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環境Q&A

土壌溶出試験のpH範囲について 

登録日: 2003年09月22日 最終回答日:2003年09月27日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.3516 2003-09-22 13:39:10 りん

土壌汚染対策法などで用いられる土壌溶出試験は、なぜ、pH5.8〜6.3の水で溶出させるのですか。
そもそも、「溶出」ということ自体よく分かっていない私が悪いのですが。。。溶出試験をすることで検液が酸性になったり、アルカリ性になったりすることが、現実の溶出状態を反映しているのでしょうか?
たとえば、アルカリ性で安定状態の化合物なのに、溶出試験をすることで、基準を超過するということがあり得るのでしょうか?

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No.3557 【A-1】

Re:土壌溶出試験のpH範囲について

2003-09-27 16:36:20 kura

>土壌汚染対策法などで用いられる土壌溶出試験は、なぜ、pH5.8〜6.3の水で溶出させるのですか。

このpHは陸水を想定したものです。
土壌と同じように産廃についても同じように特別管理産廃の判定基準と比較する際に、溶出試験が実施されます。
こちらの溶出試験のほうが土壌よりも歴史が古く、以下の規程となっております。
陸域の埋立処分場で処分する際は陸水を想定したpH5.8-6.3で溶出する。(土壌と同じ)
海域の処分場で処分する際には、海水を想定したpH7.8-8.3の水で溶出します。
つまり、土壌については地下水などへの有害物質の溶出を測るために、陸水pHで溶出します。
なお、過去に産廃について試料と水を混合した後にpHを調整するように規程されたことがあるようですが、緩衝作用でpH調整しようとすると試料が溶けてなくなったりと種々の問題が発生したために、現在は混合直前にpHが規定範囲にあればよいことになりました。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。
それでもやっぱりよく分からないのですが、アルカリで安定の化合物が解けてくるなんてことはないと思っていいんですよね・・・?

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