一般財団法人環境イノベーション情報機構
木がよく育つ日本の環境について
登録日: 2004年01月09日 最終回答日:2004年01月10日 環境学習 こどもの環境学習
No.4572 2004-01-09 19:42:32 エターナル
初めまして、エターナルと申します。現在、学校で総合学習で「木造建築の歴史」というテーマを扱っています。
それで、木造建築が発展するのには当然木が多く必要です。
そこで、(日本)の木がよく育つ環境について詳しく知りたいと思っております。どうか宜しくお願いします。
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No.4577 【A-1】
Re:木がよく育つ日本の環境について
>日本の木がよく育つ環境について詳しく知りたいと思っております。
日本の木が良く育つ環境とありますが、正直なところご質問の意図が良く判りません。
直裁にお答えすると、国内林業の振興と流通の確保、森林管理の徹底ですが、その前に日本の木材自給率が20%位である事が大きな問題です。
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/w1rin1/w1e/w1ea/IPA-rin290.htm
日本の森林面積は2.515万haで国土面積の約67%に相当し、世界的にトップクラスの北欧フィンランド等と肩を並べていますが、この内1.000万haが人工林で更に間伐等が行われていない人工林が実に40%以上存在すると言われています。
一方世界の木食い虫と呼ばれる日本では年間1億立方Mの木材を消費していますが、これは国民1人が10齢級(50年物)のスギを約3本消費している計算になります。
高山帯〜亜熱帯と言う世界にも珍しい気候を持つ日本は自生樹種も極めて多様です、この森林を保全することで31億立方Mのバイオマスが確保されますが、人工林の生産効率を含めて適切な森林管理が必要です。
建築にあっては輸入材に頼らず、数世代前の様に国産の針葉・広葉樹混交材を幅広く採用して頂きたいものです。
温暖化によって自然林の遷移変化が起こり、より成長の早い樹種が多くなる可能性も指摘されていますがこれは全く別の次元の話でしょう。
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