神奈川県相模原市の湧水が流れる道保川に泡が流れている
登録日: 2021年06月14日 最終回答日:2021年06月22日 水・土壌環境 水質汚濁
No.41835 2021-06-14 17:49:09 ZWlff8 白鳥 淳子
質問1
2021年4月頃から道保川に泡が流れていることを発見し、市の保全課に調査をお願いすると、保全課は調査をせずに「植物の糖によるものではないか。問題なし。」と問題視してもらえず。これは他県や他自治体でも当たり前の対応なのでしょうか。
質問2 2021年6月12日に、自身でその川の泡を採水し、全国水質調査実行委員会が無料配布しているCOD検査を行うと4mgO/lを検出。道保川に限らず、川の水質を守り、生き物たちを守りたいという思いで川の清掃を行っています。
ドイツでは川に洗剤など汚水が流れないように、洗車は洗車場で行うよう条例を作るなどしているという情報をネットで拝見しました。日本では今プラスチック問題を民官で共同して取り組んでいますが、川への汚水の排出についても民官、市民で協力して取り組めないものでしょうか。
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No.41840 【A-1】
Re:神奈川県相模原市の湧水が流れる道保川に泡が流れている
2021-06-18 11:21:35 まるに (ZWl992c
> 2021年4月頃から道保川に泡が流れていることを発見し、市の保全課に調査をお願いすると、保全課は調査をせずに「植物の糖によるものではないか。問題なし。」と問題視してもらえず。これは他県や他自治体でも当たり前の対応なのでしょうか。
市がどのような説明を行ったかはわかりませんが、例えば既に状況を把握していたり、経年的・季節的な現象であったりすれば現地調査を必ずしも行うとは限らないのではないでしょうか。
市民からの要望等に対し「当たり前」な対応はないので、ケースバイケースで対応しているものと考えます。
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>質問2 2021年6月12日に、自身でその川の泡を採水し、全国水質調査実行委員会が無料配布しているCOD検査を行うと4mgO/lを検出。道保川に限らず、川の水質を守り、生き物たちを守りたいという思いで川の清掃を行っています。
>ドイツでは川に洗剤など汚水が流れないように、洗車は洗車場で行うよう条例を作るなどしているという情報をネットで拝見しました。日本では今プラスチック問題を民官で共同して取り組んでいますが、川への汚水の排出についても民官、市民で協力して取り組めないものでしょうか。
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道保川はきれいな川のようですね。市が定期的に測定している「泉橋」では、BODが「1未満」とかなり良い数値を見て取ることができます。
さて河川など公共用水域の汚染を改善するために、日本の多くの地域では下水道普及による改善を目指してきました。よって、日本ではよほどの田舎でなければ下水道は通っていますし、そこに流れ込む限りにおいては、下水処理場で処理され排水されます。それ以外の場所では、浄化槽の設置を促進するなどの施策が行われているものと考えます。
官民共同の取り組みについても、さまざまな形態がありますが、汚水の排出そのもを目的として取り組んでいる事例は少ないと思います。
回答に対するお礼・補足
ご丁寧で分かりやすい回答ありがとうございます。
質問1についてですが、泡の場所を調査せずに「植物の糖による影響と思われます」と回答を受けました。今回、納得いかず自身で泡の水を採水しCODを調査したところ4mg/lという結果でした。決して綺麗とはいえない結果でした。BODのキットは手に入らず行えていません。まだ泡は流れ続けているので再度環境保全課に連絡して原因究明をお願いしようと思います。
2021年3月に泡が目立っているところの上流側で親水広場を造設する工事が行われ、大きな土嚢がたくさん置かれました。土嚢の中身は親水広場造設のために道保川の土を掘り、その土を土嚢に入れたとのことです。それとの因果関係は考えられるのでしょうか。保全課は影響はないと仰っていましたが、コンクリートなどの成分が入っていた場合泡が出ることなどは考えられますでしょうか。
ここ最近、気候変動により気温が上がり、水温が上昇している影響もあるかとは思いますが、今年は特にサワガニが全く見つからなくなっています。
生活排水、洗車の洗剤、工場の排水など汚水の化学物質による負荷も加わって生物多様性にさらにダメージを与えていることを懸念しています。
