一般財団法人環境イノベーション情報機構
化石燃料を変換することによるCO2削減量について
登録日: 2004年02月12日 最終回答日:2004年02月13日 地球環境 地球温暖化
No.4984 2004-02-12 11:29:43 あんまん
化石燃料を変換することによるCO2削減量についてお伺いします。
当社では一昨年、化石燃料をA重油とするコージェネレーションを設置いたしました。これをCO2削減を行うために、都市ガスに変換しようと試みているのですが、その際削減されるであろうCO2排出量の算出方法がわかりません。
環境省温室効果ガス算定方法検討会が出している発熱熱量表を用いて、使用したA重油量から使用するであろう都市ガス使用量は算出できるのですが、その後、CO2排出量を算出するには、単純に都市ガス1m3あたりのCO2排出量を算出すればいいのでしょうか?
教えていただきたく思います。
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No.5006 【A-1】
Re:化石燃料を変換することによるCO2削減量について
2004-02-13 14:40:45 民間担当 (
>CO2排出量を算出するには、単純に都市ガス1m3あたりのCO2排出量を算出すればいいのでしょうか?
の部分ですが、公表されている都市ガスの排出係数は標準状態(0℃,1気圧)のものですから、ガス事業者から提供されるガス量を温度補正と圧力補正をおこなって、標準状態の使用量に換算する必要があります。
[標準状態換算量(Nm3)]=[メータ量(m3)]×[273/(273+平均気温)]×1.02
ここで、1.02は国内の代表的気圧として圧力補正に使われています。
このA重油から都市ガスに燃料転換される設備の詳細が判りませんが、通常の重油焚ボイラーを想定して述べます。「温室効果ガス」の対象のうち、定置型燃焼機関ではメタンと一酸化ニ窒素の排出量を算出しCO2換算した後、前述のCO2排出量に加算することになっています。
ガスタービン,ディーゼル機関の場合はメタン発生はないとされていますが、コージェネ等の自家発電施設やガスエンジンを動力とする冷暖房設備は「ガス機関又はガソリン機関」に分類されており、メタン発生分のカウントをすることになっています。
この場合の排出係数は、
CH4:0.000054 × 21 kgCO2/MJ (CH4の温暖化係数はCO2の21倍)
N2O:0.00000060 × 310 kgCO2/MJ (N2Oの温暖化係数はCO2の310倍)
※ 都市ガス:41.1MJ/Nm3
です。
回答に対するお礼・補足
有難うございました。民間担当様のおかげで、正確に算出できました。
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