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環境Q&A

紫外線吸光光度法について 

登録日: 2003年08月12日 最終回答日:2003年08月21日 水・土壌環境 水質汚濁

No.3176 2003-08-12 18:17:55 pu-

海水の分析を行うにあたって紫外線吸光光度法では適さないとJISにはあります。ある文献によっては妨害となる臭化物イオンを補正することによって紫外線吸光光度法でも窒素の定量が可能とあります。
T-N=(アルカリ性ペルオキソ二硫酸カリウム分解した後の全吸光度)−
         (アルカリ性ペルオキソ二硫酸カリウム分解により             生成するBrO3の吸光度)−
                (試料中のBrの吸光度)
とありました。このような補正を実際されている方がいらっしゃいましたら教えて下さい。
     BrO3の吸光度ってどやって測定するの?
     Brの吸光度ってどうやって測定するの?

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No.3263 【A-1】

Re:紫外線吸光光度法について

2003-08-21 14:33:16 東京都 / ちしゃ


断片的ですが

http://www.cos-co.com/environment/pn-100/pn-150.htm
に掲載の機器では

「海水補正機能[特許 第3093633号]
海水中には臭化物イオン(Br-)が存在します。このイオンは硝酸イオン(NO3-)と同様に紫外線(220nm)を吸収し、全窒素濃度を測定する場合、測定誤差となります。本機では海水の導電率を測定し、吸光度補正を行うことでその影響をなくしています。」

名古屋市工業研究所 
月刊名工研・技術情報4月号No.555
http://www.nmiri.city.nagoya.jp/nmiri/meikoken/1997/09mg04.htm
では
「吸光光度検出器では、測定波長によりイオンの定性が可能です。また電気伝導度検出器では共存イオンの妨害のため測定が困難でも、吸光光度検出器では問題ない場合もあります。例えば海水中の臭化物イオンは塩化物イオンの大きなピークに妨害されるため、そのままでは電気伝導度検出器で測定するのは困難ですが、波長210nmで吸光度を測定すれば、塩化物イオンは吸収を持たないので、臭化物イオンだけが容易に検出されます。実際の測定では、前処理として0.45μm程度のメンブランフィルターで懸濁物質および妨害物質の濾過が必要です。また多量のイオン、高分子などは濾過では除去できませんので、支障のない濃度まで希釈する、あるいは分離カラムと同じ組成のカラムを用いて多量のイオンを除去する等の前処理を行ってから分離カラムに導入します。」

とそれぞれ別の補正方法を紹介しています

回答に対するお礼・補足

ありがとうございました。補正は十分可能みたいなのであとは臭化物イオン等の分析方法等を確率していきたいとおもいます。

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