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環境Q&A

土壌の分析方法 

登録日: 2004年01月20日 最終回答日:2004年01月23日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.4733 2004-01-20 23:36:23 あきちゃん

土壌の環境基準項目(ダイオキシン以外)の分析方法の特徴となぜその方法が用いられているのか教えていただけませんか。土壌から地下水などに溶出する量を測定する方法のことだと思うんですが。。。溶出しないものは無視していいから土壌に含まれた物質の全量を測るわけではない、と教授が簡単に説明していたのですがよく分かりません。  どなたか知っていましたらお願いします。

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No.4734 【A-1】

Re:土壌の分析方法

2004-01-20 23:54:03 北海道 / きた

知っているわけではありませんが、議事録や測定方法を見ると分かるかもしれません。

http://www.env.go.jp/council/10dojo/y103-04a.html
中央環境審議会土壌農薬部会 土壌汚染技術基準等専門委員会(第4回)

http://www.eic.or.jp/QA/bbs02.php3?serial=4667
Q.現実の溶出量値について  

http://www.env.go.jp/council/toshin/t10-h1407/05-3.pdf
別紙3−1 土壌含有基準に係る測定方法

http://www.env.go.jp/water/dojo/law/kokuji.html
土壌関係
土壌汚染対策法
土壌汚染対策法について(法、政省令、告示、通知)
土壌汚染対策法に基づく告示 

回答に対するお礼・補足

早々の回答ありがとうございました。さっそく見てみます!

No.4739 【A-2】

Re:土壌の分析方法

2004-01-21 12:23:06 ジオドクター

文面を見ると、溶出試験というより、含有量試験を指しているような気がするのですが、どうなのでしょうか?
簡単に説明すると、溶出試験は土壌から地下水への浸透を想定したもので、含有量試験は人が摂取したことを想定したものです。(子供は土を誤飲することがあるので)

回答に対するお礼・補足

皆さんのおかげでなんとかまとまりました。ありがとうございました

No.4779 【A-3】

教授の真意を考えると

2004-01-23 11:09:21 東京都 / shiny_green

 土壌に含まれる様々な物質は、土壌中で様々な「形」で存在しています。
 その形は、研究者により、若干分類方法が異なるため一般的ではありませんが、例えば研究の進んでいる重金属類では、以下の4つと考えて良いと思います。
 1)表面吸着(粘土鉱物などの表面に電気的に吸着している)
 2)酸可溶(炭酸カルシウムなどが沈殿する際にいっしょに取り込まれる)
 3)難溶(黄鉄鉱などが沈殿する際にいっしょに取り込まれる)
 4)鉱物の結晶中に含まれている

 これらは、地下水があれば、その地下水と平衡しながら地中を移動しますし、また植物などの根を介して、栄養吸収などにより、様々に移動していきます。さらにバクテリアなどの活動も加わります。
 たぶん教授は、その移動のことを分かりやすく説明しているのだと思います。

 先の土壌中の例で言えば、人が口に入れた場合、全ての形の重金属が体内に吸収されるわけではないと思います。私は専門家ではないのでわかりませんが、たぶん1〜3が吸収対象となり、4は吸収されないのではないかと思います。
 すなわち、土壌中に存在する全量(上記1〜4まで全て)を測定しなくとも、必要となる対象のみを、正確に測定することが大切だ、とおっしゃっているのだと思います。

 なお蛇足ですが、現在国内で使用されている土壌分析の公定法は、「行政的判断」を行うための基準であって、現在判明している土壌中の化学からみた「科学的判断」とは明確に異なります。
 例えば公定法による水への溶出試験も、必ずしも「地下水などの一般環境水への溶出量」を正しく捉えているとは考えられていません。それはEh,DOなどの土壌鉱物の溶解パラメーターや、吸脱着のコントロールなどの無機的反応すら行うことができないためです。さらにバクテリアなどの有機のコントロールも行えません。

以上

回答に対するお礼・補足

ありがとうございました。おかげで今日の試験でうまくまとめることができました!!ほんとに感謝です。

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