浄化槽でのpH上昇
登録日: 2012年02月08日 最終回答日:2012年02月10日 水・土壌環境 水質汚濁
No.38036 2012-02-08 21:36:23 ZWl4928 悩めるおやじ
浄化槽の維持管理をしております。
今回お教え願いたいことは、浄化槽でのpH上昇についてです。
JARST型農業集落排水の400人槽を管理しておりますが
ここのところ何故か「接触ばっ気槽」でpH上昇が見られます。
ラインは原水槽→沈殿分離槽→接触ばっ気1槽→接触ばっ気2槽→
最終沈殿槽→消毒→放流槽になっていますが
原水槽pHが7.4程度
沈殿分離槽pHが7.3程度
接触ばっ気槽が7.9程度と何故か上昇します。
その後、放流まで殆ど変化がありません。
取りあえず試してみたのは
夜間流入の無い時間の間欠ばっ気停止(1時間交互停止)。
これは効果なく次に試したのが
過ばっ気気味に接触ばっ気槽の空気量を増やす。
しかし硝化する様子は全く無く効果なし。
その次は、沈殿槽の水をばっ気槽に循環
これもだめでした。(全てデータが確定する2ヶ月試しました。)
上記に書いたことを試したのは、知り合い関係の管理業者の
意見を訳も分らずに当方に知識が無かったから取り入れました。
誰か、私に知恵をお授け下さい。
よろしくおねがいします。
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No.38040 【A-1】
Re:浄化槽でのpH上昇
2012-02-10 00:01:45 mashi-nana (ZWlba51
>よろしくおねがいします。
>
@沈殿分離槽(PH7.4→PH7.3? 寒くなければ、もう少しPHが下がるかも!)でPHが多少下がるのは、腐敗により有機酸などが生じたためと考えます。
Aまた、接触酸化槽でPHが7.9になるのは、沈殿分離槽で生じた有機酸などが接触酸化槽で酸化処理され、生成された炭酸ガスがアンモニアなどのアルカリ性物質と反応して重炭酸塩(NH4HCO3など)を作るためと考えられます。
このように、生物による酸化処理では、(硝化反応が生じていなければ、)重炭酸塩が生じることにより、通常PHは8に近づいていきますので、PH7.9に上昇したこと自体正常な範囲です。処理は問題ないものと考えます。
BPHを下げるには、アンモニアを硝化させるのですが、冬季に中途半端に硝化させると亜硝酸菌が繁殖して、亜硝酸が蓄積して処理に障害を与えることがあります。むしろ、過ばっきにしても硝化しなかったのは幸いだったと思います。
C沈殿槽の水を循環することの意味はわかりませんが、多量に戻せば、結果的に処理が不足するものと思います。また、間欠ばっきもばっきを一時的に止めるため、酸化処理が不足する原因になります。どちらも処理不足により、結果的にPHが7に近づくかもしれませんが、それは単に処理が出来ていないためです。以上です。
質問の文から察して、出来るだけ平易になるように書いたので、回答がくどくなりました。お許しください。
回答に対するお礼・補足
早々のご教授をありがとうございます。
確かに現状でも11条検査には支障が無かったので
現状でも結果的に問題ないということですね。
現在の水温は5〜8℃(流入水)ですので
春になって水温が上がってから硝化促進させるようにします。
本当にありがとうございます。
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