一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

安定型最終処分場の覆土材について 

登録日: 2004年10月13日 最終回答日:2004年10月28日 ごみ・リサイクル ごみ処理

No.7962 2004-10-13 12:25:55 北海太郎

安定型最終処分場の覆土材については何か基準があるのでしょうか。たとえば、覆土材の骨材として、破砕したガラスを利用してみようかと検討していますが、何らかの法令や基準にひっかかるでしょうか。

総件数 2 件  page 1/1   

No.8063 【A-1】

Re:安定型最終処分場の覆土材について

2004-10-19 09:52:32 循(じゅん)

中間覆土であれば可能でしょう。それとも最終覆土材、つまり地表面を覆う材料として利用したいということでしょうか。
その場合、最終処分場の跡地をどのように利用するかを考慮しなければなりません。
土地の開発行為における指導事項(審査基準)を参考にして考えてみます。

開発行為に関する審査基準を一部抜粋します。
「表土」とは,植物の生育に必要な有機物を含む表層土壌のことをいう。
表土の復元:開発区域内の表土を造成工事中、まとめて保存し、粗造成が終了する段階で、必要な部分に復元することをいう。
客土:開発区域外の土地の表土を採掘し、その表土を開発区域内の必要な部分におおうことをいう。

 廃ガラスの破砕物が「表土」と同等であるものということを立証・説明しなければいけないことと思います。ただ砕いただけのものでは無理でしょう。

現在、廃ガラスの有効利用について国や産業界で研究が続けられていますね。廃ガラスを建設資材化に活用しようという取組みがありました。参考にされてはいかがでしょうか。

「産業構造審議会産業技術分科会評価小委員会 環境分野における分野別評価WG 資料」
(経済産業省のHPより一部抜粋)

第2章 現状分析 −環境分野の技術開発の実施状況の分析−
2.79ページ

・ガラス
 ガラスのリサイクル技術開発については、政府として取り組みがなされているが、民間企業においても多数の技術開発が行われている。
 ・発泡ガラス材を用いた道路斜面の緑化(日本建設技術(株))

回答に対するお礼・補足

循さん、ご回答ありがとうございます。やはり最終覆土に用いるのは無理そうですね。

No.8220 【A-2】

Re:安定型最終処分場の覆土材について

2004-10-28 10:02:15 循(じゅん)

追加情報です
今朝(10月28日午前8時ごろ)のNHKニュースの中でガラスサンドを利用したグランド整備(校庭)を紹介していました。
ガラスサンドの層に水を貯留し土壌に自然浸透させるものです。
ガラスサンド(ガラスカレットを砂状にしたもの)は素手でにぎれるほど角が取れていました。土壌と混合したものを地表面に利用していました。
これにより透水性がよくなったため大雨時でも水溜りができにくくなったとのこと。
グランドの広い範囲に施工したので地面の下に洪水調整池の機能を持たせることができた。
とのことです。
千葉県茂原市からの中継でした。学校名、施工業者などはわかりません。

安定型および管理型処分場の覆土工法に応用すれば、跡地を有効利用できるのではないでしょうか。

おおよそのモデル図です。

地面
----------------------
ガラスサンド+土壌
----------------------
ガラスサンド
----------------------
土壌

回答に対するお礼・補足

循さん、またまたありがとうございます。この方法だと最終覆土でも十分利用できそうですね。

総件数 2 件  page 1/1