考えなければいけないのでしょうか?
何か考え方,資料があれば教えてください,お願いします.
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Re:焼却処理に使用する助燃剤の量について
2004-12-03 00:25:20 万田力 (
助燃剤の量は、当然(低位)発熱量に応じて増えます。
20数年前に聞いた話ですので、現在にそのまま当てはまるかどうかわかりませんが、N市で分別収集を徹底したところ、燃えにくい物ばかりで量も少なくなったために、助燃に使う重油が増えただけでなく、焼却施設建設の見返りとして、周辺の農家に約束していたハウスの加熱用の熱供給ができなくなって、重油の生焚きをして対応したと言うことですので、LCAを行うにあたっては十分に考慮する必要があると思います。
ところで気になったのですが、発熱量には高位発熱量と低位発熱量とがあることをご存じですか?
回答に対するお礼・補足
迅速な回答ありがとうございます.やはり助燃剤の量も考えたほうがいいようですね.
低位発熱量と高位発熱量は調べてみました.助燃剤との関係を考える際には,低位発熱量で考えたほうがいいかなと考えています.
助燃剤の使用量の考え方なんですけれども,単純ですが1つ考えてみました.
分別する前と分別した後の低位発熱量の差を算出して,それをごみ量に乗じて年間での発熱量の差を算出します.それを助燃剤(重油)の発熱量で埋め合わせると考えて,増やす重油の量を出そうと考えています.簡単ですがどうでしょうか?
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