土壌の酸性シュウ酸アンモニウム抽出物に関する質問
登録日: 2008年12月27日 最終回答日:2009年01月06日 健康・化学物質 その他(健康・化学物質)
No.30752 2008-12-27 16:23:02 ZWlbf21 土壌分析初心者
大学で土壌に関する研究を始めたばかりの学生です。
様々な土壌の酸性シュウ酸アンモニウム抽出溶液中のAl濃度(ICPで測定)とTOCとの関係を調べています。予想では、どんな土壌資材でも、Al濃度とTOC濃度との間には正の相関がある、と考えていました。しかしながら、例えば石炭灰は赤玉土と比べてAl濃度は低いのにTOC濃度は同じぐらいである、という結果が出たりしていて、その解釈が分からず混乱しています。そももそ、酸性シュウ酸アンモニウム抽出物のイメージが描けていないことが原因かもしれません。主に非晶質のFe, Alを抽出する手段であることは理解しているのですが・・。
勉強不足で恐縮なのですが、叱咤を含め、どなたかアドバイスをよろしくお願いします。
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No.30756 【A-1】
Re:土壌の酸性シュウ酸アンモニウム抽出物に関する質問
2008-12-27 23:11:36 BATA (ZWl5461
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>様々な土壌の酸性シュウ酸アンモニウム抽出溶液中のAl濃度(ICPで測定)とTOCとの関係を調べています。予想では、どんな土壌資材でも、Al濃度とTOC濃度との間には正の相関がある、と考えていました。しかしながら、例えば石炭灰は赤玉土と比べてAl濃度は低いのにTOC濃度は同じぐらいである、という結果が出たりしていて、その解釈が分からず混乱しています。そももそ、酸性シュウ酸アンモニウム抽出物のイメージが描けていないことが原因かもしれません。主に非晶質のFe, Alを抽出する手段であることは理解しているのですが・・。
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>勉強不足で恐縮なのですが、叱咤を含め、どなたかアドバイスをよろしくお願いします。
まず一つ教えてください。
どうしてAlとTOCが正の相関があると予想されたのでしょうか?
そこが私には理解できません。
回答に対するお礼・補足
BATA様、連絡ありがとうございます。
土壌中のAlは、主に有機物結合体として存在している、と仮定していました。
つまり、酸性シュウ酸アンモニウムで抽出されるのは、主に有機物結合体Alだと考え、
抽出液中の有機物(TOC)濃度が高ければ高いほど、Al濃度も高くなる、と予想していました。
No.30769 【A-3】
Re:土壌の酸性シュウ酸アンモニウム抽出物に関する質問
2008-12-29 16:22:20 BATA (ZWl5461
>つまり、酸性シュウ酸アンモニウムで抽出されるのは、主に有機物結合体Alだと考え、
>抽出液中の有機物(TOC)濃度が高ければ高いほど、Al濃度も高くなる、と予想していました。
発想に大きな飛躍があるように思えます。
「土壌中のAlは、主に有機物結合体として存在している」の仮定に間違いがなかったとしても、その逆「土壌中の有機物は、主にAlとの結合体として存在している」は正しくないでしょう。
この両者が成り立ってはじめて相関が得られるものだと思います。
回答に対するお礼・補足
BATA様
そうですね。
どんな種類の土壌資材でも、そこに含まれる有機物に対してある一定の割合でAlが結合していると仮定したのですが、その発想に問題があるのですね・・。
No.30787 【A-4】
答えでは、ないです。ありがと。アイデアが浮かびました。
2009-01-02 21:52:46 火鼠 (ZWl8329
ありがとう。
蓚酸か〜。還元性ですよね〜。赤玉土アルミにシリカの2成分系?
もし?酸化、還元力のない、フッ化カリウムとか、塩化カリウムで、やったらどうなるんだろ?へたすっと、溶出量が様変わりしたりして。
No.30813 【A-5】
Re:土壌の酸性シュウ酸アンモニウム抽出物に関する質問
2009-01-06 21:51:27 BATA (ZWl5461
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>様々な土壌の酸性シュウ酸アンモニウム抽出溶液中のAl濃度(ICPで測定)とTOCとの関係を調べています。予想では、どんな土壌資材でも、Al濃度とTOC濃度との間には正の相関がある、と考えていました。しかしながら、例えば石炭灰は赤玉土と比べてAl濃度は低いのにTOC濃度は同じぐらいである、という結果が出たりしていて、その解釈が分からず混乱しています。そももそ、酸性シュウ酸アンモニウム抽出物のイメージが描けていないことが原因かもしれません。主に非晶質のFe, Alを抽出する手段であることは理解しているのですが・・。
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>勉強不足で恐縮なのですが、叱咤を含め、どなたかアドバイスをよろしくお願いします。
ダメだししたたけで終わるのもアレなので・・・
研究のテーマは非常に面白いと思います。
環境省告示18号と19号の相関も本サイトの中で話題になっていましたが、とにかく、自然界のものは単相系ではすまない世界です。
もう少し、研究テーマの大きな部分が見えてくると、他に目をつけると面白い部分などが出てくるかも知れませんが、それを考えることが卒論(修論かな?)の醍醐味であり、目的であると思っています。
頑張ってください!!
回答に対するお礼・補足
BATA様、その他コメントをくださった皆様
アドバイスや励まし、ありがとうございます。
自然界の現象は予想通りにはいかないもので、その結果を冷静に受け止め、「何故予想通りにならなかったのか」をじっくりと考えることが重要だと痛感しました。
用いた土壌資材の粘土構造やAlとの親和性に関する既報をもう一度丹念に調べてみようと思います。
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