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環境Q&A

排水のダイオキシン類と動植物油脂の検出起因について 

登録日: 2010年06月19日 最終回答日:2010年06月20日 水・土壌環境 水質汚濁

No.35017 2010-06-19 12:07:00 ZWl8a55 shouji39

弊社は原紙を購入して段ボール製品を製造していますが、弊社で行った排水の分析で、ダイオキシン類と動植物油脂類が通常より高い値(社外秘)が出ました。弊社内には、焼却炉はなく、又、食堂でも台所洗剤しか使用していません。それらがどこから入ってくるのか判らず、困っております。どなたか、これらの起因となる材料に何があるのか、ご存知の方が居ましたら、教えて頂ければ幸いです。宜しくお願い申し上げます。

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No.35024 【A-1】

Re:排水のダイオキシン類と動植物油脂の検出起因について

2010-06-20 20:31:29 papa (ZWlbd18

パルプ製造施設の一部において塩素または塩素化合物による漂白施設がダイ特法の特定施設になっています。
化学反応的に考えると、木材に含まれるリグニンやテルペノイドはダイオキシン類の前駆体となりうるような化学構造となっていますので、塩素漂白工程で非意図的に生成することは当然考えられます。
http://www.env.go.jp/chemi/dioxin/kento/dioxex4.html
そのような経過から、現在はパルプ製造工程では酸素漂白への転換が進んでいます。
しかし、リサイクルが進んで古紙原料として回収されるものの中には様々履歴のものがあり、古紙を原料とする板紙原紙の含有量にもばらつきがあることは当然考えられます。
水系への溶解度は極めて低い物質ですので分配比を考えると油脂類に分配されていると考えればさほど不思議なことではないと思います。
ダイ特法の特定施設を一覧すれば、焼却炉以外のいろいろなところで非意図的に生成する可能性があることをご理解いただけると思います。

回答に対するお礼・補足

ご回答を有難うございます。
弊社工場ではダイ特法の特定施設はありませんが、参考にさせて頂きます。

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