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環境Q&A

フュームの種類について 

登録日: 2004年02月16日 最終回答日:2004年02月27日 大気環境 大気汚染

No.5042 2004-02-16 20:47:30 フューム教えて

廃棄物焼却炉から発生するフューム分(排ガス中の)として、金属フューム・硫酸フューム・塩(えん)フュームが代表的だと先輩から聞きました。金属フュームは溶接時などに発生するものとイメージできますが、硫酸フュームと塩フュームがイメージできません。硫酸フュームは硫酸酸化物のうちのどれかか?詳しい方がいたら、その種類と簡単な概要(成分・大きさなど)と除去方法を教えて下さい。

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No.5172 【A-1】

Re:フュームの種類について

2004-02-27 18:52:18 東京都 / KAN

排ガスに伴われて排出する固体微粒子の集合のうち、粒径が1ミクロンから100ミクロン程度のものがダスト。1ミクロン以下のものがフューム、1ミクロン前後の粒径の液体微粒子はミストと言われています。

あんまり詳しい分野ではないのですが、

硫酸フュームと塩フュームも
http://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/map/ippan14/4/4-3.htm
の「煤塵(ダスト)発生機構」 の説明中
3種類のダストのうちの
[ii) 高温の炉内で蒸発気化した塩類や重金属が、排ガスの冷却過程で凝集したもの]
にあたるものではないかと思います。

元素的には同じページに
「硫黄酸化物(SOx)発生源である硫黄分はごみ中の紙類、蛋白質系厨芥、加硫ゴムなどに含まれている。ごみ中の揮発性硫黄は0.03%程度である。この内半分以上は焼却灰、および捕集灰に固定され、特に飛灰中には硫酸塩(Na2SO4,K2SO4など)がSO4換算で5%以上含まれており、排ガス中の硫黄酸化物のかなりの割合が炉内およびガス冷却部でアルカリ性煤塵と反応している (Na2O+SO2+1/2O2→Na2SO4)。」

「ごみ焼却施設から排出される塩化水素(HCl)の発生原因物質は主として塩化ビニル系プラスチックであるが、高温域では食塩などの無機塩化物が水分とSO2の反応によっても発生する」

という説明がありますので、こういったものに由来すると思われます。

おおざっぱな回答ですが、他の情報がありましたら、ご教示ください。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。塩フュームはあるのですね。ところで、排ガスガスをボイラー等で熱回収しないで、800℃以上の高温から80-90℃まで水冷急冷する設備注のばいじんは、やはり結晶の出来方の原則からもより微細になったりするんでしょうか?また廃液を噴霧処理している設備もできやすいのですかね。湿式と乾式ガス洗浄で生成するばいじんの粒径分布のデータとかあれば検証できますね・・・。

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