質問2 についてですが、汚水の排出の問題について官民、そして市民との共同した取り組みは事例が少ないんですね。今後は、例えば、自動車メーカーさんや洗剤メーカーさんに直接相談に行って、生物多様性が減少しないように、洗車は洗剤を使わない洗車方法や自然に無害な商品の開発ができないか一緒に考えて頂けませんかといった話し合いの場を設けて頂けないかと考えています。
このような市民と企業さんとの自然保護のためのコミュニケーション活動に一緒に取り組んでいただける方を募集したいのですが、こちらのEICネットの会員の方にも呼びかけることは可能でしょうか。
No.41845 【A-2】
Re:神奈川県相模原市の湧水が流れる道保川に泡が流れている
2021-06-22 16:36:39 Nobby (ZWlcf60
横から失礼ですが、私見を述べさせていただきます。
環境保全課が調査をしないとの事ですが、彼らの経験から泡立ちについて直ちに何かの対応を取るべき
現象ではないと判断したからだと考えられます。
キットによるCODの測定値は目安であり、4mg/lの値が環境に大きな影響を与えるとも思えません。
泡立ちの原因としては界面活性剤が考えられますが、それらの濃度が基準値より高いかどうかは
ひとつの判断材料にはなるでしょう。一度測定されてはどうでしょうか。
いずれにしても現状では環境が汚染されているという証拠が無いので役所は動かないでしょう。
生活排水、洗車の洗剤、工場の排水を河川の汚染源と考えられているようですが、まるに様の回答にある様に洗車の洗剤、
工場の排水について日本では下水処理されるので河川を汚染する確率は低いと考えられます。
下水道の普及していない地域の生活排水の垂れ流しや農地からの肥料や農薬の流出が汚染の一番の原因です。
各メーカーはISO14001が始まった20年以上前から環境への取り組みを行っています。
各企業のHPには環境報告書が掲載されているので、どの様な活動が行われているか分かります。
代表的な洗剤メーカーも「生物多様性保全の行動指針」を定めて活動を行っています。
市民グループとの合同の活動や市民活動支援も行われています。
白鳥様が考えられている様な事は既に各企業が行っていますので、一度各メーカーのHPを調査
されたらどうでしょうか。また、白鳥様がお住まいの地域でも環境問題に取り組む市民団体が
あると思いますので、そちらに一度コンタクトを取るのも一つの方法かと思います。
回答に対するお礼・補足
Nobby様、お返事が遅くなり申し訳ありません。ご丁寧な説明ありがとうございます。その後、保全課より、予算の関係で界面活性剤の成分調査が出来ないが、雨水管の各地点の水を採水しそれを振って泡の差異を比較した。結果は差異が分からなかったとの報告を受けました。成分調査は民間か県に依頼してほしいと言われました。また、各洗剤の環境報告についてですが、ネットで調べたところミジンコやエビの試験生物の試験結果により予想される基準値であり、「感受性の鋭敏な試験生物の選定が必要(眞道幸司,2013)」との課題が指摘されています。希少種の生物での試験はされていないようですので、全ての川に基準値を当てはめるのは危険ではないかと考えます。(私の調べた範囲での情報ですので、アップデートされていたらすみません。)また、保全課の方は「側溝から雨水管を通じて川に直接水が流入しているため、洗車の洗剤など自宅前で流した汚水の影響も十分考えられる」とも仰ってました。私は側溝に流れた水は下水処理されていると思い込んでおりました。環境科学センターの研究員の方も私の仲間もです。我々が知識がない故に、洗剤を躊躇なく川に流しているという事実を今後市に相談に行き、市民や民間に対して啓蒙する活動を一緒に進めてもらえるようお願いする次第です。具体的な対策として「側溝から川に通じる雨水管の地図を視覚化」し、流域に住む住民が川への影響を身近に感じてもらうという方法を考えています。しかし代替方法がない限り状況は変わりません。そこで、洗浄商品について、例えば水の粒子で汚れを落とす商品(マイクロナノバブル)など川に無害な洗浄用品を積極的に推奨していったり、車メーカーには環境に無害な商品を使った洗車方法のレクチャーなどを依頼する必要があると考えます。と同時に化学物質に生体影響についての研究も進めて頂きたいと思います。市民が生き物への興味や愛着を持つことで問題点にも目が向きやすくなるため、身近で自然遊びや自然体験が出来るような環境づくりや仕組みづくり、予算の投資を行政と地域と民間で協働して考えていく必要があると考えます。上記の内容を市議会議員さんと一緒に市に相談に行く予定となっています。今後もまるに様やNobby様、皆様からご意見を頂けると幸いです。
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