活性炭吸着能力試験方法について
登録日: 2010年06月30日 最終回答日:2010年07月21日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染
No.35101 2010-06-30 17:31:22 ZWl991f 武
深層地下水の色度除去を行うことを目的として活性炭の吸着能力測定を行っておりますが、理解できない現象が発生しております。
原水色度の性状は下記の通りでした。
原水色度濃度は15度程度
鉄を除去した後の色度濃度は13度程度
マンガンを除去した後の色度濃度は12度程度
TOCは6mg/l程度です。
このことから色度を構成している物質の大半(12度の色度)は腐食性物質と想像して鉄、マンガンを除去した水(12度の色度)を準備して必要な活性炭量を求めるために回分式吸着法(バッチボトル法)で測定を行いました。
実験方法と結果は下記でした。
鉄、マンガンを除去した水(色度12度)をビーカに入れ、活性炭を加えビーカに蓋をして1日毎に色度濃度変化を測定しました。
日々色度は減少して行きましたが、色度が1度程度まで減少した後に色度は徐々に上昇して行き6度程度まで上昇して行きました。
おかしいと思い、活性炭を入れていない状態で放置すると色度は2日程度経過すると20度を超える値を測定しました。
何を測っているのか分からない状態です。
測定方法が間違っているのしょうか?
活性炭寿命を測定する良い方法はあるのでしょうか?
皆様、ご指導頂ければ幸いです。
また、腐食性物質で色度12度もある水を処理するのに活性炭技術はそもそも正しいのでしょうか?
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No.35169 【A-1】
Re:活性炭吸着能力試験方法について
2010-07-14 00:15:49 mashi-nana (ZWlba51
・・・・
No.35101のご質問・・ 費用がかかるのが難点ですが、フミン・フルボ質の除去に活性炭を使うのは一般的な方法です。
一般論ですが、鉄マンガンの除去方法が凝集沈殿法ならば、溶解していた鉄分の一部が除去できないことがあります。取りあえず、無機質由来の色度成分を完全に除去しなければ、溶解している鉄分などが水中の酸素で酸化され、色度として現れることがあります。
No.35126のご質問・・生物活性炭とは活性炭の細孔の内外に微生物が付着している活性炭の形態とことでしょう。また、質問者の易分解性有機物の概念は、生物活性炭の付着微生物で分解可能な有機物質と理解しました。
地下水の中に分解可能な易分解性有機物があるにしても、地下水の質に活性炭内部の微生物を馴化する必要があるように思えます。易分解性有機物量を処理前に知りたいとのご要望でしょうが、馴化していない微生物で測定した易分解性有機物量が生物活性炭での値とならないことも十分に考えられます。遠回りでも完全に馴化させた生物活性炭により地下水を処理して、再度TOC測定して、その割合を持って易分解性有機物とするのが良いと思います。
回答に対するお礼・補足
ご丁寧なご指導に感謝いたします。
馴化させた活性炭とそうでない活性炭の処理能力の割合から易分解性有機物量を測定してみます。
大変有難うございました。
No.35197 【A-2】
Re:活性炭吸着能力試験方法について
2010-07-16 19:34:10 SSS (ZWlbd9
原水の鉄、マンガン、アンモニア性窒素は?
鉄を処理したときの鉄の値は?
マンガンを処理したときのマンガンの値は?
処理方法がわかればなお良いと思います。
鉄とマンガンを処理したと言っても数値がなければ他の人には何もわかりません。
処理水のマンガンの数値がわからないので憶測で言うと、
マンガンが残っていると考えると納得できます。
回答に対するお礼・補足
下記にてご報告させて頂きます。
原水の全鉄濃度は1.7mg/l、全マンガン濃度は0.4mg/l アンモニア濃度は11mg/l、TOC濃度は6mg/l程度です。
これを処理した後の全鉄濃度は0.01mg/l、全マンガン濃度は0.01mg/l、アンモニア濃度は0.05mg/l、TOC濃度は6mg/l程度です。
上記から処理水中の色度を構成している物質はTOCと理解しました。
No.35225 【A-3】
Re:活性炭吸着能力試験方法について
2010-07-21 20:07:49 SSS (ZWlbd9
マンガン処理してアンモニアが残っている状況がわからないのですが。
マンガン砂使用の場合にはアンモニアが残っているとマンガン処理が不十分なことの例が多いです。
それでいて処理水のマンガンが0.01mg/lとなっている。
やはりマンガンの処理方法がわからないと何ともいえませんね。
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