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環境Q&A

下水道への工場排水の変更について 

登録日: 2010年03月05日 最終回答日:2010年03月11日 水・土壌環境 水質汚濁

No.34294 2010-03-05 11:54:50 ZWlc64c 依正不二


現在当社での排水処理は大まかに下記の2経路で行っています。
@A排水(下水基準オーバー)→社内処理1→下水道放流
AB排水→社内処理2→B処理後液→社内処理3→河川放流

しかし、最近社内処理1のコスト増加の問題と、社内処理3の能力不足による河川放流水の水質悪化の2つの問題が出てきました。

そこで、下記のように変更を検討しています。
@A排水(下水基準オーバー)+B処理後液(A排水量の3倍程度)→社内処理1(中和のみ)→下水放流
AB排水→社内処理2→B処置後液(残量)→社内処理2→河川放流

これにより
@の工程の社内処理が中和のみとなり下水放流量が増加してもコストダウンとなります。
Aの工程の社内処理2の負担も下がり、河川放流水の水質も改善されます。

そこで質問なのですが、変更後の@の工程は、中和後の液が下水放流基準を満たしていたとしても、A排水の希釈行為とみなされ、下水放流できないのでしょうか。
ぜひ皆様のご意見をお願いいたします。

総件数 3 件  page 1/1   

No.34295 【A-1】

Re:下水道への工場排水の変更について

2010-03-05 21:07:29 papa (ZWlbd18

>そこで質問なのですが、変更後の@の工程は、中和後の液が下水放流基準を満たしていたとしても、A排水の希釈行為とみなされ、下水放流できないのでしょうか。
下水排除基準さへ守っていただければ下水放流できます。
有機性排水ではよくあるケースです。
そのほか、冷却水で希釈するとか、濃度の薄い工程廃水を使って既存の処理施設を濃度調整槽に転用するなどのケースもあります。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。
大変参考になりました。
ちなみに工程変更した場合の届け出は、必要なのですか?

No.34301 【A-2】

Re:下水道への工場排水の変更について

2010-03-07 16:57:59 mashi-nana (ZWlba51


>ぜひ皆様のご意見をお願いいたします。
>
個人的な参考意見に過ぎませんが・・・
変更後の工程は、結果的には確かにA排水はB排水により希釈されます。しかし、放流先こそ違え、もともと両方とも事業場の排水で、事業場内の工程変更を見直した結果生じた事態です。事業活動の結果、今後、逆の状況になることも十分にあり得るといえるでしょうから、この行為は故意の希釈とはいえないと思います。料金収入が上がることを考えれば、下水道の管理者が変更届を受理しない理由は少ないように思えます。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。
受理されるかどうかは別としてしっかり検討してみる価値はありそうです。

No.34354 【A-3】

Re:下水道への工場排水の変更について

2010-03-11 21:22:50 papa (ZWlbd18

変更の届出は必要です。
BODやSSの希釈放流なら問題なく受理されます。
河川放流では希釈放流は基本的にご法度ですが、排除基準さへ守っていただければ下水道では歓迎されます。その理由は、管路保全上の理由から汚水の腐敗、腐泥の滞留、硫化水素の発生による腐食、坑内酸欠事故などの防止などのために、ある程度の流速、流量が必要だからです。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。
勉強になりました。
排除基準さへ守れば大丈夫なのですね。
現状の処理では主にSSを除去する効果しか出ていないため、下水に流す処理水は基準に比べ銅濃度が厳しく、SSが余裕がある状態です。
処理なし希釈対応とすれば、SSの希釈の意味合いが強くなるため、

BODやSSの希釈放流なら問題なく受理されます。

というpapaさんの回答には当てはまりそうです。
検討してみます。


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