一般財団法人環境イノベーション情報機構
BODとCODの違い
登録日: 2004年06月03日 最終回答日:2004年06月04日 水・土壌環境 水質汚濁
No.6141 2004-06-03 11:57:50 NORTH
河川ではBOD,湖沼ではCODを測定することが一般的で、その理由として
「河川は流下時間が短く、その間に川の水中の酸素を消費するような生物によって酸化されやすい有機物を問題にすれば良いのに対し、湖沼は滞留時間が長いため有機物の全量を問題にしなければならない」
とあります。
初心者のためあまり頭にすっと入ってこないのですが、
河川において酸化されずらい有機物は、海に流れていってしまうので、汚れとはみなさないということですか?それとも自浄作用で酸化されずらい有機物もきれいになるからですか?
湖沼の、全量を問題にするというのはなんとなくわかるのですが・・・
申し訳ありませんが、どなたか教えていただけないでしょうか。
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No.6157 【A-1】
Re:BODとCODの違い
2004-06-03 18:28:44 aqua-play (
なんに書いてありましたか?
たぶんそれは後から無理矢理つじつまを合わせた理屈だと思います。
河川の場合は昔からそれで測定しているので現在もそれで通っているのだと思います、ただこれからはBODとCODも有機物指標としては制度が良くないのでTODやTOCになってくると思います。
サイト内検索により見つけました きた 様が答えておられます。
BODとCODについてです。
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=2552
回答に対するお礼・補足
EICネットの回答に書いてあったのですが・・・
こじつけなんですね。だからいまいち納得ができなかったのだと思います。
検索不足でした。ありがとうございました!
No.6177 【A-2】
Re:BODとCODの違い
2004-06-04 13:26:50 ごみごみマン (
>「河川は流下時間が短く、その間に川の水中の酸素を消費するような生物によって酸化されやすい有機物を問題にすれば良いのに対し、湖沼は滞留時間が長いため有機物の全量を問題にしなければならない」
>とあります。
ちなみに私も昔、同じような話しを聞きました(記憶違いがあるかもしれませんが。)ので書いてみます。
「河川でBOD5を採用するのは、ヨーロッパでは当時河川の汚濁が深刻であり、海に達するまでの期間を考慮して決められた。」
「海域(外洋)は、水質的にも水量的にも河川からの汚濁の影響が少ない。」
と言ったものでした。
その後の湖沼の話は、同じような話だったと思います。
回答に対するお礼・補足
やはり海にでたら汚れが拡散するから、全量までは問題にしなくてもよいということもあるみたいですね。
ありがとうございます!
No.6178 【A-3】
Re:BODとCODの違い
2004-06-04 13:28:30 カコカコ (
>「河川は流下時間が短く、その間に川の水中の酸素を消費するような生物によって酸化されやすい有機物を問題にすれば良いのに対し、湖沼は滞留時間が長いため有機物の全量を問題にしなければならない」
>とあります。
>初心者のためあまり頭にすっと入ってこないのですが、
>河川において酸化されずらい有機物は、海に流れていってしまうので、汚れとはみなさないということですか?それとも自浄作用で酸化されずらい有機物もきれいになるからですか?
>湖沼の、全量を問題にするというのはなんとなくわかるのですが・・・
>申し訳ありませんが、どなたか教えていただけないでしょうか。
>
BODは生物化学的酸素要求量 で CODは化学的酸素要求量のことです。
CODは測定場所が湖沼・海域などの「水の流れがほとんどないところ」(=「停滞性水域」といいます)で測定されます。人間の生活において発生する様々な化学物質(洗剤中の窒素・りん、肥料にも入ってます)がそこに残ってしまい、太陽光線を浴びたり(「光合成」といいます)、温度の影響などで汚くなってしまいます。(「富栄養化」といいます)ですからそういう影響の原因になる化学物質を酸化分解するのに酸素はどれだけ必要になるのかを測定するのがCODです。
BODは河川で測定されます。湖沼・海域とは違い、停滞性ではないので化学物質による汚染はありませんが、それ以外の微生物による汚れが気になるところです。微生物が多ければ多いほど、酸素を要求する量が高くなりますのでBODは高くなります。
以上がBODとCODの違いです。
回答に対するお礼・補足
なるほど。わかりました!
ありがとうございます!
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