一般財団法人環境イノベーション情報機構
プラスチック容器のリユースによるCO2削減の計算式を知りたい
登録日: 2010年05月27日 最終回答日:2010年05月28日 エコビジネス LCA
No.34849 2010-05-27 09:09:40 ZWld51c タクヤ
二酸化炭素排出量の削減率の計算方法
私は現在、プラスチック容器(オリタタミコンテナ)の製造で、リユースによるCO2排出量の削減率を求めようとしているのですが、計算方法が分からなくて困っています。教えて下さい。
製造時におけるCO2排出量を算出する事により、答えが出るのではないかと思います。
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No.34853 【A-1】
Re:プラスチック容器のリユースによるCO2削減の計算式を知りたい
2010-05-27 16:32:06 ronpapa (ZWlba5
私は容器類製造業に属する者ですが、樹脂製コンテナのリユースによるCO2排出量削減効果については、どこかが比較検討していたように思います。 情報検索されれば発見出来るのではないでしょうか。 御社はプラスチック関連の業界団体には所属しておられませんか。 プラスチックの廃棄物処理協会にも情報データが見つかるかもしれません。
> 製造時におけるCO2排出量を算出する事により、答えが出るのではないかと思います。
- 製造時のCO2排出量をどのように比較検証して、リユースした場合としなかった場合のCO2削減量(削減率)を求められるとお考えですか?
(1) 最低でも必要となるのは、プラスチック素材原料の製造・調達までの段階と、御社でのコンテナ容器製造時のエネルギー源を含めた環境負荷CO2換算量、さらに輸送・保管から販売までと、特に外してはならないのは廃棄リサイクル段階での環境負荷までをCO2換算量で求めておくことが必要です。
(2) 次に必要となるのは、リユースの耐用回数です。 比較すべき基礎データや実験/調査データ等はありますか。 目安でも良いのですが、御社のコンテナ容器と比較検証したい条件設定が必要です。 要は、シナリオ作りが必要になるということです。
※ リユース実証については、メーカー各社のノウハウも含まれますから容易には開示されない部分もあると思います。 しかし、エコリーフ認証制度や、カーボンフットプリント試行事業などの分野では情報が得られる場合もあります。
〔補足〕
単純な計算方法や計算式を求めるよりも(むしろ、そのほうが難しいと思いますので)、この機会に、LCAの考え方と基本的な手法などを学ばれると、社内でも一目置かれる存在になることが出来ます。
※ タクヤさんのご質問の背景か、ご自身のプロフィールなりも紹介されて、もう少し質問内容を補足されたほうが良いと思います。
回答に対するお礼・補足
大変勉強になりました。ありがとうございます。
No.34856 【A-2】
プラスチック容器のリユースによるCO2削減→答えはたくさんありすぎて・・・
2010-05-27 21:26:55 todoroki (ZWl7727
「当社のプラスチック容器(オリタタミコンテナ)はリユースできて、
それによってこーんなにCO2が削減できますよ」と宣伝したいわけですよね。
確かに製造時におけるCO2排出量を算出する事により、答えに一歩近づきます。
では、御社のプラスチック容器(オリタタミコンテナ)がなかった場合、
御社のお客様(ユーザー)は、どういう運搬(輸送)方法をとるのでしょう?
代替容器だけでも、
@ リユースしないプラスチック容器を使う(もったいなさそうだけど)
A 紙のダンボールを使う
B 木箱を使う
C 鉄箱のような金属の箱を使う
D 箱を使わない
といろいろ考えられますね。
また上記@〜Dの場合の運搬物の総重量や、容器をリユースするのか、
リサイクルするのか、使い捨てなのか、
使い捨てる場合は燃やすのか埋め立てるのか、
緩衝材は必要か不要か、・・・
それぞれの選択肢によって答え(=CO2削減率)は全部変わってきます。
リユースではありませんが、これもご参考に読んでみては?
→http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=31228
(くしくも回答者はA-1のronpapaさんと私ですね)
また左上の「詳しい条件で検索」をクリックし、
「カテゴリを指定」で「ごみ・リサイクル」を選択、
「キーワードを指定」→「プラスチック」と入力すると、
参考となる過去Q&Aが出てくるように思います。
回答に対するお礼・補足
大変勉強になりました。ありがとうございます。
No.34860 【A-3】
本当は、環境影響評価の比較検証をされるのが適切かと思いますょ。
2010-05-28 14:30:21 ronpapa (ZWlba5
当スレッド内容を後から参照される方に誤解を与えては・・・と思い、
(スレッドを閉じられる前に)追加コメントさせていただきます。
当スレッドのご質問は、プラスチック製の折り畳みコンテナのリユースに関する環境負荷CO2低減効果に関するものでした。 別の意味では経済性効果にも関わる質問ですから、環境側面からだけのコメントでは理解が進まないものになると判断して、ちょっと偉そうな前記回答A-1.を投函しました。その真意は、
(1) プラスチック製オリタタミコンテナ自体、本来の機能として繰り返し使用されることを目的とした容器包装資材であることから、何をどのような比較対象としての効果検証をされたいのかが説明不足の内容と捉えました。
(2) 環境影響評価の側面からコメントすべきか(その場合は、樹脂素材そのもののインパクト評価も必要になりますが)とも考えたのですが、まぁ、とりあえず単純にCO2排出量換算のLCA観点からのコメントをして気付いてもらおうかと考えた次第です。 『製造時におけるCO2排出量を算出する事により、答えが出るのではないか』という乱暴な補足が無ければ、素朴な問答からスタートすることも出来たのですが…。
(3) さらに、リユースの意味に対する理解度が不明と感じました。 上記(1)と同様の意味合いもありますが、繰り返し使用目的の容器包装類のことをリユース製品とは呼ばないでしょう。お茶碗や箸と同じです。 ワンウェイ使い捨て仕様だった容器をリユース可能の形態に改良(開発)された場合は別かもしれませんが、リユースの場合は返却(回収)・再使用の循環サイクルがあって成り立つものだと思っています。
以上、蛇足であったかもしれません。
すでに質問者のタクヤさんからは『大変勉強になりました。』と返礼いただいているので構わないはずですが、上記の内容について何か参考になる部分があれば幸いです。
※ A-2.でtodorokiさんが『答えはたくさんありすぎて・・・』と表現された意味とダブっていましたらお詫びします。
回答に対するお礼・補足
ronpapaさん
詳しく教えていただきありがとうございます。
参考にさせていただきます。
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