環境Q&A

No.3080 【A-1】

Re:続・大腸菌の測定について

2003-08-01 08:12:12 神奈川県 ／ 法律は難しい （

>ある文献の測定項目に「大腸菌群数・糞便性大腸菌」とあったのですが，これはどういうことでしょうか．
　その文献を読んでみないとその並び・書き方の意味が判りませんね。ちなみに「糞便性大腸菌」にも「群」と書かれていませんでしたか？
　汚染度合いを調べる際は、通常は「大腸菌群数」を調べます。しかし御存知の通り大腸菌群の中には病原性のない菌も含まれているので、より病原性を調査するのであれば「糞便性大腸菌群」を測定します。これでも病原性のない菌も含まれるので、最終的には有名なＯ157のような病原性大腸菌の「同定」となります。
　ちなみに法的な水質汚濁の指標は「大腸菌群数」となっています。

No.3094 【A-2】

Re:続・大腸菌の測定について

2003-08-03 12:21:51 理科の先生 （

>存在する大腸菌の量を測定と別に糞便性大腸菌を測定したということですか．糞便性の大腸菌は特殊な方法で測定しなければならないのでしょうか．お願いします．
>
現在、環境水で行われている大腸菌群数の測定は、乳糖分解性、ガス発生、胆汁酸耐性の細菌を一括して大腸菌群として評価しています。（計測が簡単なためと、過去からの連続性確保のためかもしれませんが）
糞便性大腸菌の測定は水浴地などの一部の環境水で行われているに過ぎません。
糞便性大腸菌を計測する特定酵素基質培地も市販されておりますのでご利用いただければ比較的簡単な操作で計測できますが、環境水の場合は評価の指標が定まっているとは言い難いのであまり一般化はしていません。